パンチャカルマ2008 vol.7:集めたアーマを体外に排出!浣腸 バスティ Vasti 1〜8日目

パンチャカルマおさらい

改めてパンチャカルマという浄化療法について、おさらいしましょう。
パンチャカルマの流れをご覧ください。

  1. オイルでゆるめる(前処置①)
  2. 発汗で液状にして、体のすみずみから一カ所に集める(前処置②)
  3. 一気に流し出す(本処置)
  4. 養生してしっかり復活(後処置)

今回受けるバスティという浣腸に至るまで、1→2と進んできました。
診察・処方→ギーを飲む→ ナヴァラキリピリチリ

今回3段階目の、本処置というメインイベントに入ります。
これこそが、パンチャカルマ(パンチャ=5、カルマ=方法)の意味する5つの方法:嘔吐法、下剤法、浣腸法、点鼻法、瀉血法を示します。

先の2段階の前処置なくしては、アーマというこびりついた毒素や汚れたドーシャなどをしっかりと体外に排出することができず、体への負担も大きく危険です。

アーユルヴェーダの浄化療法 パンチャカルマとは?

浣腸 バスティとは?

バスティ日記

では、わたしが受けた約40日のパンチャカルマでメインの本処置のバスティ 浣腸の日々をどうぞ。

1日目 – 少量

オナムというお祭りで、薬学の先生のお宅訪問をした翌日、バスティが始まりました。

学校はまだオナム休暇中だったので、ぐっすり眠って準備万端。
朝ご飯はお隣タミルナドゥ州のごはんが食べられる食堂へ。イドゥリー・ヴァダ・チャイを食べてお腹いっぱい!相席のおじさんは、同じメニューを平らげた後、Paper Roast(ペーパーロースト)という大きなドーサを追加していました。朝からすばらしい食欲です。

ケララの食堂のイドゥリ、ワダ、ココナッツチャトゥニ、サンバル

その後、病院へ少量のバスティを受けに行きました。数日前、友人が受けるところを見せてもらっていたので、要領は得ています。
薬液を注入した後、「最低30分は保持してね」とセラピストに言われ、ベッドの上でゴロゴロ。
のんびり過ごしたいのですが、腸に外から異物を入れるという非日常な感覚が、便意と勘違いさせるので、30分がとっても長く感じました。途中ぐるぐる音がしていました。30分後、部屋に付属のお手洗いに行くと、オイルがたくさん出ました。

異常に喉が乾いたので、市場のココナッツジュース屋さんで氷・砂糖抜きのジュースを飲みました。冷やしたもの(特に氷)はパンチャカルマ中は避ける必要があります。ランチは、同居人のリクエストでベジタリアンも食べられるアボカド丼を作りました。
食後、一度お腹を下しました。ドクターに聞かれても困らないよう、変化はすべて記録しておきましょう。

今はラマダン(イスラム教徒が断食することで知られる)。大好きなフレッシュジュース屋さんの前を通りがかると、今日の断食を終えた人でごった返していました。普段とは違う食べ物(ブッタマルチェ?)が置いてあります。甘さ控えめのベイクドチーズケーキのようなもの。楽しいなー。夕方はビーチへのんびりお散歩に。

タミル人が作ってくれた夕食

夜はお隣タミルナドゥ州から来ていた友人の友人が、手作りの夕飯をふるまってくれました。ラッサムがサラサラでスパイシー!!

2日目 – 少量

今日もオナム休暇です。

8時ごろ、昨日料理をふるまってくれたタミル人を送りに駅に行きました。途中で豪雨になりました。人も牛も雨宿り。運良くオートが通ったので、乗り込みました。

ケララのモンスーン、雨宿りする人駅に着くと、オナム休暇中にカヌールに帰省していた人々が、列車のチケットを買うために大大行列を作っていました。駅構内のベジレストランで、イドゥリー、ポロタ、コーヒーの朝食。どこで食べてもおいしいです。

午後、バスティを受けに病院へ行きました。
今日のセラピストは華やか。以前働いていたセラピストの結婚式に行ってきたのだそうです。その衣装のままバスティとは!結婚式も施術も、日常の一コマなのですね。

院長先生から「最低1時間はお薬を出さないように」指示され、体内に保持している時間が倍に延びました。少量のバスティは、そのまま体内に吸収しても、排出してもどちらでもOK

デリーでテロがあったと日本からの電話で知りました。テレビや新聞を見ないので、誰かに教えてもらわない限り気づきません。

3日目 – 大量

大量のバスティ浣腸に使う用具とPVAセラピストオナム休暇も終わり、学校再開。そして初めての大バスティの日。ちょっとドキドキ。
起きてから、水も飲まず病院へ行きます。

今日はセラピスト二人がかりです。まず一人目が部屋に入ってきて、ベッドにビニールシートを敷いたり準備し、その上に患者であるわたしが横たわります。
続いて、もう一人のセラピストがお薬をもって来るのですが、興味がわいた私は振り向いて確認しました。すると、想像以上に大きな容れ物をもっています。見られたセラピストもビックリ!

