『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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スリランカで、すてきなレシピ本を見つけました♩
薬草のお粥や、ホームレメディとしての使い方なども書いてあり、即購入を決定。
レシピを書いたのは、歴史あるMount Lavinia Hotel マウント・ラビニア・ホテルの料理長Publis Silva パブリス・シルヴァさん。
称号がChefだけでなくDrとあったのも気になりました。料理の博士号かな?
経歴を拝見しましょう。
1956年19歳にマウント・ラビニア・ホテルに下働きとして入り、石炭をキッチンへ運んだり、ココナッツを削る仕事からはじめ、料理長への階段をのぼっていかれたとのこと
料理に対する探究心がすばらしい方。
その探求のきっかけは1960年代。
インド人ジャーナリストから受けた「スリランカ料理には、何種類の薬草を使っているのですか?」という質問に即答できなかったこと。
改めて普段使っている薬効のあるものを書き出してみたら42種類もあり、スリランカ料理と伝統医学(アーユルヴェーダとヘラウェダカマと思われます)の結びつきに気づいたパブリスさん。
昔のスリランカ料理について調べるうち、スパイスの調合は時代と共に変わっており、現代の方法では最高の香りを引き出すことができていないなどの間違いに気づいたのだそうです。
それだけに留まらず、スリランカのほぼ全ての村を訪ね、土地の材料を探し、医師やお年寄りに会って昔から伝わるレシピを集め、葉に記された古代のテキストまで調べるという熱の入れよう。
すごいですね!
レシピを集めるうちに気づかれた重要なポイントが、太古から料理を担ってきたのは、母・妻・祖母といった女性たち。家族のため、手間かけて、愛こめて。
大きなホテルの料理においしさだけでなく、健康や愛がこめられているっていいですね。
この記事を書いているとき、小田原の如春園へ南インド料理を食べに伺いました。
すると、本棚こちらの本を発見しました!
如春園に伺った時の記事は「お茶屋さんで、南インド料理とスイーツ「如春園 Tea Factory joshun-en」|神奈川・小田原」でどうぞ。
そしてうれしい情報をいただきました。
なんとパブリスさん、来日のご予定があるそう。うれしい!
情報が入ったら、またAROUND INDIAでお知らせしますね。
本の中身が覗きたい方は、如春園さんでどうぞ。
参考記事:
Chef Publis felicitated for 60 years of service at Mount Lavinia Hotel
From Coal Carrier to Executive Chef: Chef Publis Shares His Story and a Tasty Recipe
PUBLIS Traditional Cookery Sri Lankaを、日本から購入できそうなのはSarasavi Bookshopです。
実店舗もある本屋さんで、AROUND INDIAは、コロンボのOne Gall Face Mall店で購入しました。数メートル離れたところに、アーユルヴェーダクリニックのShiddalepaがあります。
パブリスさんが、これまでに刊行したレシピ本は、なんと23冊!
主にシンハラ語のようですが、最新作は1000ページもの大作で、日本語訳も出版予定だそうです。
おもしろい一冊を見つけました。
世界で一番小さなレシピ本。なんと1cm角、重さ5mgの本の中に、40個もレシピが載っているんですって。写真は、AFPBB Newsでご覧くださいね。
Dr Chef Publisのキャッサバ芋ロティーのレシピ(英語)は、Global press journalでどうぞ。