『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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シャングリラ東京で開催されたサビンサジャパン 学術・技術セミナーでお勉強してきました。
サビンサジャパンは、以前AROUND INDIAが開催したモダン・アーユルヴェーダ会社訪問でお邪魔したアーユルヴェーダの原料抽出物を多く取り扱う企業です。
たとえば、ターメリックのフェイスパックがありますが、普通のターメリックを使うと皮膚が黄色く染まって、しばらく取れないのが難点。
そんなとき、成分を抽出した白色のものであれば、化粧品などに幅広く添加することができるようになるというわけです。
アーユルヴェーダでお馴染みの、アムラ、ニゲラ、胡椒、ビーツ、ココナッツジュース、ガルシニアなどの発表もあり、うつと過敏性腸症候群の関係、スポーツ栄養学のお話、アーユルヴェーダのディナチャリヤ(日々の養生)のお話も出ました。
ラクトスポアという腸内の環境を整える製品の潜在的用途のひとつとして「旅行者の下痢の管理」「便秘」が挙がっていたのがおもしろかったです。
旅行中は食事や生活のリズム、環境が変わることで、お腹の調子が普段と違う状態になる人が多い。そんなときに下痢になりやすいひとも、便秘になりやすい人にも事前に取り入れられるようなものがあると便利ですよね。
「毎日ヨーグルトを食べる」というような、旅行中に継続するのがむずかしい習慣がある方にもいいなと思いました。
日本の人口1億2千万人ほど。
男女比、ほぼ50%:50%。
そのうち、100歳以上が9万人以上。
その男女比、男性15%:女性85%というデータも興味深かったです。
そして介護が必要となる理由は、どんなものが多いと思いますか?
ちょっと想像してみてください。
実は、認知症などがよく挙げられますが、認知症も骨折などの怪我も、どれも同じ程度の割合で突出した理由はないんですって。
体を動かして、食べて、寝て、日々の健康をキープすることが大切ですね。
ちなみに、細胞が死ぬのを防ぎ、残っている神経に栄養を与えるsabroxy(サブロキシー:ソリザヤノキ抽出物)がおすすめされていました。
sabroxyとクルクミンを合わせることで吸収・効果がアップするというお話もありました。
ただし健康食品の取り方にも注意してください。お薬を飲んだり病院にかかっている場合は、担当医に確認するなどしてからご利用ください。
研究はされてなくても、これだけ使われ続けてきた。その歴史こそがすごいエビデンスじゃないかな。
AROUND INDIAが、インドでアーユルヴェーダを教わっていた2008年、ドクターが「研究はされてなくても、これだけ使われ続けてきた、その歴史こそがすごいエビデンスじゃないかな」と仰って、その膨大なエビデンスに震えたのものでした。
でも、そのエビデンスは、アーユルヴェーダを知らない人にはわかりづらい。すごそうだけど、具体的ではないですから。
研究・発表されて認められたエビデンスは、昔ながらのアーユルヴェーダが大好きなAROUND INDIAにも助かります。
それに、研究結果で続々と示されるのが、アーユルヴェーダの古典に書かれているようなことだったりするのです!
昔の人たち、どうしてそれをわかったんでしょうね。
サビンサさんから原料を仕入れ商品化している企業の方々から、お話を伺い、世の中のニーズや、アーユルヴェーダへの認識なども伺うことができたのも勉強になりました。