電車にする?それとも、バスにする?
広大なインド!旅をするには、どんな風にまわったら良いでしょうか?
AROUND INDIAの場合、時間を節約したい時&遠距離の時は飛行機、荷物が大量の時は電車かバス、細々立ち寄りたい時は車という使いかけです。
今回は、最近お気に入りの個室寝台長距離バスをメインにご紹介します!
バス旅のいいところ◎
- 大都市から地方都市まで、電車より網羅する範囲が広い
- 当日でもチケットが取りやすい(電車は、チケット争奪戦が激しい)
- 人気路線は、本数・運行会社、共に多い
- 電車より早く到着することもある
- 個室という選択肢も!
- 鍵のかかるトランクに荷物を預けられる
- 冬の北インドの靄(もや)など、電車が動かないときでも、バスが運行していることが多い
- 電車と同じように、クラスが選べる(AC・Non AC・寝台・セミ寝台・座席・ローカルバス)
- 飛行機の場合、国内線の預け荷物が15kgと少ないことも多いけれど、バスには基本制限がない
バスのいまいちなところ☓
- 好きな時にトイレに行けない(トイレ/食事休憩あり、トイレ付きバスもある)
- 座席での長時間移動が疲れる(寝台なら問題なし)
- 渋滞にはまる
- バスの乗車/降車地が、旅行者にはわかりづらい
バスの種類
バスと一口に言っても、その種類はさまざまです。
料金にも幅があり、1〜3の順に高くなります。
- 町中を走るローカルバス
- 中長距離だけど、普通のバスのような車体
- 長距離で、ボルボなど高級車のプライベートバス
地域や季節によって、運行状況も変わってきます。
ではバスの違いを見てみましょう。
1.町中を走るローカルバス
短距離移動の大切な足。格安です。
混み合うこともしばしば。Ladies Onlyと表記されていれば、そこは女性専用席です。
チェンナイのローカルバスは、茶色い車体が特徴の年代物。コルカタにはちょっと小さめでペイントいっぱいのバスも。
ビハールでは、車体の上にも人が乗っていました。ガンジス川の大渋滞では、橋を渡るだけで数時間。
ムンバイは2階建てバスも走っています。気軽に誰でも乗れます。
2. 中長距離だけど、見た目は町中を走るローカルバス
AROUND INDIAが乗った山道を走るローカルバスは、AlmolaからNainitalというところまで3-4時間乗って数百円でした。その場で乗り込む事前予約がいらないバス。
地元民の生活の足なため、バス停が多く「待ってー」と家から走ってくる人を待ったり、路上に物売りがいると停まって運転手さんもお買い物したり(写真では買ったりんごを食べています)、ローカル感満載!
数十メートル下は川という崖をスレスレ(雨季)で走ったり、霧でほぼ視界がなくなったりと、スリリングで飽きない旅でした。
こちらは、ケララ州の中長距離のローカルバスロータリー。
3. 長距離で、ボルボなど高級車のプライベートバス
長距離移動におすすめなのが、プライベートバスです。席のランクは、Seat、Semi Sleeper、Sleeper。
宿代わりにするなら、ゆっくり眠れるSleeperがおすすめです。
例えばこちらの座席表では、下段にseatが一部混在しています。
写真で見てみましょう。こちらは Seat。
こちらは、Semi Sleeper。かなりリクライニングできます。
こちらは、イチオシの一人個室寝台。Sleeper。カーテンやドアで仕切ることができるプライベート空間。
ゆっくり眠れます。
個室寝台の中身。
コンセント(延長コードは私物)、スピーカー、しっかり明るいライト、空調つき。
ベッドのサイズは身長160cmが横になってギリギリ足を伸ばせるくらいでした。
ブランケットは用意されていることもあれば、無いこともあるので、防寒具を用意しましょう。
どのバスも、枕部分は高く設計されていました。
AROUND INDIAの過ごし方は、大きめショールをかけたり首に巻いたり、耳栓をして、延長コードで携帯を充電しつつ、翌日に備えてぐっすり眠ります。個室寝台は荷物も安心で快適です。
こちらは二人寝台です。
仕切りがないため、知らない人との同室は厳しいです。閉鎖した空間なので、いびきや足のニオイ、そして一方が空調を強くしたい一方は寒いという感覚の違いで困っている人もいました。
車内の様子。派手!
