『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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インドは、暑い国というイメージが強いですが、実は暑さばかりではありません。
北上したり、山の上に行くと、ヒマラヤのようにマイナス〇〇℃と、かなり寒くなります。
インド号というユニットを組んでいたころ、相方のヒロセが北部の山岳部、わたしが南部ケララにいて、その気温差はなんと50℃!!
同じ日に、かたやお湯が一瞬で水になるほどの寒さ。かたや汗もができるので、一日数回水浴びしていました。
「インドのアーユルヴェーダが日本で使えるの?」
と疑問を持たれる方もいらっしゃいますが、このようにインドと言っても環境はさまざまなのです。
そんな土地で使われてきたものなので、暑い国でも、寒い国でも、あらゆる人間に役立つ知恵といえます。
さて、今回はそんなインドでも涼しい気候の土地へ向かいます。
ケララ州でパンチャカルマというアーユルヴェーダの浄化療法を受けたAROUND INDIA。
デリーに移動して、のんびりお仕事でもしながら過ごそうと思ったのですが、ドクターから反対されてしまいました。
理由は、デリーはケララに比べて、かなり暑いし空気も悪いから。
アーユルヴェーダでは、トリートメント後の過ごし方(養生法)を重視するので、療養にはおすすめできない場所だったのです。
パンチャカルマについて詳しくは、アーユルヴェーダの浄化療法 パンチャカルマとは?をどうぞ。
本来なら、長距離移動はせずに、ケララで過ごすのがベストなのですが、デリーでは前々から打ち合わせの予定が入っていたので行かないわけにはいきません。
デリーから近い、人気の避暑地で過ごすことにしました。
インド旅のヒント:避暑地、高原などに行きたいときは、hill station という言葉で検索してみましょう。
訪れた場所は、Almora(アルモラ、標高1651メートル)と、その近くにあるNainital(ナイニタル 標高2615メートル)です。
アルモラは、アイパンという赤と白が印象的な絵や、銅製品など手仕事がある山の町。
ずっと行ってみかった場所です。
ナイニタルは、ハルドワニからアルモラへの道中にあります。
湖がとてもきれいだったので、寄ることにしました。
Kathgodam駅またはHaldwani駅。
下車後タクシー。
Pantnagar空港が最寄りです。
エアインディアで週3便運行(2018年7月時点)
数名の場合は、最初から車で行くのもおすすめ。
所要は、およそ9時間。
料金は、Make my tripで検索すると約6000ルピーでした。
アルモラに住む方のいちおしは、デリーから電車でKathgodam駅へ行き、タクシーに乗る方法でした。
でも急に決めたので、電車のチケットはすでに完売。
こんなときは、バスがおすすめです。
現地で使える検索サイトは、redbusやmake my trip。ただし、redbusはインドの携帯番号が必要です。
redbusで検索すると、近くのバス会社が載っていたので直接尋ねてみることにしました。
デリーの地下鉄(Delhi Metro)の「ラーマクリシュナアシュラムマーグ(RK Ashram Marg Station)」駅からすぐのところにありました。
バス会社に確認すると、Kathgodam行きではなく、手前のハルドワニ(Haldwani、ハリドワールと混同注意)までしか行かないとのこと。
このときはモンスーン(雨季)でオフシーズンだったため、寝台バスは運行していませんでした。
残念ながら、約8時間の行程を、座席に座った状態で移動することになりました。
水とフルーツなどの食べ物を購入。
バスが停まったり、遅れたりしたときのためにも、何か持っていると便利です。
出発時間少し前になっても、バスが来ませんでした。
「もしかして、出発場所をまちがえているかも?!」と不安がよぎり、旅行会社に電話してみると、
「場所は合っています。そのまま待っていてください」とのこと。
しばらくすると、バスが来ました。
30〜1時間くらい遅れたと思います。
北上するにつれて、気温がぐんぐんと下がってきました。
深夜にトイレ&食事休憩で外に出たときは、かなりの寒さでした。
暑い夏は避暑地のところでも、冬は雪が降るほどのエリアでした。
温かい服も持っていると安心です。
休憩所でいただいたチャイは、素焼きカップ入り。
素焼きに入っていると、なんかうれしいんですよね。
カレーとガーリックナンで夜ごはん。
期待していなかったけど、とってもおいしかったです!
早朝ハルドワニに到着。
身が引き締まるような、ひんやりとした空気。
バスの到着に合わせて、無数の乗り合いジープが待機していました。
相手から、すごい勢いで声をかけてくるので、見つけるのには困りません。
乗合バスよりも、ローカルバスにすると格安です。
AROUND INDIAは、帰路はローカルバスにしました。
停留所が多く回り道だったので、所要時間は約2倍長くかかりました。
どんどん山を登り、細いくねくねした道を通ります。
高度が上がるにつれ、霧が濃くなりました。
カーブの先から、急に車が飛び出してくるように見えるので、ハラハラしちゃいます。
途中で、人が降りたり、学校に向かう子どもが乗り込んだり、空いた席に摘んだ葉っぱを積み込んだりしながら、3〜4時間でアルモラへ到着。
途中から携帯の電波が無くなりました。
アルモラの町に着けば繋がるかと期待していましたが、町中どこも繋がりませんでした。
国営のBSNLなら繋がるそうです。