『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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朝起きると、人生で体験したことがないくらい体が重だるくなっていました。
心臓はバクバクと動悸していて、手にも足にも力が入りません。
なんとか、部屋のすぐ向かいにあるバスルームまで、歯磨きをしに行ったのですが、歯ブラシさえ重くて、手を持ち上げているのも大変。
壁の支えなしで立っていることもできません。
こんなの初めて。ダルいの認識が一変…。
「ひょっとしたら、これまでダルいと言っていた人も、もしかしたら、このくらいキツイ状態だったのかもしれないなぁ」なんて考えていました。
ふぅふぅ言いながら出かける準備をして、食べずに終わったお粥を抱えて、病院へ。
お粥でさえ重くてたまりません。
歩いてたった2~3分、いつもならどうってことのない距離が果てしなく遠い道のりに感じます。
小道を塞ぐように立っていた大きな牛も、今日は動くのを待っている余裕はなく、そのままなんとか抜けました。
少し大きな道に出ると、出勤途中の院長と遭遇。病院まで100メートルにも満たない距離でしたが、車に乗せてくれました。
そのまま診療室へ行き、診察台に這い上がり横になりました。
「お腹が空かなかったので、何も食べませんでした。まだお腹は空いていません。」
と状況を伝えると
「今はもう消化はちゃんと終わっているから」と、グラス一杯の重湯を渡されました。
世の中にこんなに、おいしいものがあるの!?
重湯のおいしさに感動しました。
空腹は最高の調味料って本当ですね!
そのまま診察台で1時間ほど眠りました。
目覚めると、腹ペコ。
院長に連れられキッチンへ行き、一緒にお粥を朝ごはんにいただきました。
味つけ無しの白米のお粥。レモンと塩を舐めながら食べます。
食べ進めるうちに、レモンと塩じゃ物足りなくなってきました。
最初の重湯は、ほんの少しの塩だけであれほどおいしく感じたのに。貪欲だわ。
今日はギーを飲む(スネハパナ)のは止めになり、リラックスして過ごすことになりました。
5時起床。今日は、体が軽く、すこぶる調子がいいです!
7:30ごろ、ギーを飲みに病院へ。
今日は目隠しするのはやめてもらいました。ギーの香りがきつく感じるようになっていたので、見えないとより香りを感じてしまうのです。
気合を入れて一気飲み!
よく溶けていて、飲みやすかった。
学校を卒業しヒマラヤ方面へ旅に出る友人のお見送りをしに、Kannur駅へ行きました。
少し長い距離を歩いたり、人混みにいるだけで、ギーの工程中はかなり疲れます。
ゆっくり過ごすように勧められる意味がわかりました。
下痢になりました。
6:30起床。すっごくお腹が空いています。
授業で、ギーは消化の火(アグニ Agni)を強めると教わりました。油は消化に負担をかけそうなのに、消化力が高まるとは意外だと思っていましたが、その効果は本当でした。
ギーも3回目。今日は一気に飲む!と意気込んでましたが、やっぱり軽くオエッとなりました。
飲んだ後、体内から上がってくるギーの香りが気持ち悪いので、ゲップをする時の緩和方法を2つ。
お腹が空いてから、シャワーを浴びて、病院にお粥を食べに行きました。
ご飯が食べられることを、猛烈に感謝しています。とてもおいしい!
近所の教会へ行ってみました。
サンダルを脱いで裸足になって、ひんやりとした床にあがります。とってもインドな感じです。
夕飯もお粥です。ギーを飲む量が増えているのに、消化するスピードは早まっています。
皮膚はぷにっとオイルっぽくなり、ニキビが出てきました。
ギーの油分が体に行き渡った合図です!
院長先生に報告すると、ギーの行程(スネハパナ)終了となりました!
明日からもうギーを飲まなくていいんだ。うれしい。
次は、パンチャカルマ日記2008 vol.5:お米と牛乳でマッサージ!ナヴァラキリ(ナバラキリ)Navarakizhi 1~7日目です。
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