大バスティのお薬である煎じ薬は、温度が熱めで、小バスティの感覚とはまるで違います。腸がパンパンに張る感じで、思わず「No! No!」と首を振りました。もちろん止めてはもらえませんが…笑
「もう少しだからがんばって」と励まされ、もう本当に無理と思ったとき「はい、終わり!」の声。
安心したのもつかのま、マッサージされて、耐えられないかとヒヤヒヤしました。やっとの思いで耐え、お手洗いへ。

ずっとお手洗いにいたいところですが、排便体勢のままで長くいるのは体に悪いため、長くて5分!で出てくるように言われ、深呼吸してベッドへ戻りました。すぐまたお腹が痛くなり、お手洗いへ。合計4回。
終わってからシャワーを浴び、ライススープ(ゆるい白粥)を食べました。

授業の後、猛烈な空腹感がやってきました。スタッフの食堂で、お弁当持参の女性ドクターたちや、病院で作ったランチを食べるセラピストに混じり、ライススープを食べました。こういうひととき、家族や生活の話を聞けるのがうれしいです。

お夕飯もライススープ。お味噌を少し入れて食べました。
停電の中、クラスメートと互いのノートを見せ合って、授業で学んだことを共有しました。彼女は英語が堪能で、たくさん助けてもらっています。

4日目 – 少量

インドに来てから、自分でスパイスを潰して作るチャイを覚え、毎朝のお楽しみになっています。
昨日は大量のバスティでチャイを飲めなかったので、今朝はより楽しみにしていたのですが、冷蔵庫の中を見ると…牛乳がありません!ガックリ。すでにスパイスは煮出してしまったので、ココナッツビスケットと小さなバナナをお供に、ちょっときつめのミルク無しチャイを飲みました。

今日は久しぶりのヨガクラスです。オナム休暇中は、お休みだったため自主練で、昨日は大量のバスティのためヨガはNGだったのです。

お昼ごはんは、お気に入りのベジ食堂へ行きました。残念、お休みです!時間がないので、近くのレストランに入りましたが、すぐしくじったことに気付きました。食堂ならパッと定食が出てくるのですが、レストランはメニューも多く、出てくるまでに時間がかかるのです。
午後一番に受けることになっていた小バスティ、少し遅れてしまいそうなのでセラピストに連絡。困っていそうでしたが、なんとかあまり遅れずにすみました(困っていた理由は後ほど)。

少量のバスティの後、1時間保持してお手洗いに行くと、ほんの少しだけオイルが出ました。
長期間パンチャカルマを受けている友人は、「バスティは最初量が多いけど、少なくなってきたのはキレイになってきている証拠で良いこと」だと言っていました。体もドーシャもパンチャカルマの目的も全く違う二人が、同じ変化をしたり/しなかったりで本当におもしろいです。

この日の授業は、バスティのお薬作り

クラスメイトのリリアナがバスティ浣腸用のお薬を撹拌しているところ午後の授業は、ちょうどバスティのお薬作り。
こんなにも時間と労力をかけて準備をしてくれていたのか…と驚きました。

1時間〜1.5時間ほど、手作業で攪拌し続けるのです。重く、長いので、二人で交代しながらやっても疲れました。

しかも、苦労して作ったお薬の消費期限はたったの1〜2時間。そのため、この今作ったお薬を明日のわたしのバスティに使用することはできないのです。
残念ながら処分しましたが、バスティの時間には絶対に遅れないようにしよう!と心に誓いました。

家に戻ると、無性に掃除がしたくなり、バスルームをゴシゴシピカピカにしました。

5日目 – 大量

大量バスティ2回目。今日も水も飲まず病院へ。

昨日お薬作りをして、大変さやありがたさが身に沁みているので、スムーズに受けたいと思っていました。いざ腸がパンパンになると、気づいたら「No!」と言っていました。

本日は合計3回お手洗いに行きました。
お腹がペッコペコ!今日はステンレスのカップでドロッとした重湯を飲みました。あまりにおいしく2杯飲みました。空腹は一番の調味料、本当ですね。

パンチャカルマ浣腸後の重湯rice water

授業中は貧血のように頭がぼーっとする時がありました。昼食もライススープ。

午後は、瓜を使って舐め薬(ペースト状)Kushmanda lehyaを作りました。
夕食はボイルしたバナナとライススープ。大バスティの後だからか、とても疲れました。シャワー中に停電。

6日目 – 少量

大バスティの翌日は、より楽しみなチャイ。あぁ、またも牛乳がありません。
今回はスパイスを準備する前に確認してよかった。とりあえず水でごまかすことにしました。

ヨガクラスに行くと、いつもより体が疲れているのがわかりました。
ヨガを終え、朝食のために家に戻ると牛乳を発見!誰かが買ってきてくれてました。チャイを飲んで学校へ行くことができました。

午前の薬学の授業を終え、お昼はベジ食堂にミールスを食べに行きましたが今日も閉店。
この間の失敗を踏まえて、レストランではなく、少し先にあるタミル食堂へ。こちらのメニューは、2種類のミールス、ビリヤニが各17ルピー。

リキシャで戻って、小バスティ。1時間保持し、お手洗いに行ってから授業へ。樟脳のオイル(Karpooradi Thailm)を作りました。

7日目 – 大量

本日は大バスティ。
なかなかうまくいかず、ゆーっくりと深呼吸を繰り返します。一度仕切り直し!ポーズを変えたら無事できました。Noも言わず、最後までいくことができました。お手洗い合計3回。

PVA病室のシーリングファン

ぼーっと眺める天井のシーリングファン。優しい風が心地がいいです。

ライスウォーター(重湯)をいただいてから授業へ。今日も力が出ない感じで、座っているのが怠かったです。

昼食は病院のライススープ。そして午後はペインバーム(Pain Balm)というとっても便利な軟膏作り。
夕食は家でライススープ味噌味を作り、ボイルしたバナナをマッシュしたものと一緒に食べました。

8日目 – 少量

バスティ最終日。

お昼は友人お手製のドーシャ、チェルパヤールという緑豆のカレーなどをいただいて小バスティへ。
今日は新人セラピストに指導しながらで、気恥ずかしかったです。

YUMI TAMURA

Ayurveda panchakarma therapist

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1件の返信

  1. 2017-04-22

    […] パンチャカルマ2008 vol.7:集めたアーマを体外に排出!浣腸 バスティ Vasti 1〜 […]

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