パンチャカルマ、はじまり、はじまり。
南インド・ケララ州のアーユルヴェーダ病院PVA Ayurvedic Hospitalでアーユルヴェーダを学びながら受ける浄化療法パンチャカルマ。
わたしよりも滞在が短期だったり、重篤な方のトリートメントが優先だったので、わたしは授業を受けながら、他の人のトリートメントを覗かせてもらったりしながら順番を待っていました。
1ヶ月後ようやく病院にゆとりが出てきて、パンチャカルマ開始のお呼びがかかりました!
おすすめは、学ぶ→治療の流れ[/pullquote-right]ちょうど、アーユルヴェーダの基本理論やパンチャカルマについて学び、マッサージなど各種トリートメントの実習を終えたタイミング。
どんなトリートメントを処方され、どんな風にことを運び、どんな風に変化するのかなど、机上だった勉強が自分の身になるのです。とっても楽しみです!
後々、このタイミングでパンチャカルマが始まったのが最高だったと気づくのでした。
問診でじっくりヒアリング
アーユルヴェーダの特徴の一つは、問診がしっかりしていること。
[pullquote-right]年齢、視力、仕事、血圧、生理(塊の有無・量・痛みなど)、家族の病歴、自分の病歴/治療歴、現在の症状、消化、便、尿[/pullquote-right]インドに来る前、日本で問診を受けたとき、自分のことなのに気にせず過ごしてしまっていることばっかりで、すごくショックを受けました。
それからは、いつどんな風に何が起こったのか覚えるようにしてきたので、今回はちゃんと答えることができました。
アーユルヴェーダの診断というと、体質診断(ドーシャチェック、Dosha check)が浮かぶかもしれませんが、ドーシャチェックは、普通本格的な治療の現場である病院の診断には利用されません。
わたしのパンチャカルマの内容
この病院のパンチャカルマの最低日数は21日。
心や体への負担を少なく、かつ一つの施術に変化が専念できるように、基本的に一日に受けるトリートメントは一つです。(目・鼻・耳の施術は、同時に行ってもOK。)
そして、次のトリートメントに入る前に、一日お休みを挟むのが基本です。
急激な変化は嫌いだから。じっくり、ゆっくり。
インドに来る前に、大量のアーユルヴェーダ薬の処方を受けて、既にとっても元気だったので、内服薬は処方されませんでした。今回のパンチャカルマは健康増進目的。アーユルヴェーダは、治療と健康増進、どちらも得意なのです。
名前 | 内容 | 日数 |
---|---|---|
スネハパナ Snehapanam |
薬用ギーを飲む(澄ましバター、Ghee) | 4日 |
ナヴァラキリ Navarakizhi |
薬用牛乳で煮込んだお米入り団子マッサージ | 7日 |
ピリチリ Pizhichil |
薬用オイルを全身にかける(オイルバス) | 7日 |
バスティ Vasti |
肛門から腸へ薬剤を注入する(浣腸) | 8日 |
タイラダーラ Thailadhara |
額にオイルを垂らす(日本では シロダーラ という名前でおなじみ) | 7日 |
タルパナ Tharpanam |
目の周りに小麦粉で土手を作り、その中を薬用ギーで満たす | 8日 |
ラクタモクシャ Raktha moksha |
瀉血、ヒルを使い汚れた血液を体外へ排出する | 1日 |
ポイント
こちらでご紹介しているのは、あくまでわたしが処方されたパンチャカルマで、一例です。
アーユルヴェーダは完全に個人が対象。患者さん一人ひとり、年齢も体質も症状も消化力も違うので、処方される日数も施術内容もお薬も一人ひとり違うのです。お医者さんによっても違うのです。
あなただけのパンチャカルマ。今のわたしだけのパンチャカルマ。
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