『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
近日発売予定
こんにちは、AROUND INDIA 田村ゆみです。
最近のご相談からピックアップしてご紹介します。
今回は「インド アーユルヴェーダ留学 には、どんな言葉が、どのくらい必要?」というテーマ。
これまでご相談をいただいた大半の方が、語学について不安を抱えていました。
実はこの不安は日本人だけのものではなくて、英語がペラペラそうに見える西洋人も、同じように抱えていたりするのです。
イタリア語、ロシア語、スペイン語と母国語があって、普段英語を使わない生活をしているのですから。でも、すごくできそうに見えてしまうんですよね。
わたしもインドに行く前、同じように不安でいっぱいでした。
そもそもインドの授業ってどんな感じ?
アーユルヴェーダを英語で学ぶなんて、自分のレベルで理解できるかな?
電子辞書を持っていけば何とかなるかな?
「インドは何語?ナマステってどこでも通じるの?」に詳しく書いたのですが、インドは多民族・多言語国家です。
インド語というものはありません。公用語はヒンディー語。第二公用語が英語です。
日本では、ほとんどの場合、日本語が通じますよね?(沖縄のおばあに通じなかったことがありました)
でもインドでは、ヒンディー語も英語も、まーったく通じないことはよくあります。
初めてインドに滞在した3ヶ月間は、多分一度もヒンディーを耳にしていないだろうと思います。
AROUND INDIAがお繋ぎしているアーユルヴェーダ病院Greensの場合、授業は英語で行われます。
アーユルヴェーダの古典はサンスクリット語という言語で書かれているので、英語の中にサンスクリット語が混ざります。
英語を話さないスタッフもいて、彼らが話しているのは、病院のあるケーララ州の公用語マラヤラム語(マラヤーラム、malayalam)です。
インドの中でも、ケーララ州だけで使われている言葉。
インドの他地域で学ぶ場合も、外国人向けのクラスは基本英語です。
ただし英語を話す医師もセラピストもいなかったという話も出ていたので、行く前によく確認してくださいね。
Neither the Doctors nor the massage therapists can speak English.
Learning Ayurveda – Kerala Forum – Tripadvisor
英語で学ぶ場合、どのくらいのレベルが必要かというハッキリした基準があげられないのですが、TOEIC800点、英検1級よりも役立つのが、アーユルヴェーダに関連したボキャブラリーをたくさん持つことだと思います。
学生時代、研究者が分厚い英語の本を読んでいました。
「こんな本を読めるなんて、すごいですね」と言うと、
「英語は苦手だけど、専門用語と数式がわかるから」と。
国際的な専門会議から戻った学者さんも、こうおっしゃいました。
「(通訳さん)訳が全然違って、かえって分かりづらかった。(英語力が低くても)専門内の人の方がずっと通じる」と。
日本語でも同じですよね?
畑違いの言葉は、そもそも知らないので理解できない。
ここまでのお話でも、日本で普段あまり耳にしない言葉が多く出てきました。
アーユルヴェーダ、ケーララ、マラヤラム、ヒンディー、タミル、サンスクリット‥。
だから、知っているアーユルヴェーダの言葉を増やしておくと、きっと助けになります✨
AROUND INDIAイチオシの方法です。
学ぶ施設や先生のおすすめする本を読んでおくこと。
習う前なので、内容は理解できなくて当たり前。
ただ、わからない単語を訳しておくのです。
AROUND INDIAがお繋ぎしているGreensで学ぶ場合は、院長先生の著書と、おすすめされている本に目を通しておきましょう。
その他のスクールで学ぶ場合は、直接施設に確認するのをオススメします。
なぜなら、アーユルヴェーダは、ケーララの先生なのか、それ以外の地域のインドの先生か、もしくはスリランカか、外国をベースにしている先生なのかなど、それぞれの内容や、使うお薬・用語など異なることが多いのです。
以前、ケーララの医師がAROUND INDIAの自宅に泊まりにいらした時、図書館で借りたアーユルヴェーダの本を5冊ほど見ていただきました。
残念ながら、先生の見解も用語もちがうことばかり。やはり教わった先生がお勧めするものを読んだ方がいいなと思いました。
ヨガもインドで受ける前にアメリカの動画をみたのですが、全然ボキャブラリーが違いました。
せっかく覚えたボキャブラリーが先生が使っているものと違うと、結局理解ができないのです。
せっかく専門的な施設に行くのなら、不調も整えて帰ってきたいもの。
医師に説明できるように、英訳しておきましょう。
家族やご友人の不調まで確認しておけば、帰国後に大切な人たちのケアに役立つ情報が得られるかも?!
トリートメントなどの実技は、目で見たり、触ったりしながら覚えることが多いです。じっくり観察して真似して身に付けるのがオススメです。
まだまだ私も四苦八苦ですが、なんとかなっています。
とにもかくにも、アーユルヴェーダを楽しもう♩