パンチャカルマ日記 2017 vol.8:シロダーラ、エラキリ、ナスヤ、レーパム1日目

薬草のボールマッサージ エラキリ

今日からトリートメント開始!

パンチャカルマ2017 vol.7:スネハパナ4日目 ギー200mlの続きです。

5:50 起床。
スネハパナが終わり、最高に爽やかな気分。
これからのトリートメントが楽しみです♩

6:30 ココナッツを削る音が聞こえてきました。キッチンへ行ってみましょう。
シェフは、ケララで人気の山エリアWayanad出身のラジェシ。
朝ごはんのイドゥリーとココナッツチャトゥニ(ディップ、ソースみたいなもの)を作っていました。
これまでわたしがココナッツチャトゥニを作る時は、ミキサーにかけるだけだったので、最後に加熱していたのが意外でした。

今日からケララごはんが食べられると期待していたのですが、朝はチャイもごはんもおあずけなのだそう😭
お粥、もうちょっと続きます。

フレッシュな薬草いっぱい!エラキリの準備

7:45 ドクタージュエルから「10時からエラキリ」と言われたので、準備を見に行きました。

ケララのアーユルヴェーダ病院で、薬草ハーブボール エラキリの準備

すでにいっぱいなのですが、更に追加!
摘んできたセラピストの姿がすっぽり隠れちゃってます。

大量の薬草を摘んできたセラピスト。姿が見えません。

大量の薬草を摘んできたセラピスト。姿が見えません。

私ひとり、一回のトリートメントのために、これだけの量を使うのですから贅沢!!
これは薬草が生い茂るこの環境ならでは。

9年前は、せっかくケララまで来るのならぜひ1ヶ月のパンチャカルマを受けて欲しい!と思いました。
7年前、カラリパヤットゥの14日間連続トリートメントと出会い、ぜひ14日間受けて欲しい!と思いました。
今回、たとえ数日であっても、インド・本場で受けることに価値がある!と日々思っています。

8:10 お粥を食べました。

お粥をよそうセラピスト

8:22 院長先生の回診。
腕の皮膚をチェックします。
「Very good! Smooth!(いいね!滑らかだ!)」
自分ではプルプルを感じていましたが、改めて言っていただけるとうれしくなりました。昨夜の下痢のことも伝えられました。

キッチンでは、南インドの味噌汁とも称される豆と野菜のカレー「サンバル Sambar」を作っていました。
バナナ・ビーツ・玉ねぎ・人参・かぼちゃが入って色とりどり。

サンバル用にカットされた野菜たち。バナナ、ビーツ、人参、玉ねぎなど
最近モリンガという名前で日本でも知られるようになってきたドラムスティックは、サンバルに欠かせない食材。カット方法も見ているだけで楽しいです。
別鍋で煮込む豆は、はじめにしっかり洗います。
イドゥリー作りを少しお手伝いさせてもらいました。

生徒と患者とおしゃべり

アーンドラ・プラデーシュでシッダ医学・アーユルヴェーダのお薬を作っているハビーブ(生徒)と、パンチャカルマを受けているキヨちゃん。

キヨちゃんが、インド号時代に一番最初に手製本で制作したZINE “ENJOY”を持っていました!
ボロボロになっていて、何度も読んでもらえる本になっていたこと、とてもうれしかったです。
日本語読めないハビーブも楽しんでくれました。
暮らしのアーユルヴェーダは、ここPVAアーユルヴェーダの院長先生や院内の様子などが載っているので、何が書いてあるかいろいろ想像していました。

PVAアーユルヴェーダ病院の一コマ。暮らしのアーユルヴェーダ、インド号の本も!

薬草ボールマッサージ エラキリ

9:50 トリートメントルームへ。
PVAアーユルヴェーダ病院でトリートメントを受けるのは9年ぶり!

トリートメント中に身につけるふんどしは、布から不織布製になっていました。
窓の開いたトリートメントルーム。
光が差し込んでいて明るい部屋で、セラピストが見ている前で、ふんどしに着替えるのはなかなか照れます。
でも、着け方がわからない人は、ここでやり方を教えてもらうことも、着けるのを手伝ってもらうこともできます 🙂

関連記事:アーユルヴェーダマッサージ用ふんどし着用法

木製ベッドに上がります。

関連記事:アーユルヴェーダ専用の薬木マッサージベッド「ドゥローニ Droni」とは?

薬草をボール状にしたエラキリは、見た目も美しい!

