「ケララ秘伝 暮らしのアーユルヴェーダ」
伊藤武・田村ゆみ共著
ドキュメンタリー映画「タクシードライバーの私」から覗く、インド女性のやるせない心のうち
アジアンドキュメンタリーズで、インドを舞台にした「タクシードライバーの私」を観ました。
この映画の主人公は、首都デリーでタクシードライバーという職業を目指す女性デウギ。
デウギは、離婚して実家に戻った身です。
お父さんは、働くことに猛反対!怒って、彼女を一日中叩きました。
デウギは着の身着のまま家を飛び出し、決意の固さを見せます。
そして遂には、お父さんから働く許可を得るのでした。
お父さんは、デウギが働くこと自体にNOと言っているわけではありませんでした。
安全な仕事に就いてほしかったのです。
なぜタクシードライバーは安全ではないのでしょうか?
それは、デウギが夜間に勤務したかったから。
夜帰宅しなくてはならない女性たちを、安心安全に家に送り届けてあげたかったから。
覚えている方も多いでしょう。
2012年、世界を震撼させるレイプ事件が、ニューデリーで発生しました。
インドでは、夜間に女性が一人でいることは好ましくありません。
デリーには、2600万人もの人間が暮らしています。
いくら女性が権利を主張しても、夜ひとりでいるだけで「襲われても仕方がない」「誘っていると思われてもしょうがない」などと、無茶苦茶なことを言うひともいるのです。
そんなリスクがあるにも関わらず「タクシードライバーになりたい!」と願うデウギ。
運転センスはちょっと怪しいですが、試験に受かり、念願のドライバーという職業を手に入れます。
しばらくして、職場で知り合った男性バドリと再婚します。
ドライバーとして自立している彼女を愛した男性。理想的に思えました。
バドリの実家のあるGarhwalへ挨拶に行きます。
山奥の閉鎖的な土地です。
知らない言葉、知らない文化、知らない人の中で、生活をはじめることになります。
離れてなお強く、デリーでタクシードライバーとして働きたいと願うデウギ。
昔からの考え方が浸透しているため、自分で決められないことが多い、インドの女性としての暮らし。
彼女の人生は、いったいどうなっていくのか。
ぜひ本編をご覧ください。
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