『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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アーユルヴェーダのお薬は、自然から作ります。
丸薬、薬酒、煎じ薬、ペースト(ジャム)、オイルなど、さまざまな種類があるのですが、アーユルヴェーダを超えて多くの人に愛されているのが、これからご紹介するチャヴァナプラーシュというペーストです。
Chyawanprash、チャヴァナプラーシュ、チャヴァナプラッサム、Chyavanaprasam、チャヴァナプラッシュ、チャワナプラーシュ、チャバナプラーシュと書かれることもあります。
大人気ボリウッド俳優シャールク・カーンを起用した、チャヴァナプラーシュのTVコマーシャル。
競合他社もこぞって有名人を起用しています。
アーユルヴェーダにとって強壮は、専門があるほどの得意分野。
その数ある強壮薬の中で最も有名なのが、このチャヴァナプラーシュなのです。
記事を読む前に、もう買いたい!という方はiherbでどうぞ。
お手軽・お手頃価格でオススメです。
iherbのチャバナプラーシュ販売ページ
昔々、年老いた風貌のチャヴァナ(Chyavana、チャバナ、 च्यवन、Cyavana)という聖者が、若くて美人の奥さんと半ば強引に結婚しました。
そこに現れたのは若い男性 。
年老いたチャヴァナさんは、「若い妻は、きっと自分のことなんか好きじゃないだろう」と疑い、お薬を使って若返った姿になりました。
若い男性に変貌したチャヴァナさん、奥さんには見分けがつきません…。
でも、結局は無事チャヴァナさんの方を選ぶことができました。
めでたしめでたし。
若くて美人の奥さんは、強引な結婚で不幸せでもなければ、年老いた夫に不満だったわけでもなく、チャヴァナさん自身を愛していたのでした。
半ば強引に結婚とか、嫉妬にかられて奥さんを試すとか「聖者なのに!?」とツッコミたくなりますが、インドの神話ではよくあることです。※チャヴァナさんの伝説には、諸説あります
このとき若返るために食べたお薬が、チャヴァナプラーシュです!
チャヴァナプラーシュは、アーユルヴェーダのお薬のひとつで、舐め薬(Lehya、レイヒヤ、ジャム)という分類に入ります。
わたしが学んだケララ州のアーユルヴェーダ病院では、アムラ(Amla、Amalaki)の季節に1年分のチャヴァナプラーシュを仕込みます。アムラは、熱で壊れにくいビタミンCをレモンの約10倍も含んでいるという、すごい実なのです。
アムラ以外にも、30種類以上のスパイスやハーブを加えて作りました。
下の写真をご覧ください。2社のチャヴァナプラーシュに表示されていた原料リストです。
材料の種類が多すぎて読めないほど!
311の震災後、アーユルヴェーダ製薬会社の社長さんから「栄養価が高いから、防災の非常食として準備しておいてはどうか」と提案されたこともあるんですよ。
ご購入は、アメリカのオンラインストアiherbがオススメです。
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チャヴァナプラーシュは、黒や焦げ茶色で、粘度の高いペースト状。
味は、甘いけどスパイシー。
サロン時代は、トリートメントの後にお出ししていたのですが、意外にも「おいしい♩」という感想がほとんどでした。
摂取量の目安は、10〜15グラム。牛乳と摂りましょう。
「ペーストを飲むのがこわい」とか「味が苦手」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
ペーストがおすすめですが、なんと最近はカプセルも販売されているので、こちらから試してみても。
Himalaya Herbal Healthcare, チャワンプラシュ、60 ベジカプセル
(2016年12月現在 ¥1,135)
用量をみると、1日2回1~2カプセルとのことなので、1カプセル飲んだ場合は1ヶ月、2カプセル飲んだ場合は1箱で0.5ヶ月分になります。