薬草のボールマッサージ エラキリ

オイルを、頭のマルマ、耳、手のひら、足の裏に塗布します。
続いて、座りポーズでオイルを塗布します。コッタムチュカディでした。
温かくて、もう幸せ。

続いてマッサージ。
オイルが染み込みます。久しぶりのPVAのマッサージ。
私のアーユルヴェーダはここから始まっているからか、ここのマッサージ好きです。

続いてエラキリ。
エラキリは、油を入れた鍋で温めながら使います。
エラキリを熱すると、ジュージュー、バチバチと揚げ物のような音がするので、「こんなに熱いの大丈夫?!」と不安に思うかもしれないですが、大丈夫。
ちゃんとセラピストが、熱さを調節してくれます。
最初はぽんぽんっと。温度が落ち着いてきたら、流れるように。

熱いようなら「チュードゥ」と伝えましょう。ケララ州の言葉マラヤラム語で「熱い」という意味です。

座り、仰向け、右向き、うつ伏せ、左向き、仰向け、座りと体位を変えながら行います。
エラキリは、オイルと薬草の混じった香りが好き。これは効くなぁ。

エラキリが終わると、布で余分なオイルを布で拭き取ってもらい、ベッドから降ります。
足裏にもオイルが付いているので、転ばないように注意。
最後は、自分で拭いて服を着ます。
本格トリートメントのため、今日から7日間エラキリ中の入浴禁止!
インドでアーユルヴェーダトリートメントを受ける時は、汚れてもいい服を用意しましょう。

11:06 ものすごくお腹が空きました。

薬用湿布 レーパム

11:15 ハビーブの部屋で話していると、セラピストから部屋に戻るよう呼ばれました。
続いてのトリートメントは、薬用ペーストを塗布するレーパム Lepamだそう。
まだトリートメントプランをいただいていないので、何が起こるかわからない状態なのです。

エラキリの途中で、昨日はじまった成長痛のような痛みのことをセラピストに伝えていたので、そのためにアレンジされたトリートメントとのこと。

水分たっぷりのペーストを、隙間なく丁寧に塗ってくれました。
温かくて気持ちがいいです。でもセラピストにとっては混ぜるときにフーフー言うほど熱々。

10分置いて少し乾いたら、スプーンで剥がします。

もう一度、新しいレーパムを塗って10分。
全部で3回繰り返し。
お腹ぺこぺこ。

12:22 お湯に浸したタオルで拭いてレーパム終了。

久しぶりのケララごはん

12:33 お昼ごはん!
5日ぶりの普通食かな?
スイカ、ベジタブルビリヤニ、さっき作っていたサンバル、巷ではポリヤルとして知られるウッペーリ。

好物ばっかり♡おいしいー。
7割ほど食べると、もうお腹がいっぱいになりました。
ギーとお粥の日々だったので当然ですね。無理は禁物。お夕飯を楽しみにして、ランチはこれで終わりにしましょう。

あらら…、生理がきました。。。
せっかくトリートメント工程に入ったというのに。
せっかくギーでプルプルに柔らかくなっているというのに。

仕方がありませんね。
全身トリートメントのエラキリは一時休止で、頭部だけのシロダーラはOKです。

病院に不在だった院長先生にも電話で伝えました。

16-05 チャイ!!お久しぶり!!
やっぱり好きです。幸せの時間。

病院でチャイの時間

額にオイルを垂らす シロダーラ

16:10 シロダーラタイラダーラ
ベッドに仰向けになり、ヘアバンドを装着します。
オイルが入らないよう、耳にはコットンを詰めて、目は濡らしたコットンで覆います。

ほわぁーっと温かく心地よいオイルで、額から頭全体へと包みこまれました。
右へ左へと、優しく柔らかく注がれます。
自然いっぱいのオイルの香りが届いてきます。
遠くで人が動く音、風が当たって葉がこすれあう音。
水に浮かんで漂っている気分。
考えが浮かんだり、ぼーっとしたり、前回は祖母が亡くなったときにシロダーラにすごく助けられたなとか、気持ちも少し遠くを流れていきます。
頭を撫でてもらうとまた気持ちがいい。いくつになっても安心するのです。

シロダーラが終わると、巻いていたヘアバンドでオイルを集めます。
座って、タオルでゴシゴシ拭かれます。まさにゴシ!ゴシ!
「7日間、洗髪先禁止ね」と、頭にタオルを巻かれます。

オイルを点鼻 ナスヤ

シロダーラに続き、ベッドの頭の位置を反対に変えて、点鼻のナスヤです。
盛りだくさんですね。
でも、部分部分であって、同じところにいくつものトリートメントをやっているわけではありません。

