アーユルヴェーダの基本④:20つ性質グナとは?バランスの取り方

アーユルヴェーダの基本:20つのグナと、バランスの取り方

グナとは、10組の性質のこと

アーユルヴェーダでは、この世界は「重い軽い」のように、相反する質の組み合わせで、10組20種類に分類されています。

重い 軽い
遅い 速い
冷たい 熱い
油っぽい、すべすべ 乾燥
滑らか 粗い
固体 液体
軟かい 硬い
静か、不動 動く
小さい、微細 大きい、粗大
濁った、粘 純粋、不粘

これらの質を、 グナ gunaと呼びます。

グナ Guna
 गुण

サンスクリット語で「質」という意味です。

グナの仕組みを知るだけで、生活の中で体調などのバランスがちょっと取りやすくなります。

グナを活用してみましょう

バランスの原則

では具体的にグナの使い方をご紹介します。

アーユルヴェーダの基本②:アーユルヴェーダの分類5大元素・ドーシャとは?でご説明したように、5大元素とドーシャのバランスが崩れると不調になります。
そのためバランスを取ることがとても大切なのですが、ルールがあります。

「同じ性質で増え、反対の性質で減る」
Like Increases Like and Opposites Balance.

【レッスン】バランスの取り方

このルールをうまく活用して、それぞれ持っている性質の反対の性質を用いると、よいバランスへと導くことができます。例えば、

【Q】 冷蔵庫から出した飲みものに、氷を入れると温度はどう変化しますか?
【A】 冷蔵庫から出したときより、もっと冷えます。
【Q】 では、冷蔵庫から出した飲みものを、火にかけたら温度はどう変化するでしょうか?
【A】 今度は、冷蔵庫から出したときより、温まります。

冷たい+冷たい=冷たいが増える
冷たい+温かい=冷たいが減る

【Q】 風邪をひくと、英語でCOLDというように、体の中に冷たい質がいっぱいになります。そんな時、冷たいアイスクリームを食べたらどうなりますか?
【A】 冷たい質が増えてしまいます。
風邪を引いたときは、体を温めたり、温かいものを摂ったりする方が良いのです。

 

シーソーと同じです

それぞれのグナのペアが、シーソーのように、左が上がれば右が下がり、右が下がれば左が上がるようになっています。

両方のバランスが取れた状態(ニュートラル)がベストですが、偏りを感じたらこのように対処してみましょう。

  • 上がっている方を下げる
    【例】寒くて冷たくなった体を温めるために、温かいお風呂に入る。温かいものを飲む。
  • 下がっている方を上げる
    【例】寒さの原因を減らす

強引に変えると反発!?

何でも「○○過ぎる」というのは体によくありません。

冷たい質を早く追い出したいからといって、熱湯などを摂っても、突然冷たい質が消えるわけではありません。
それどころか、急激な変化は負担が大きくなります
少しずつ温かい質を増やしましょう。

細かいことを覚えなくても、生活の中で使うときは、気付く→対処するを心がけるだけで全然変わってきます。例えば、

  • 寒くなってきたら。冷え切ってしまう前に温かい要素を取り入れる
  • 乾燥する時期を迎える前に、油を使ってマッサージしておく
  • ずっとのんびり動かない状態でだるくなっているから、動く

ドーシャとグナのつながり

ご参考まで、それぞれのドーシャの性質をご紹介しておきましょう。

ドーシャ 性質 グナ
ヴァータ
Vata
乾燥、軽い、冷たい、粗い、鋭敏、流動的
ピッタ
Pitta
やや粘性、鋭い、熱い、軽い、悪臭、不安定、液状
カパ
Kapha、カファ
粘性、冷たい、重い、遅い、なめらか、粘着性、安定、動かない

次は、アーユルヴェーダの6つの味の分類「ラサ Rasa」についてご説明します。アーユルヴェーダの基本⑤:6つの味ラサとは?

①から学ぶ、アーユルヴェーダの基本

YUMI TAMURA

アラウンドインディア 田村ゆみ。日本とインドを行き来しながら、暮らしに取り入れるアーユルヴェーダや元気の知恵を探っています。

インド政府認定アーユルヴェーダ・パンチャカルマセラピスト。ケララ伝統武術カラリパヤットゥ・セラピスト。元インド号編集長。ケララ州のアーユルヴェーダ病院PVA Ayurveda Japan日本代表。著書『暮らしのアーユルヴェーダ』

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