『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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日本では味の分類は5種類。
甘味・酸味・塩味・苦味・うま味です。
アーユルヴェーダでは味分類は6種類。
日本の5味から、うま味を除いて、辛味と渋味を追加します。
6をシャッドというので、シャッドラサと言います。
アーユルヴェーダの国インドの食事であるカレーには、スパイスなどによって複雑な味が組み合わされています。
日本 | 甘味 | 酸味 | 塩味 | 苦味 | うま味 | ー |
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アーユルヴェーダ | 甘味 | 酸味 | 塩味 | 苦味 | 辛味 | 渋味 |
6つの味が、どのドーシャにどのように作用するかは、下の表をご覧ください。
基本④のグナでご説明した同じ性質で増え、反対の性質で減るの考え方を応用すると、どんな味を食べるかによって、ドーシャを増やすことも減らすこともできるのです。
ラサ | 甘味 マドゥラ | 酸味 アムラ | 塩味 ラヴァナ | 苦味 ティクタ | 辛味 カトゥ | 渋味 カシャヤ |
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ドーシャ | V↓ P↓ K↑ | V↓ P↑ K↑ | V↓ P↑ K↑ | V↑ P↓ K↓ | V↑ P↑ K↓ | V↑ P↓ K↓ |
この言葉は重要なので、6つの味ラサを、甘酸塩苦辛渋(アマサンシオ・ニガカラシブ)と何回か唱えて覚えましょう!
ちなみに、インドで学ぶかたのために、サンスクリット語でも唱えてみましょう。
マドゥラ・アムラ・ラヴァナ・ティクタ・カトゥ・カシャヤ
それでは次に作用です。
ヴァータは、前半3つのラサ(アマサンシオ)で減り、後半3つのラサ(ニガカラシブ)で増えます。
ヴァータとカパは相反する関係。
カパは、後半3つのラサ(ニガカラシブ)で減り、後半3つのラサ(アマサンシオ)で増えます。
ピッタはちょっとイレギュラー。
赤くなったり怒りやすい火のような性質なので、辛い!酸っぱい!しょっぱい!そう例えばタイ料理の酸っぱ辛いメニューを想像してみて。弱っている時や、こどもなどが、ヒーヒーと赤く炎症を引き起こしそうなイメージをもってみて。酸味・塩味・辛味がピッタを上げ、残りの甘味・苦味・渋味がピッタを下げます。
大切なポイントは、6つの味をすべて食べるようにすること。
古典チャラカサンヒターでも、体力をもっとも増進させるのは、6つすべての味を常食することだと書かれています。
反対に、体力をもっとも低下させるのは、単一の味を常食することとと書かれています。
ひとつのものを限定して食べるダイエット方法は、体力を落としかねないので気をつけましょうね。
わたしたちは、3つ全てのドーシャを持っています。
ドーシャについては、アーユルヴェーダの基本②:アーユルヴェーダの分類 5大元素・ドーシャとは?に書いたように、わたしたちは3つすべてのドーシャを持っていて、それぞれのドーシャに味が作用します。
普段の生活では「一部の味に偏っていないかな?」「最近この味食べてないな」と気にかけてみてください。
敬遠されがちな苦味や渋味も摂りいれてみて。
ドーシャについては、オンライン・ドーシャチェック講座(有料)も活用してくださいね。
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