ケララのアーユルヴェーダ病院でナスヤを受けるAROUND INDIAの田村ゆみ

まずは顔から喉にかけてマッサージ。
とても力強いですが、的確にとらえていて迷いがありません。
続いて、まくらを首より下の位置に置いて、顎を上に向けてオイルを5滴入れます。
セラピストに片鼻を塞がれている状態で、グーッと吸い込みます。もう片鼻もグーッと。

再び、顔と喉のマッサージです。
オイルが中に流れ、チリチリします。
特に左側。左だけ涙も出てきました。

ナスヤは、鼻から吸いこみ、口から出します。
この時も、口に下りてきたので、一旦洗面台で吐き出しました。
濃いターメリック液でうがいをします。
どんどん下りてきます。チリチリがすごいです。

ナスヤの後は、薬用喫煙のドゥーマパナ。
煙も、鼻から吸って口から吐きます。

点鼻ナスヤの後、ドゥーマパナという薬用喫煙をするAROUND INDIAの田村ゆみ

終了後10分間の禁止事項。風に当たること。寒さ。顔を洗うこと。

部屋に戻って25分。まだチリチリしています。
ついでに停電です。他の時期に来ている時はあまり停電するイメージはないので、雨季のせいなのか、このエリアがなのか?とにかく頻繁。
明るい外で仕事してみたものの、夕方で蚊がすごいので断念。

お薬の時間

18:00 お薬の時間です。
前回9年前は、お薬を日本で摂ってからインドへ来ていたので、パンチャカルマ中のお薬の処方はありませんでした。

お薬の内容は、煎じ薬。ジャガリーというお砂糖を混ぜましたが、苦味が勝りました。
大きなタブレット2種x2個。アーユルヴェーダの錠剤は大きいことが多く、飲みづらいです。西洋医学はその辺よく考慮されていますね。
お薬と一緒に飲む(摂る)ものをアヌパナ anupanaと言います。今回のアヌパナは、お湯でした。

アーユルヴェーダ病院で処方された煎じ薬を測っているところ

脚の違和感・痛み、喉のかゆみ用のオイルももらいました。これは、気になるときに自分で塗ります。

おならが出ました。ここ数日出てなかった気がします。

19:17 すっごくお腹がすきました!!!薬の効果もあるのでしょうか?!ぺこぺこです!

またおならです。普通食を食べたから?昨日までと身体が違います。

夜ごはん

19:40 ディナーが運ばれてきました。
緑豆カレー(チェルパヤール)とチャパティとパイナップル。(写真は消えてしまったみたいです…)
夜は完食。満腹です。
パイナップルは、わたしにはちょっと強いので、全部食べて大丈夫かなと思いつつ食べきると、やっぱりやりすぎでした。口がシュワシュワします。たくさん食べないように気をつけましょう。

20:36 オイルで頭が痒いです。
20:45 お薬の時間。
食後は、煎じ薬 30ml。カプセル1個。お湯に溶いたトリファラパウダーを飲みました。

院長先生の回診。
生理痛について聞かれ、9年前に処方していただいたお薬を飲んで以来痛みがないことを伝えると、とても喜んでくださいました。

今飲んでいる薬も、今すぐはわからなくても、ずっと役立つ薬かもしれない。
トリートメントもまた同じ。
ここにいる間だけじゃなく、日本の暮らしに持って帰れる大切なお土産。

20:50 ドクタージュエルの回診。
明日はテイヤムというお祭があるので、外出許可とトリートメント時間の調整をお願い。

関連記事:インドのお祭:雨季唯一の「テイヤム Theyyam」|ケララ州カヌール

21:30 カヌールへ来る前にお世話になっていた、パッラッカードのおばあちゃんお手製の歯磨き粉で歯磨き。
自家製の籾殻を炭にしたものです。

排便。細め量少なめ。
トリファラのせいか、胃に灼熱感があります。もたれているような感じ。

ニキビ一個発見しました。ギーで満たされると、出現するのは9年前と同じです。

22:21 下痢2回。胃痛。キリキリ、キュー。
22:30 下痢1回。胃痛。

22:45 腹痛が落ち着いてきました。
頭が痒い。全身の感覚がいろいろ忙しいです。


AROUND INDIAのこれからの講座やイベント

YUMI TAMURA

アラウンドインディア 田村ゆみ。日本とインドを行き来しながら、暮らしに取り入れるアーユルヴェーダや元気の知恵を探っています。

インド政府認定アーユルヴェーダ・パンチャカルマセラピスト。ケララ伝統武術カラリパヤットゥ・セラピスト。元インド号編集長。ケララ州のアーユルヴェーダ病院PVA Ayurveda Japan日本代表。著書『暮らしのアーユルヴェーダ』

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