『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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インドでアーユルヴェーダを学んだ理由の一つに、祖母の言葉がありました。
アーユルヴェーダを最初日本で学びはじめるとき、「インドのもので、今もインドで習えるものを、なんで日本で習うの?」と祖母に驚かれました。
ハッとしました。わたしは、結婚していながら海外に勉強しに行くなんて無理だろうと、聞いてみることもせず勝手にブレーキをかけていたのです。
ピリチリ に続き、処方された シロダーラ 。その少し前、祖母が危篤に陥りました。出国時に空港でも電話していて、インドでこれ調べてきてと宿題ももらい、本当は一緒に行きたいと言っていた祖母。
日本に帰国すべきかどうかすごく悩みました。
心がザワザワ落ち着かず、睡眠が浅くなり、食欲は落ちて、時おり強い悲しみの波が襲ってきました。心が疲れ、頭がギューっと締め付けられるようになっていました。そんな時、 シロダーラ のタイミングがやってきたのです。
ベッドに横になって、目を閉じる…。
温められたオイルのなめらかで優しい感触が、絶え間なく頭皮をつたい、セラピストの手で撫でてもらう。とてもとても安心する時間でした。
仰向けで水面に浮かぶのが好きなのですが、それと近い感覚を受けました。自然の力が詰まった手作りのオイル。それ自体の作用も相まって、 シロダーラ によって得られた短時間にも関わらず深い深い休息。助けられました。
勉強半ばで日本に帰ったら、祖母はきっと喜ぶどころか叱るだろう!
自分が今何をすべきか考えたとき、インドで最後まできちんと学ぶことだとしっかり心を決めることができました。
ときどき、 シロダーラ で気持ちよさが得られなかった、頭が痛くなったという意見を聞きます。
とても敏感な部分に作用するものなので、環境や安心感がとても大切。基本7日で受けるトリートメント、数日続けるうちに信頼が高まり気持ちよさが増すケースが多いです。
セラピスト側は、音をたてないように気遣う、話さないように気遣う、オイルの温度や速度に気遣うなど、配慮が必要なトリートメントです。
次は、パンチャカルマ日記2008 vol.9:ヒルとの共同作業!瀉血法 ラクタモクシャナ Raktha Mokshanamです。
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