『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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AROUND INDIAがアーユルヴェーダを習いに行った2008年。
むくみで困る友人についてアーユルヴェーダドクターに相談したところ、おすすめされたひとつがBarley Waterでした。
「Barley 大麦+Water 水ってなぁに?」と思いましたが、大麦を煮た汁のことでした。
後々わかっていくのですが、アーユルヴェーダのみならず、インドではスパイスやハーブなどを煮出したお茶/煎じ液がよく飲まれていて、こんな風に〇〇waterとか〇〇teaと表現されているのでした。
Barley waterは、大麦を煮出したものだよ
アーユルヴェーダ麦茶と名付けました。
その後、ケララのおばあちゃんがクミンも入れて作る方法を教えてくれたので、今回は胚芽押麦をベースに、消化にいいクミンを加えて作ります。
押麦とは?
大麦(丸麦)を潰して調理しやすく加工したもの。
胚芽押麦は、胚芽を残したもの。
材料
小さな圧力鍋に、水、大麦、クミンを入れて火をつける
圧がかかったら弱火にし、5分煮る
火を止めて15分蒸らせば、できあがり
圧力鍋がなかったら、普通のお鍋を使いましょう。
普通のお鍋の場合は、大麦とたっぷりの水を入れて火にかけ、沸騰したら大麦を入れる。
蓋をして15〜20分くらい煮ると柔らかくなります。
※ 使用する麦の種類によって、加熱時間を調整してください。
大麦でつくった飲みものは、日本では麦茶(麦湯)が親しまれてきましたが、実は世界中で愛されています。
他の国ではどうやって飲んでいるのか、少し覗いてみましょう!
イギリスで市販されているRobinsons Lemon Barley Waterは、1934年にテニスのウィンブルドン選手権のために作られたものなんですって。
洗った大麦を煮て濾した後、果物の皮や果肉にお湯を注ぎ、好みで果汁と砂糖を加えて作るそうですよ。
麦茶と一味ちがう、清涼飲料水ですね。
イタリアには、麦コーヒー(オルヅォ)があります。
大麦を焙煎したもので、フィルタードリップで淹れると、薄いコーヒーみたいな味がしますよ。
AROUND INDIAは、近所のファーマーズマーケットで買いましたが、紅茶のルピシアなどでも買えます。
家にあった麦茶をドリップしたら、オルゾォになるのかな?と思い立ちました。
湯を注いだ瞬間、立ち上る苦味のある濃い香り。
飲んでみると!ドリップで淹れたことでほのかな苦味がでたのか、はたまたカップに注いだことで脳が勝手にイメージしてしまったのか。わからないけれどオルゾっぽい味がしました。
古代ローマのレシピにも載っているほど、古くから愛されてきた大麦飲料。一年を通してめしあがれ。