日本より一歩先に、キャッシュレス化が進むインド
今回ご紹介するPaytmは、インドで人気のキャッシュレス決済システムです。
日本でも最近Paypayが急速に広まってきましたが、あれはインドのPaytmが基になっています。
インドでキャッシュレス化が進む大きなきっかけになったのは、2016年の高額紙幣が廃止という衝撃的な政策。
一夜にして、高額紙幣が使用中止になってしまい、ATMには長蛇の列。現金が手に入れづらくなり、一気にPaytmの知名度が高まりました。
(実際には北インドで普及したようで、南インド・ケーララ(ケララ)州の若い人に聞くと「北インドで人気みたいだよね」「使ったことない」「誰も使ってない」と言う話でした)
旅行者にとっては、現金を持ち歩かなくて済むのはありがたいですが、残念ながらPaytmはインド人向けのシステムでした。
アカウントの作成は、インドの携帯番号があれば誰でもできます。 Email IDは必須ではありませんが入れておいた方がいいです。
ただ、アカウントへチャージ(入金)することができないのです。
クレジットカード、デビッドカード、ネットバンキングなど、基本的にインドで発行されたものしか使えませんでした。

AROUND INDIAは、インドに行くたびに、複数のカードでチャージできないか試してきました。
チャンスがやってきたのは、2018年のインド旅!
一枚のデビットカードだけチャージすることができたのです。
これまでも試したことはあったカードですが、なぜか今回だけ通りました。
ジャパネット銀行発行のJNB Visaデビットカードです。
Paytmでできたこと・できなかったこと

IRCTC電車チケット購入
一回チャージできたのに気を良くして、IRCTCの電車チケットをPaytmアプリから予約してみようと思いました。今度は支払えませんでした。
Redbusバスチケット購入
Redbusでのバスチケットも購入できませんでした。
Paytmの再チャージ
Paytmのチャージは、二度目もできました。
インド携帯料金のチャージ
Paytmから携帯電話料金のチャージ(prepaid topup)することはできませんでしたが、Airtelのサイトから「Paytm払い」にすることでチャージすることができました。
これまでは、Airtelのサイトでも日本発行のクレジット/デビットカードではできなかったので一歩開けました。
インド在住者でなければ、多くの規制あり
AdharカードなどIDの登録なしでは、お金の受け取りができず、一日にチャージできる金額の上限が低いなど、数多くの規制がありました。
日本帰国後に試してみました!
日本帰国後にもPaytmにチャージできるのか?!
Paytm払いで、定期的にAirtelをチャージしたら、次回も同じインド携帯番号が使えるのか?
淡い期待をこめて、インド出国前にPaytmに1000ルピーチャージしてきました。
試してみましょう😃
Paytmのアプリを立ち上げて‥。
あぁ…ダメです。登録しているインド携帯に送ったOTPの入力を求められてしまいました。

Web版のPaytmではどうでしょう?
あぁ…こちらもダメでした。インド携帯でOTP認証できないとログインできません。
セキュリティがしっかりしているのはうれしいですが、日本から追加チャージするのはむずかしいようです。
次回検証は、またインドにて。
paytmのちょっと不安なところ
定かではありませんが、一応ご報告まで。
2018年インド旅で、このジャパンネット銀行のVISAデビッドカードを使ったのはPaytmだけ。
帰国後に、VISAから不正使用未遂があったという連絡が来ました。カード番号だけ漏れたようです。
VISAからのお話によると、注意して利用したほうが良さそうでした。
対策として、オンラインで使う場合、特別なカード番号を発行してもらうカードレスという方法を使ってほしいとのこと。
特別なカード番号は、一回だけ使用して破棄することも、利用会社ごとに分けることもできるため、原因を突き止めやすいそうです。