『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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パンチャカルマ日記 2017 vol.9:シロダーラ、ナスヤ、レーパム2日目の続きです。
6:20 起床
朝から無性にきれいにしたくなり掃除をはじめました。
マットで足を滑らせ指を切りました。裸足のことが多いので、怪我したら早くケアした方が良いです。
ここは病院なので安心です。傷のときに大活躍のムリヴェンナオイルが欠かさずある場所♩
すぐセラピストに塗ってもらいました。このオイル、カラリパヤットゥの治療にも大活躍の本当にすばらしいオイルです。
いつも通りの煎じ薬の カシャヤ とタブレット2種類を二個ずつ。
このタブレットは大きいので、喉に突っかかりやすく飲みにくいです。
日本のお薬は、飲みやすく研究されているのだなぁと改良のありがたみも感じます。
そして景色の良いテラスでチャイを飲みながらほっこり過ごしました。
8:30 朝食です。
プットゥー、カダラカリー(ひよこ豆)、バナナ2本
プットゥーはケララ料理の定番のひとつ。米粉の蒸しケーキ、間に削りたてのココナッツが入っているのが一般的。
カレーと合わせて塩味で食べても、バナナと合わせて甘くして食べるのもおいしいです。
心待ちにしていたヨガのスディープ先生と再会できました!
この先生のヨガは、ベーシックでとても好きです。
スディープ先生にしか習っていないので比較対象はできないのですが、他の生徒さん達からもとっても評判が良いです。
最初に教わった時は独身で、次にお会いした時は先生の結婚式、プライベートクラスを受けたりして、今では三つ子ちゃんのお父さんです。
三つ子ちゃんへの日本土産を渡すというミッションを達成しました。
9:20 朝食後のお薬
薬酒 アリシュタ とタブレット1個
9:50 部屋のクリーニング
今日はお嬢さんと一緒にやってきました。鮮やかなピンクのユニフォーム、きれいにまとめられたおさげ、カラーコーディネートされたサンダル、かわいいっ!良い子に待っていました。
10:30 レーパム
今日も、首前部とふくらはぎ。
前後同時レーパムは体勢がきついです。取れないよう気をつけつつ、ちょっと動きながら数十分を耐え忍びました。
数日前に現れた成長痛のような足の違和感も、首のかゆみもなくなったので、今日でレーパムは終了!
一ヶ月分のトリートメントスケジュールが部屋に届けられました。
見積もりは、多めに計算して約10万ルピー(17万円弱)。パンチャカルマ費用・処方薬・宿泊・ごはん代など滞在費用すべて込み。
オプションのヨガクラスや、持ち帰り用の薬などは別途。
スリランカのリゾートで一ヶ月60万円と聞いたりするので、現地の方が利用する病院は段違いの料金設定です!
ありがたい。。
12:30 足マッサージ
生理中は、全身トリートメントを受けることはできないので、勉強のためにもフットマッサージをお願いしました。
担当セラピストはチンジュ。優しさと厳しさが同居していて、躊躇がなくて好きです。
足マッサージに使う金属の器具 カーサ は、ほわっと温かく柔らかくてとても気持ちいい感触。
12:56 ランチ
南インド料理の定番カレーのサンバル(sambar、サンバール)は、皮付きバナナ入りです。
ケララはバナナが豊富で、そのまま食べることも多いですが、カレーなどの料理に使うことも多いのです。
青バナナは、煮込むとお芋のような感じになります。皮ごとぶつ切りにしたものが入っているときは、皮もそのまま食べてみてください。
中身と皮の食感も味もまるで違い、ひとつで2つの野菜を食べているような、二度美味しい食材なのです。
スライスしてココナッツオイルで揚げて、甘くないバナナチップになることも多く、味はポテトチップスみたいです。
今日のランチは、キャベツのウッペーリ、クローブごはん、スイカと一緒に。
13:30 院長先生に、ごはんについて確認。
カンヌール(カヌール)は、ノンベジもとてもおいしいので、外に行った時ノンベジ(お肉や魚) を食べてもいいか、願いを込めて聞いてみました。
でも、ベジタリアン(菜食)でいくべきとのことでした。人生初のベジタリアン生活決定!
前回のパンチャカルマでは、入院ではなく外で一軒家をシェアして住んでいて、わたしだけお薬の処方もなく、食事も特に禁忌がなかったので普通に食べていたのです。
14:30 ケララの友人にお願いしていた荷物が届きました!
この大きさ…。これだけで8kg。お願いしたは良いけれど、デリーまでどうやって運ぼうかしら?
でも、中身は全部アーユルヴェーダ!!
他の病院で使われている鼻うがいポットや洗眼カップ、都会で失われつつも田舎では今でも使われているケア用品たち。
15:00 薬草液を使った腰湯 ヒップバスにお邪魔しました。
はじめに腹部にオイルを塗り、腰湯に浸かります。今日は20分。明日も20分。
疲れを防ぐため、徐々に薬液の温度を上げていきます。
トリートメント全体に言えることなのですが、熱いお風呂に慣れた日本人には、ぬるく感じるケースが多いです。
15:30 わたしのトリートメント、シロダーラ。
部分トリートメントなので生理期間中も継続です。
最初の一日と、昨日の終了後に拭かれた直後は、かきむしりたいほどの痒みでしたが、もう痒くなくなりました。
今日は女性ドクター立会いの元、研修中のセラピストのトレーニングも兼ねて。
鼻オイルのナスヤはありませんでした。
トリートメントを終えて、部屋で鏡を見たら、目がシャキッと大きくなっていました!
エナジーいっぱい、やる気に満ちた感じ。おもしろいですねぇ。
16:55 テラスでチャイを飲んでいると、新しい入院患者さんがやって来ました。
お隣カルナータカ州から、ご家族と主治医の付き添いで到着。主治医から、こちらの病院に入院を勧められたとのこと。
みなさんは、大切な女性を預けに来たという感じで、すぐ帰って行かれました。インドは診察の付き添いが大勢ということもよくあり、外国人が女性一人で動いているのは不思議がられることも多いです。
18:05 お薬の時間
カシャヤとタブレット二種✕二個
20:00 ドクタージュエルの回診中に夕飯が届きました。シェフがチャパティとの相性が最高だと言っていた、イエローダールのカレー。
大きな玉ねぎ、チリ、トマト、にんにく、生姜、カレーリーフなどが入っています。
青マンゴーも丸ごと添えられていました。インドはナイフを持っていると好きな時にフルーツが食べられて便利です。
果肉は黄色。半熟気味ですが、甘みもあって、すっごくおいしかったです!
夜は、ひたすらアーユルヴェーダについて、思いを巡らして過ごしました。
この場所でアーユルヴェーダを受けるという幸せ。
旬のベジタリアン食が用意され、朝陽とともに起き、夜は暗くなり、オイルケアも粉で洗うことも当たり前の日常のこと。
アーユルヴェーダという名のもとに存在する効くものと効かないもののこと。
おやすみなさい。
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