『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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これまでのパンチャカルマの流れです。
ナヴァラキリの次のトリートメントに処方されたのが、この ピリチリ Pizhichili でした。
わたし用にと処方されたアーユルヴェーダ薬用オイルは、ダンワンタラムタイラ(Dhanwantharam Thailam)。
このオイル大好き。ダンワンタラムの香りに、自分を取りまく世界が満たされるような至福の気分♩
でも…、アーユルヴェーダは最高なことばかりではありません。
今回のピリチリでは、トリートメントの後、入浴/シャワーはなし。
こちらの病院では、セラピストが1枚の手ぬぐいで体を拭いてくれます。
拭き足りないところは、その手ぬぐいを受け取って、自分でも拭いて終了!
「オイルまみれで気持ち悪そう」と思いませんか?
そうなんです!!イメージ通り、気持ち悪いです
暑い中、オイルでべったりした体に服を着ると、まるでお漏らししまったかのようにペタペタ張り付くんです・・・。
ピリチリ を受ける一週間、これが続きます。洗髪はOKだけど、入浴はNGという指示でした。
ピリチリ 期間中は、汚れても大丈夫な服を着ましょう。
終わった後も夜中も、とにかくいつもと比較にならないくらいの汗が出ました。
発汗法と呼ばれている理由がわかりました。
それまでは発汗法というのは、施術中にたくさん汗をかくものなのかと勘違いしていました。
朝起きたら、オイルのベトベト感はなくなっていました。
今日のピリチリは16:30から。
そのころには、サラサラで気持ちのいいお肌になっていました。不思議ですね。
授業を受けた後にパンチャカルマを受けるという流れですごくよかったです。
授業で学んだことが、こんどは自分でやるならというセラピスト目線でイメージしながら、手順を確認したり注意が必要なポイントを覚えておくことができるからです。
同時に、患者という立場で、変化を実感して、注意事項を守りながら生活を送ることができる。気になったことは質問もできて、すごくありがたい状況です。
あぁ、アーユルヴェーダ楽しい。
この日のランチはインディアンコーヒーハウスIndian Coffee Houseに行きました。
南インドの定食ミールスMeals。ちょっと辛め。量はちょうど良かったです。
今日はインドで人気の神さまガネーシュ(Ganesh、ガナパティ、ガネーシャ)の誕生日。
近所でお祝いをしていたので行ってみました。参拝後にいただいたお菓子はギーの風味で、スネハパナ の記憶が蘇ってきておいしく食べれませんでした。
夕方からの ピリチリ に向けて病院に行く途中で、教会に人だかりがありました。
これからパレードをするのだそうです。明日がマリア様の誕生日なんですって。
インドは宗教も神さまも多いので、誕生日が頻繁なのですね。
病院に着くと、担当セラピストが出ていたので、しばし待機となりました。
結局、人が足りず、今日は2人体制でやるということになりました。
これもまた勉強になります。2人体制だとどうやるのかな?感じ方は違うかな?
1人減ると、やはりすごく忙しそうでした!
セラピストとしても、患者としても、3人体制の方が良いです。
ピリチリ の後、院長先生とパンチャカルマの経過についてお話し。
わたしは健康なので、シャワーを浴びてOKと許可がおりました。ヤッター!
家に戻ると、病院のセラピストたちが遊びに来ていたので、一緒にご飯を食べました。チャイはわたし担当。食後は、テラスで大人気のOm Shanti Omという映画を鑑賞。
みんな映画が大好きです。
就寝前に、念願のシャワーを浴びました。
これで就寝中の異常なほどの発汗は抑えられて、よく眠れることでしょう。おやすみなさい。
本日は、とめどなく雨が降っています。モンスーンの季節は、パンチャカルマ(浄化療法)のベストシーズンなので仕方がありません。
朝のヨガクラスで、アーサナ(ポーズ)確認用に動画を撮らせてもらいました。
終わってからチェックしてみたら、バッテリー切れで途中までしか撮れてない。失敗…。
ヨガと午前の授業の合間には、少し休み時間があります。このタイミングで朝食を食べます。
今日は雨なので、外には出ずセラピストにお湯をもらって、教室で朝ごはんを食べました。
薬学の座学の先生は、急遽お休みでした。
その代わり院長先生による授業と、いつもの倍のお薬作りの実践、授業がない土曜日に開いていただく予定だった特別授業も盛り込んでと、いつも以上に忙しい一日となりました。
薬学のドクターには申し訳ないですが、わたしは経験豊富な院長先生の授業が好きなのでうれしかったです。
夕方の ピリチリ では、体がすごく冷えました。
外は大雨。窓も開いている…。最初はそのせいかと思ったのですが、どうも様子が違います。
わたしがどんどん熱いオイルを求めるので、セラピストの手はもう真っ赤!
