【更新情報】
2017年1月、ATMから普通に現金を引き出せるようになりました。
2017年5月、特に混乱はありませんでした。この件とは関係なく、田舎などでATMの現金在庫が切れていて下ろせないことはあるのでご注意ください。
2017年12月、5月と変わらず普通にATMでお金をおろせます。オンライン決済のpaytmなどを国が進めていますが、使えなくても普通に旅行できます。
旧紙幣500ルピーと1000ルピーが消えました
インド時間2016年11月9日0時、それまで当たり前のように使われていた500ルピー札と、1000ルピー札の使用が中止されることになりました。
インドのモディ首相から発表があったのが中止4時間前のこと・・・。
インドはパニックに陥りましたが、すでに夜。もはや打つ手はありませんでした。
その後、無効になる500ルピー/1000ルピーの代わりに、新しく500ルピー/2000ルピー札が発行されました。現在のお札は、1/5/10/100/500/2000ルピーの6種類です。
旧紙幣から新紙幣への交換にチャレンジ!
旧紙幣から新紙幣への交換期限は、2016年12年30日までと決められました。
交換期限ギリギリの12月24日、500ルピー札10枚を握りしめて、インドへ行ってきました。深夜1時。チェンナイ国際空港内の銀行窓口には、両替不可の案内が貼られていました。
ATMは「No Cash」のため使用不可。
早朝4時になると、現金が投入されたATMに、勤務中の空港職員たちが列をなしていました。
遅くなってしまうと、また現金の在庫が無くなりお金を下ろせなくなってしまうからです。
Exchange(両替商)に行って、旧紙幣の買取をお願いしてみましたがNO!
外国人が新紙幣に交換してもらうには、Reserve Bank of India(インド中央銀行、RBI)に行かなくてはならないとのこと。それでも一回4000ルピーまで。
そのRBIも、今はかなり行列なのだそう。しかも、RBIは大きな都市にしか無く、これから向かうケーララ(ケララ)州カンヌール(カヌール)には支店がありません。
チェンナイ・セントラル駅では、旧紙幣2000ルピーを新紙幣500ルピーと交換してあげると提案してくる若い男性に会いました。
現地の友人から、闇で換金してくれるかなりレートの悪い方法もあると聞いていましたが、4倍での買取とは・・・。断ると、こんなに良い提案をしてあげているのにと怒っていました。
12月26日、インドで一番支店の多いState Bank of Indiaの窓口で、換金方法について尋ねてみると、外国人にはもう換金するすべはないと言われてしまいました。
外国人でダメならばと、インド人の友人に協力してもらい、ATMから口座へ入金させてもらい、一日限度の2000ルピーを引き出す方法を取ることにしました。
でも、この方法も叶いませんでした。なぜなら、現金の在庫があって、なおかつ入金もできるATMが見つからなかったからです。
何度も銀行へ行ったり、ATMを巡ったりと、いろいろと時間がかかってしまうので、残念ながら換金は諦めました。
USドルから、インドルピーに両替
大きな都市ならば日本円も問題ありませんが、今回は念のため、確実に受け付けてもらえるUSドル紙幣に日本で換金していきました。
カンヌール(カヌール)の両替商では、換金できるのは75ドルと指定されました。
75ドルちょうどは持っていなかったので、73ドル分両替してもらいました。
ムンバイCST駅近くの両替商では、金額の上限はなく、100ドル両替してもらいました。
店内の看板によると、レートは1ドル64ルピーでしたが、交渉で66ルピーになりました。
国際キャッシュカードで引き出し
いつもは、国際キャッシュカードでATMから引き出すことが多いのですが、今回は一度も利用しませんでした。
理由は、いつもは1万ルピーの引き出しに対して200ルピーの手数料を支払っているのですが、2000ルピーしか引き出せなくても手数料は200ルピーかかってしまうからです。
あまりに高い!
現地の人は困っている?
2000ルピー札は、比較的早い段階で発行されました。でもこれまでのお札の規格サイズと異なったため、まずATMシステムの交換が必要でした。
しばらくして500ルピー札も発行されたのですが、2016年末時点では、カンヌール(カヌール)のような小さな町にはほとんど届いていませんでした。
現地の人が「一度だけもらったことがある」というレベル。
2000ルピー札は、使い勝手が悪いので注意が必要です。
価格の安いマーケットやオートリキシャはもちろん、スーパーマーケットで500ルピー買い物したときでさえ受取を拒否されてしまうほどでした。
みんな細かいお金を必要としているからです。
現地の友人は、ATMで引き出す際に1900ルピーにして、2000ルピーを受け取らないようにしたり、2000ルピー札を受け取ってくれるガソリンスタンドをいくつか見つけて、そこで使うようにしていると言っていました。
小売やマッサージを営む人々は、かなりお客様の数が減ってしまい、忍耐を強いられているとのこと。
外国人相手のビジネスを営む人々は、観光客はインドルピーを手に入れられず困っている人が多いから、USドルやユーロでの支払いを受け付けることもあると言っていました。
ルピーの入手が困難な時は、他通貨での支払いを相談してみると良さそうです♩
まだしばらくは混乱や手間が続くと思いますが、がんばりましょう!
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