『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
近日発売予定
アーユルヴェーダの中で、ハチミツは大切なお薬のひとつです。
日本と同じように、インドの暮らしでも身近な存在。
南インド・ケララ州でアーユルヴェーダを学んでいたある日、小路でハチミツ売りのおじさんに出会いました。
おじさんのブリキのバケツの中には、採れたてハチミツと巣がたっぷり!
おじさん、女の子など、わらわら人が集まってきて、路端ハチミツ販売会がはじまりました。濃厚でおいしかったです。
ケララ州の山岳地帯に行くと、少数民族の人たちが採ったハチミツが売られていました。こちらはすこしサラッとしていました。味は、お薬感が強かったです。
インドでは、商店やスーパーマーケットにはもちろん、アーユルヴェーダ薬局にもハチミツが売っています。
薬局とかアーユルヴェーダと聞くと、すべて安心そうな気がしてしまいますが、残念ながらDabur社のハチミツに抗生物質が検出されたことがありました(Antibiotics in most honey brands: Study)。
2010年9月16日付のTimes of IndiaやDeccan Heraldの記事によると、「インドにおいてハチミツは3つの法律で規制されていて、それに基づいた検査が行われている。しかしながら、抗生物質についてはチェックされてこなかった」のだそうです。
当時、知り合いの製薬会社にも確認したところ「そのニュースは知らないけれど、自分のところも〇〇社やDabur社と同じ仕入先」との返答がありました。もう一つ有名な製薬会社の名前が挙がってしまいました。
2014年の情報によると、インドでは抗生物質もチェックするようになりました。
甘くておいしいハチミツ。ダイエットには控えなきゃいけないイメージですが、アーユルヴェーダでは反対におすすめなのです。
カパという重い質を減らしたり、脂肪を減らす作用があるとされています。
甘みが制限される糖尿病の方も摂取OKとされています。
でも摂りすぎは禁物!
蜂が採集した蜜を、消化して排出する過程を経てできるハチミツは、他の甘味料とはまるで別の存在なのです。
ハチミツの使い方は、こちらの本でもご紹介しています▼
体温以上に温めないこと。
お茶などに入れる場合は、人肌程度に冷ましてから入れましょう。
非加熱製のハチミツは、水が混入すると発酵します。
発酵してもマッサージなどに変わりなく使用できます。
ハチミツは、熱や乾燥の質を持っているので、カパが増えているときはおすすめですが、ヴァータが増えているときはおすすめできません。
これからおすすめする方法は、簡単な家庭療法です。
病院にかかっている方や深刻な症状の場合は、お控えください。
しばらく使って変化がない場合や合わない場合は使用を中止してください。
Cookpadのハチミツを使った離乳食レシピを用いた乳児の死亡事例も出ています。1歳未満の赤ちゃんへのご使用はお止めください。
1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
Parents and caregivers are therefore warned not to feed honey to the infants before the age of 1 year.
ケララ州のアーユルヴェーダリゾートAsokamで教わった方法です。
ハチミツと水を混ぜたもので、お肌をくるくるとやさしく滑るようにマッサージします。
ハチミツとターメリックを混ぜたものを塗布し、上にラップをしておくと治りが早いです。
皮膚が剥けているとき、重度のとき、低温やけどのときなどは病院へ!
ターメリックと混ぜて舐める
シナモンパウダーと混ぜて舐める
AROUND INDIAでお取り扱いしている大人気のローズウォーターがあるのですが、こちらの蜂蜜は同じ生産者「秋田農園」さんのものです!
秋田の深山の栃の木から採集され、加熱は人肌程度のお湯に浸けているだけ。
マロニエ蜂蜜は、比較的結晶化しづらいとのこと。
AROUND INDIAのご近所honobono号 ほのぼの号のハチミツ。非加熱です。
農薬のあるところでは生きられないという蜂。
無農薬農家さんと協力してハチミツを採集したり、農薬を使っている農家さんには使用を避けてもらうなど、ハチミツ発信で日本の農薬を減らす活動にも結びついています!
数あるハチミツの中から、たくさん味見させていただいて、選びぬいた3種。
左から、カラスザンショウ、栗、アカシア&とち。
色も味も濃度も、ひとつひとつ個性的ですよね。
インドにたくさん生えている菩提樹のハチミツもありましたよ!
イベントや店舗で購入できます。イベント出店時は店舗はお休みなので、店舗情報でお店の営業日をご確認の上お出かけくださいね。
イベント出店情報|店舗情報
千葉のインド料理屋シタァールさんの、インドのジャングルで採集されたはちみつ。
黒蜂蜜という名の通り、色が特徴的!
加熱をしないとインドから輸出できないとのことで、最低限の加熱処理が施されています。
アメリカの通販サイトiherbにも、オーガニックや生蜂蜜の取り扱いが多数あります。