『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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岩立フォークテキスタイルミュージアムで4月5日より開催の木版展。
インドの布の中でも人気が高いので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
AROUND INDIAにとって、インドの布イメージの多くは岩立さん著書のインド 大地の布。
布はもちろん、実際に身に着けている日常の姿がとても美しいのです。
わたしはこれまで、ラジャスタン州ジャイプル、ウダイプル、ジョードプル、ジャイサルメール、バロトラ、グジャラート州カッチ、オリッサ州の村々やデンカナル、西ベンガル州などに足を運びました。少しずつ少しずつ。
現地の方の紹介で訪れた村でも、行ってみると「Hiroko知ってる?」と聞かれることも多くて、広い広いインドに岩立さんの足跡がくっきり!
でも、今となっては大部分は消えていて、少しだけ、まさに生き残ったという体のある伝統技法。
そして更に悲しいのが、お年寄りであっても身に着けているのは、化学染料でしか出せない華やかな色合いの、手入れしやすい化繊が多くなってしまっていること。
昔のまま守るのが難しいとはいっても、ここまで無くなっているの?!とショックを受けることもしばしば。
日本と同じように、昔は大したものでは無かったものが、今は貴重品になり、高価になると、暮らしでは使わない贅沢品になるという流れがあります。
自由が丘駅から徒歩約2分。
美容室TAYAの看板を見つけたら、そのビルの3階がミュージアムです。
ぜひ階段で上がってみてください。気分が盛り上がります!
ブロックプリントのスリッパに履き替えて、受付で入場料を払いましょう。
館内の撮影は不可です。
写真は、2015年ATELIER MUJI「ラジャスタンのたなごころ ブロックプリント 職人たちの染仕事」展で撮影した岩立ミュージアム所蔵布たちです。
木版に刺し子をして袋にしたもの。イスラム教徒の精密な柄。
ヒエなどの雑穀がモチーフになった、色合いも素朴で暮らし感満載な布。
フクロウ(もしくは親指)という変わったモチーフ。
薄い繊細な絹に施された木版の透ける文様。
木版と手書きの組み合わせ。大きな柄、小さな柄。
まるでカンタ(刺し子)を模したかのような木版。
牛糞で漂白されるという白地が特徴的なサンガネール村の木版。
灯明。ケララでも、夕方になると玄関先に灯明をともす、インドで大切にされる光。
アーユルヴェーダ目線でうれしかったのが、木版ブロックは使用前にオイルに浸して丈夫にするのだとか!オイルを含むというのは、やはりとっても大切なこと♩
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今回は、岩立さんご本人からお話を伺うという、さらに贅沢な時間を過ごすことができました。
70年代にはじまった、インド布の旅。
「こうするもの」という型のある日本の染織からすると、インドの染織現場は、相当型破りなものだったそうです。
一見荒いようで、仕上がりは正確。大判の布が、ボロ雑巾のようなものを使っているのにムラなく染まっていく模様。
80年代のジャイプール近くで開かれていたという土曜市のお話。
パンフレットの表紙にもなっている女神を信仰する人々にとっての移動式祭壇のような布の役割。
ジャイプルからバグルーを通ってキッシャンガール、途中のジャイランプーラ、そしてアコラへ。道々、同じ柄のスカートが増えていくのも楽しい。
昨年12月、AROUND INDIAが訪れたラジャスタン州アコラ村で会えた、暮らしで身に着けているおばあさんはお二人だけ!80年代には至る所で見られたのだそう。同じ柄のスカートが増えている模様は、さぞワクワクすることでしょう!
今わたしたちが見ることのできない風景が、目の前に広がっているような追体験をさせていただきました。
あぁ、70年代にタイムスリップできたなら!!
被衣、スカートのセット。本当にかわいい。カッチ地方、また行きたいな。
今回は、集まった布を出来るだけ沢山見て頂きたいと思う。久々のインドの村々の更紗展である。
貴重な木版展、7月14日まで開催しています!
4月24日(火)13:30−15:30
「天然と化学のはざま ——インド・グジャラート州の女神儀礼用染色布の生産現場」上羽 陽子さん
カッチ地方に約1年住んで研究されたり、ラクダの行商に養女として加わるなど、すごい研究を重ねられてきたそうです!
5月15日(火)13:30−15:30
「インド染織 収集の出発点——草の根の更紗」 岩立 広子さん
会費2,500円 予約要
4月21日(土) 岩立 広子さん
5月26日(土)・6月9日(土) 廣田 繭子さん
6月23日(土)岡崎 真奈美さん
いずれも10:30-11:30 予約不要
名 称 | インド 木版更紗 —— 村々で出会った文様の原形 Indian Woodblock Prints |
電 話 | 03-3718-2461 |
開催期間 | 2018年4月5日〜7月14日 |
入館料 | 一般 500円 小中学生 無料、高大生 300円、障害者と同伴者 300円 |
時 間 | 10:00am 〜5:00pm(最終入館 4:30pm) |
定休日 | 日〜水 |
住所・地図 | 岩立フォークテキスタイルミュージアム 東京都目黒区自由が丘1-25-13 岩立ビル3F |
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