インドのバスチケットは現地で手配しよう!
インドのバス検索サイトは様々あるのですが、これまでAROUND INDIAが問い合わせたどちらの会社も、アカウント作成にインドの携帯番号が必要だったり、アカウントは作れてもインドで支払い可能なクレジットカード(インドで発行されたもの)がないとダメだったりと、日本からの予約はできませんでした。
これまで試したサイトは、redbus、make my trip、travelyaari、via。
もし予約できるサイトをご存知でしたら、ぜひ教えてくださいね。
実際にバスに乗ってみよう
バス停の探し方
日本で想像してもわかるように、その土地に馴染みがない人にとっては、バス停は探しはちょっと大変です。
わたしは長距離のバス停は日本であっても知りません。
短距離のバス停も、自分が利用する場所くらいしか知りません。
インドで探す場合、名前で検索してみたり、滞在しているホテルのフロントや、オートリキシャドライバーなど、長距離バスのアレンジをしたり、連れて行ったりするような立場の人に聞き込みしてみましょう。
例)乗車スポット3ヶ所あり。下の二つはメトロの駅なので、見つけやすいですね。
一番上のFatehpuriの場合、「fatahpuri bus delhi」とgoogle検索してみると下のような結果になりました。
赤点が集中しているところが、バス停でしょう。
大通り上だけれど、バス会社の営業所の前バージョン(左)ロータリーのように何台も駐車できる営業所やチャイ屋さんなどが集中しているバージョン(右)
集合時間
バスの到着時間は前後します。出発の30分前にはバス停にいた方が良いでしょう。
バスの運行状況はチケットに記載の電話番号や、アプリで場所を調べられる会社もあります。
乗車地にバス会社の営業所があれば、だいたい荷物を預かってくれます。
こちらの営業所でも、カウンターの中に荷物を置かせてくれました。
バスに乗る時の便利な持ち物
- 食べ物・飲み物
お腹が空いていなくても、ものすごい渋滞にハマることもあります。エマージェンシーフードとして持っていることをおすすめします。 - 防寒具:靴下、ショール、タオル(枕にかける)
ACバスは、エアコンがしっかりと効いています。 - 充電器
バスの中にコンセントがあります。 - 耳栓
大音量で映画が流れるバスもあったので、しっかり眠るための必須アイテム。アイマスクや枕も必要に応じてどうぞ。
大きな荷物はトランクに
大きな荷物は、しっかりと鍵のかかるトランクに預けましょう。
ある日のバスは、とってもサービスがよく、荷物の取り違いを防ぐためにバッグに直接文字を書かれてしまいました。
簡単には消えないように。そう…いまだ消えません。
ごはん・トイレ休憩
距離・時間にもよりますが、途中でドライブインのようなところに立ち寄って休憩します。
自分のバスがわからなくならないように気をつけましょう。
降りるときには、何分停車するのか確認すると安心ですね。
ドライブインには、お手洗い・食堂・売店があります。
ここはどこ?降車地からの移動
降車地は、車掌さんにアピールしておきましょう。
降車地も、乗車地同様「ここはどこ?」という場所のことも多いです。
長距離バスが頻繁に停まる場所だと次の移動手段を探すのは簡単。たとえ夜中でも、オートリキシャが何台も待ち構えてて争奪戦。
利用度が少ないバス停の場合、自力で次の移動手段を探さなくてはいけません。
都会なら、UBERやOLAなどの配車アプリを使ってタクシーを呼ぶのもいいでしょう。アプリ情報はこちら>>
トランクに預けた荷物もお忘れなく。お疲れ様でした。
むずかしくない本「暮らしのアーユルヴェーダ」好評発売中