アーユルヴェーダの基本③:体を構成する7つのダートゥとは?食べものが体になる流れ

アーユルヴェーダの基本:7つのダートゥと食べ物が体になる流れ

わたしたちの体について。ダートゥの種類

自分の体を見てみましょう

皮膚の下には何がありますか?

体を動かす筋肉、その周りには脂肪、中には血液や体液が流れています。
骨があって、骨の中には骨髄というものも入っています。
アーユルヴェーダでは、精子・卵子も構成要素とされているので、ダートゥと呼ぶ体の構成要素は次の7種類です。

  1. ラサ Rasa - 体液、リンパ、血漿
  2. ラクタ Raktha – 血液組織
  3. マーンサ Mamsa、マムサ – 筋肉
  4. メダ Meda – 脂肪、脂肪組織
  5. アスティ Asthi – 骨組織(軟骨を含む)
  6. マッジャ Majja – 骨髄
  7. シュクラ Shukra – 精子(男性)、卵子(女性)

7つのダートゥは、お互いにバランスを取り合って、足りないものを補ったり多過ぎたりしないようにしているので、どれか一つだけになってしまうようなことが起きません。

サプタ・ダートゥ Sapta Dhatus धातु

Sapta(7) + Dhatu(体をサポートし栄養を与える基本組織)

サンスクリット語で「7つの体組織」という意味です。

ダートゥとは、体を作る7種類の組織のこと。体液、血液、筋肉、脂肪、骨、骨髄、精子および卵子。

ダートゥと老廃物のしくみ

アーユルヴェーダ的 食べものが身体になる流れ

ダートゥの材料は、食べものです。

口から入った食べものが、消化・吸収されてダートゥとなって体を作り、不要なものは老廃物として大部分は便(固体)と尿(液体)と汗として排出されます。

具体的な流れは、右図を見てください。
食べものを胃で消化して、体液(Rasa ラサ)行程で生産し、痰などの粘液が老廃物として生まれます。
残りの材料は次の血液(Raktha ラクタ)工程で必要な分を使い、胆汁が老廃物として生まれ、残りを次の筋肉(Mamsa マムサ、マーンサ)行程で使い、目・鼻・耳などの排泄物が生まれます。
その次は、脂肪(Meda メダ)工程です。ここでは汗が老廃物です。
そして骨(Asthi アスティ)工程では、髪・爪が老廃物として生まれ、
次の骨髄(Majja マッジャ工程では目・便などの粘液ができます。
その次が精子/卵子(Shukra シュクラ)工程です。このシュクラ工程では老廃物は出ないと言われていますが、出るとする意見もあります。

次が、いよいよ最後のオージャス(Ojas)工程、元気・免疫力です。
オージャスは、とてもとても大切な存在です。
定位置は心臓で、そこから全身に広がっています。オージャスが無くなると死んでしまいます。
反対にオージャスが存在している状態が生きているということです。

ダートゥとオージャス作りに欠かせないこと

オージャスが生み出されるのは、最後の行程。
そのため、初期の工程でつまづいてしまわないように、私たちにできる簡単なポイントがあります。

  • よい材料を入れること(=食べもの)
  • 適した時間に、適した量を入れること(=食べもの)
  • 胃でうまく消化して変換すること(消化の火アグニ agni)

きちんとお腹が空いてから食べることや、食べ過ぎやほんの少量しか食べない・大量に食べ過ぎるなどを避けるなど、毎日の食事が元気な体やたくさんのオージャス作りに役立つのです。

食べ方については、アーユルヴェーダ的 体が喜ぶ食べ合わせ/嫌がる食べ合わせもどうぞ。

オージャスが減る原因と対処法

もう一つ大切なポイントがあります

オージャスは、怒ったり、激しく飢えたり、心配したり、悲しんだり、激しい運動したり、ほんの少量しか食べなかったり、きちんと寝ていなかったり、ケガをしたり、タバコ・コーヒー・紅茶などの摂取などで減ってしまいます。
そうすると、心配がどんどん膨らんでしまったり、いらいらと気むずかしい感じになったり、体が衰弱してきたり、顔色が悪くなったりしてきます。
そんな症状が進んできたら、オージャスになりやすい食物である牛乳(温める)やお肉のスープを摂ったり、きちんと時間を整えて生活しましょう。

次は、ドーシャなどバランスとの取り方のヒントとなる、覚えておくと便利な性質「グナ」についてご説明します。
アーユルヴェーダの基本④:バランスの取り方のヒント!20種類の性質グナとは?

①から学ぶ、アーユルヴェーダの基本

YUMI TAMURA

アラウンドインディア 田村ゆみ。日本とインドを行き来しながら、暮らしに取り入れるアーユルヴェーダや元気の知恵を探っています。

インド政府認定アーユルヴェーダ・パンチャカルマセラピスト。ケララ伝統武術カラリパヤットゥ・セラピスト。元インド号編集長。ケララ州のアーユルヴェーダ病院PVA Ayurveda Japan日本代表。著書『暮らしのアーユルヴェーダ』

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