『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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今回ご紹介するPaytmは、インドで人気のキャッシュレス決済システムです。
日本でも最近Paypayが急速に広まってきましたが、あれはインドのPaytmが基になっています。
インドでキャッシュレス化が進む大きなきっかけになったのは、2016年の高額紙幣が廃止という衝撃的な政策。
一夜にして、高額紙幣が使用中止になってしまい、ATMには長蛇の列。現金が手に入れづらくなり、一気にPaytmの知名度が高まりました。
(実際には北インドで普及したようで、南インド・ケーララ州の若い人に聞くと
「北インドで人気みたいだよね」「使ったことない」「誰も使ってない」
と言う話でした)
最初に言ってしまうと、Paytmはインド人向けのシステムでした。
アカウントの作成は、インドの携帯番号があれば誰でもできます。 でもインドの携帯番号がないと、アカウントの作成すらできません。
国番号を変更することができないんです(2023年もできません)。
アカウントの作成以上に、外国人にとってハードルが高いのがチャージ(入金)。
クレジットカード、デビッドカード、ネットバンキングなど、基本的にインドで発行されたものしか使えませんでした…。
AROUND INDIAは、インドに行くたびに、複数のカードでチャージできないものか試してきました。
ついにチャンスがやってきたのは、2018年!
一枚のデビットカードだけ、チャージできたのです。
これまでも試したことはあったカードだったんですが、なぜかその時は通りました。
ジャパンネット銀行が発行しているJNB Visaデビットカードです。
一回チャージできたのに気を良くして、IRCTCの電車チケットをPaytmアプリを通じて予約してみましたが、支払い不可。
Redbusでのバスチケットも購入できませんでした。
Paytmのチャージは、二度目もできました。
Paytmから携帯電話料金のチャージ(prepaid topup)することはできませんでしたが、Airtelのサイトから「Paytm払い」にすることでチャージすることができました。
これまでは、Airtelのサイトでも日本発行のクレジット/デビットカードではできなかったので一歩開けました。
規制① インド版マイナンバーカードのAdharといっったIDを登録しないと、お金の受け取りができない。
規制② 一日にチャージできる金額の上限が低い。
などなど、数多くの制限が見受けられました。
検証ポイントは、以下の通り。
試してみましょう!
Paytmのアプリを立ち上げて‥
あぁ…ダメです。
インドの携帯番号宛に、OTP(認証コード)が送られてしまいました。
Web版のPaytmで試してみましょう。
あぁ…残念。こちらもダメでした。
インド携帯の2段階認証ができないと、ログインできないとのこと。
セキュリティがしっかりしているのはうれしいですが、日本から追加チャージするのはむずかしいようですね。
インドの携帯番号が、次回変わってしまうことを考えると、もう同じPaytmを復活させることはできないでしょうから、チャージしてきた金額は諦めることになります。
日本帰国時は、大金をチャージしたままにしない方がいいですね。
確かではないのですが、一応ご報告しておきます。
2018年のインド旅で、このジャパンネット銀行のVISAデビッドカードを使ったのはPaytmだけでした。
日本帰国後、VISAから「不正使用未遂があった」と連絡がありました。
カード番号が流出したとのこと。
VISAによると「注意して利用したほうが良いでしょう」とのこと。
VISAから今後の対策にとご提案いただいたのが、
「オンラインで使う場合、特別なカード番号を発行してもらうカードレスという方法を使う」こと。
一回だけ使用してカード番号を破棄することもでき、また、利用会社ごとに分けることもできるため、流出の原因を突き止めやすいのだそう。
やっぱり、Paytmから流出したという考えは間違っていなかったようです。
次にインドを訪れた時、カードレスの番号を使用したら、やっぱり流出しました…。
インドに行った後は、時々セキュリティソフトから流出のお知らせが届きます。
皆さんも、流出にご注意ください。