『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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椿油は日本古来のヘアケアオイルとして有名ですが、実は椿油を作るときの副産物がシャンプーになるそうなのです。
伊豆・伊東にある松田椿油店さんで、その昔ながらのシャンプー法を教わりました。
上の写真は、店内にある年代物の漉し器です。
中を覗くと、布越しにポトリ…ポトリ…と時間をかけて、椿油が垂れ落ちていました。
100ml絞るのに、どれだけの時間がかかるのでしょうか?
でもこのように絞ることで、無理のない油分だけを集めることができるのです。
この丁寧に絞られた椿油の絞りカスが、シャンプー液の元になります。
いわゆる現代の液体シャンプーが登場する前に日本で行われていた洗髪方法のひとつなんですって。
松田椿油店さん「作るのに、ちょっと時間かかるからね」
シャンプーの手軽さに置きかわっていったそうですが、作るのに必要な時間はたった5分。
その5分、長いと感じますか?
それとも、短いと感じますか?
洗浄の仕組みは、椿油カスに含まれる天然の石鹸成分サポニンによるもの。
アーユルヴェーダシャンプーの原料にもよく使われるリタやシカカイも、椿油カスと同じく、天然サポニンのチカラで洗います。
リタやシカカイは強力に泡立ちますが、椿油カスは泡立ちなし。ほんのり泡立ちそうな気配はありますが。
アーユルヴェーダハーブシャンプーの原料は、AROUND INDIAオンラインストアでチェックしてみてくださいね。
準備するもの
椿油カス約50g(洗濯洗剤スプーン2杯程度)を木綿の袋に入れます
洗面器にお湯をはり、粉の入った袋を入れ、2〜3分ほど浸す(お風呂のお湯でOK)
粉の入った袋を揉む
しばらく揉んで、エキスが抽出できたらシャンプー液の完成
頭皮や髪を洗う
お湯で軽くすすぐ
シャバシャバとした液体は、頭皮全体に行き渡りやすく、仕上がりすっきり!!
頭部がすーっと軽く感じられるので、冷やす作用がありそうです。
夏や頭に熱がこもっているときは、そのままで大丈夫だと思いますが、寒い季節は風邪をひかないように、少量の椿油を塗ってよく乾かした方が良さそうです。
乾かした後は、髪がサラサラになっていました。
手指にもやさしいです。
でも!たっぷりオイルを使ってマッサージをした後には、ベタツキ感が残るかもしれません。また今度試してみますね。
→ 3月27日、試してみました!やはりオイルっぽさが残りました。ただし、乾いた髪に洗髪したときは、5日経ってもサラサラヘアが継続。使用頻度は少なくて良さそうです。
シャンプー後の椿油カスは、そのまま肥料にできます。
AROUND INDIAは、冬越し後のカレーリーフにあげました。
先日インド・アーンドラプラデーシュ州の伝統医の元で、特別なヘアトリートメントを教わったのですが、そこでも使用後のトリートメント剤を植物にあげるととても良いと教わりました。
頭皮は大地と同じ。適度に耕したり、空気を与えたり、日を浴びたり、肥料を与えると元気な作物が育つのですね。
名 称 | 松田椿油店 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
注文方法 | 電話 0557-37-3812 FAX 0557-36-4744 椿油 40cc 700円、髪洗い粉 一袋200円 ※気候の影響で、大きな容器での販売は一時中止しているそうです |
定休日 | 水曜日 |
住所・地図 | 静岡県伊東市猪戸1-1-18 「伊東駅」より徒歩約3分 |