『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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広大なインドを旅をするとき、どんな交通手段を選べばいいか迷ってしまいますよね。
AROUND INDIAの場合、こんな風に選んでいます。
この記事では、最近お気に入りの個室寝台で快適な長距離バスをメインにご紹介します。
まずは、バスで旅するときのいいポイントです。
つづいて、バス旅のいまいちなポイントです。
インドの長距離バスと一口に言っても、実はその種類はさまざまあります。
料金もピンキリ。1〜3の順に高くなります。
地域や季節(観光シーズンかどうか)によって運行状況が変わるので、ネットの情報をうのみにせず、ご利用の前に運行会社などに直接確認するのがおすすめです。
それでは、バスの違いを見てみましょう。
短距離移動の大切な足。格安です。
混み合うこともしばしばです。
Ladies Onlyと表記されていたら、そこは女性専用席です。
チェンナイのローカルバスは、茶色い車体が特徴の年代物でした。
コルカタには、小さめでペイントがいっぱいのバスも。
ビハールでは、車体の屋根に人が乗っていました。ガンジス川の大渋滞では、橋を渡るだけで数時間かかりました。
ムンバイでは、2階建てバスも走っています。観光用ではなく、一般市民ご愛用の日常の交通手段です。
AROUND INDIAが乗ったローカル中距離バスは、AlmolaからNainitalまで3〜4時間ほど乗って、料金は数百円でした。道端で人をひろって進みます。
生活の足として活用されているので、バス停が多いです。
ときおり「待ってーー!!」と家から駆け寄人を待ったり、路上に物売りがいればバスを停めて、運転手さんもお買い物したり(写真では買ったりんごを食べています)、ローカル感満載でたのしいです!
数十メートル下が川という崖をスレスレ(雨季)で走ったり、霧でほぼ視界がなくなったりと、かなりスリリングでしたが。
後に、ニュースでこの辺りのバスが滑落したとやっていてビックリ。
こちらは、ケララ州の中長距離のローカルバスロータリー。
長距離移動におすすめなのが、プライベートバスです。
ボルボやベンツなどが使用されています。
座席にランクがあり、Seat、Semi Sleeper、Sleeperとなります。
夜走る場合は、ゆっくり眠れるSleeperがおすすめです。
例えば下の座席表を見ると、Lower Deck/下段に、SeatとSleeperが混在しています。
どんな状況か、写真で確認してみましょう。
まずはSeat、椅子席です。
Seat
続いて、Semi Sleeper。この席は、かなりリクライニングできます。
Semi Sleeper
そして最後に、AROUND INDIAお気に入りの一人用の個室寝台Sleeper。
なんと、カーテンやドアなどで仕切ることができるプライベート空間。ゆっくり眠れます。
Sleeper
個室寝台の中身をご紹介しましょう。バスによっても違いますが、だいたいこんな感じです。
コンセント(延長コードは私物です)、スピーカー、明るいライト、空調つき。
ベッドのサイズは、身長約160cmで横になると、ギリギリ足を伸ばせるくらいでした。
ブランケットは用意されていないこともあるので、ショールなど防寒具があると便利です。
これまでどのバスでも、枕部分が高くなるように設計されていました。
AROUND INDIAのバスでの過ごし方は、耳栓をして、延長コードで携帯を充電しつつ、翌日に備えてぐっすり眠ります。個室寝台は荷物も安心。
二人用の寝台もあります。
席の間に仕切りがないため、見知らぬ人と同室になるのは厳しいです。
カーテンやドアを閉めた空間なので、いびき、足のニオイ、そして一方が空調を強くしたい、一方は寒いから消したいという感覚の違いで困っている人もいました。
靴や荷物を置くためのラックが用意されているタイプもありました。
車内の様子。派手!
トイレが付いているバスもありました。
ただし、利用できるのは高速だけと言われました。
ムンバイ市内に入って、数時間の大渋滞にはまったのですが、そのときはトイレの使用は不可でした。
インドのバス検索サイトは様々あるのですが、これまでAROUND INDIAが問い合わせたどちらの会社も、アカウント作成にインドの携帯番号が必要だったり、アカウントは作れてもインドで支払い可能なクレジットカード(インドで発行されたもの)がないとダメだったりと、日本からの予約はできませんでした。(2018年当時)
試したサイトは、redbus、make my trip、travelyaari、via。
その後AROUND INDIAは、インドで携帯番号を入手してから利用しています。
日本で想像してもわかるように、その土地に馴染みがない人にとっては、バス停を探すのは少し大変です。
インドで探す場合、バスの検索サイトでバス停名が出てくるので、ネットで検索してみたり、滞在しているホテルのフロントや、地元のオートリキシャドライバーなどに聞いてみましょう。
例えば、上の写真では乗車スポットが3ヶ所提示されています。
下の二つはメトロの駅名なので、見つけやすいですね。
一番上のFatehpuriの場合、「fatahpuri bus delhi」とgoogle検索してみると下のような結果になりました。
赤点が集中しているところが、バス停でしょう。
実際に利用したバス停は、バス会社の営業所前っだり(左)
ロータリーのような数台駐車できる総合的な営業所っぽいところや
チャイ屋などが集中している場所だったり(右)しました。
あたりまえですが、交通状況などによってバスの到着時間はずれます。
出発30分前にはバス停にいた方が良いでしょう。
運行状況はチケットに記載の電話番号にかけたり、アプリで場所を調べられる会社もあります。
乗車地にバス会社の営業所がある場合は、だいたい荷物を預かってくれます。
下の写真の営業所でも、カウンターの中に荷物を置かせてくれました。
いくら営業所でも、貴重品は預けないようにしてくださいね。
大きな荷物は、しっかり鍵のかかるトランクに預けます。
汚れてもいいバッグ、洗えるバッグがおすすめです。
なぜなら、ある日のバスはとってもサービスがよくて、荷物の取り違いを防ぐためにバッグに直接文字を書いてしまったからです。簡単には消えないように、大きな文字で、いまだに消えません…。
距離・時間にもよりますが、途中でドライブインに立ち寄って休憩します。
降りる前に、自分のバスがわからなくならないように気をつけましょう。
何分くらい停車するのか確認しておきましょう。
ドライブインには、お手洗い・食堂・売店があります。
降車地については、あらかじめ車掌さんにアピールしておきましょう。
見知らぬ風景でパッと降りるのはむずかしいです。
そして降車地もまた、乗車地同様「ここはどこ?」という場所であることも多いです。
でも、長距離バスが頻繁に停まる場所ならば、次の交通手段を探すのは簡単で、たとえ夜中でも、オートリキシャが何台も待ち構えています。
マイナーなバス停の場合は、自力で次の移動手段を探さなくてはいけません。
都会なら、UBERやOLAなどの配車アプリを使ってタクシーを呼ぶと良いでしょう。アプリ情報はこちら>>
田舎の場合は、宿泊先などにお迎えを依頼しておくと良いでしょう。
トランクに預けた荷物も、忘れなく受け取ってくださいね。
お疲れ様でした。