充分熱いはずのオイルが熱く感じないのです。鳥肌も立ちます。
ピリチリ の後、キッチンに行くとセラピストがチャイを作ってくれました。
でも、大好きなチャイを飲んでいられないくらい、目の奥が痛んできました。頭痛です。さらに気持ち悪くなってきました。
風邪をひいてしまうとパンチャカルマは中断になってしまうので、急いで帰宅して寝てしまいましょう!
うぅーん、まだ体が少し重い。
朝食は消化に優しいキチディ(豆粥)を食べて、授業へ。
いつもは午前が座学で午後がお薬作りなのですが、今日に限って午前がお薬作りに変更。
しかも、いつもより重い鉄の棒で叩く作業が中心。
頭痛が戻ったらイヤだなぁと思いつつ、薬草などの原料を微細になるまで叩き潰し続けました。
心配した頭痛も復活することなく、2種類のドリンクの素が完成。
午後は、たまたま作っていたチャヴァナプラーシュ(Chavanaprash)という、アーユルヴェーダの有名な滋養強壮のペーストの作り方を習いました。
アムラ(アマラキ)という果物の旬なので、今のうちに1年分を作っておくのだそうです。アンチエイジングにとても良いとされていて、アムラだけでなく、たっくさんのハーブを使った贅沢なお薬です。
アーユルヴェーダの若返りペースト?!「チャヴァナプラーシュ Chyawanprash」
家の井戸のモーターがショートしてしまい、井戸汲み生活が始まりました。
慣れない水汲み。苦労して手に入れると、水の大切さが身に染みます。
今日も午前からお薬作りです。
Abhyarishta(アビアリシュタ)という薬酒で、滋養強壮ペーストのチャヴァナプラーシュに引き続き、かず多くの材料を使って作ります。
大きく固いフルーツが多いため、まず煎じ薬を作ることから始まります。
薬酒にもArishtam(アリシュタ)とAsavam(アサバ)と二種類の作り方があるのですが、煎じ液を作るというのが大きな違いです。
今日の ピリチリ は、まったく寒くなく、新しいオイルもいい感じです。
あの時は、ただ少し具合が良くなかっただけみたいですね。
今は、オナム(Onam、オーナム)というケーララ州の収穫祭。
夜の街に繰り出すと、他州からやってきた花売りたちが、道にカラフルな花を広げていてとてもキレイでした。許可なく売っている人が多かったようで、警察が来ると、さっと風呂敷をまとめて散り散りに逃げていきました。
City Centerというショッピングモールにいくとホールには大きな花絵(プーカラム)がありました。
数日おきに、各店舗が広告を兼ねて作るんですって。
夜中に何度も目が覚めました。なんとなく心がザワザワして落ち着きません。
朝のヨガには、肩に少し痛みがあることに気づきました。原因は、井戸汲みですね。
毎日動かしているからこそ、気づいた小さな変化。きっと昔なら見逃していたであろう変化。
昼休みは、銀行に行ったりと用事が詰まっていたので、道中の小さな食堂Hotel Leemaでささっとひとりランチ。
好物のウップマ(Uppumav)、豆カレー、チャイ。
インドあるある
ホテル=食堂。でも、宿のこともホテルと呼ぶので紛らわしい
午後のお薬作りでは、石の台(Ammi Kallu)とすり潰し棒(Kulavi)を使ってガーリックペーストとジンジャージュースを作りました。
にんにくやショウガは、アーユルヴェーダではとても大切なお薬なのです。
今日は7日目、ピリチリ最終日です。
急な患者さんが入ったので、わたしのトリートメントは17:45に変更になりました。
家から持ってきたハーブのシャンプーMeeraで洗髪して、最高にスッキリしました!
オイルマッサージと相性ぴったり!ハーブ粉シャンプー「ミーラ Meera」
パンチャカルマは、基本7日単位です。この病院では、翌1日お休み。
だから明日はトリートメントが無い日になります。
お薬作りの実践担当の先生バラクリシュナンのお宅へ、オナム(収穫祭)のお祝いに伺うことになりました。オナムサッディヤ(Onam Sadya)という、特別なご馳走も楽しみです♡