『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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AROUND INDIAはアーミル・カーンの映画が好きです。
大ヒットした『きっと、うまくいく』をご覧になった方も多いのではないでしょうか?
新作『花嫁はどこへ?』も日本公開前から話題になっていて、2025年3月2日に開催される第97回アカデミー賞の国際長編映画賞のインド代表にも選ばれました。
その内容です。
すべては、あり得ない“かん違い”から始まったー。
運命のいたずらを幸せに変える感動の物語!同じベールで顔が隠れた2人の花嫁が、花婿の家へ向かう満員列車の中で取り違えられた!? 奇想天外に始まるのは、育ちも性格も全く異なる2人の女性の想定外の人生。トロント国際映画祭でスタンディングオベーションを巻き起こし、Rotten Tomatoesでは批評家100%、観客95%という驚異の高評価をキープ、世界中の映画ファンを魅了している話題作がついに日本公開となる。
山と大地がどこまでも広がる壮大な自然、家族愛に溢れる結婚式、色鮮やかなサリーや繊細な装飾が優美なジュエリー、スパイス香る屋台メシなど、物語を彩るインドの魅力にも心が躍る!
予期せぬ旅を通して、全く新しい価値観と可能性を手にした2人の女性。やがて彼女たちは「幸せって何?」と自らに問いかけ、周りをも笑顔にしながら、初めて自分の手で人生を切り開いていく。逆境を幸せに変える2人に笑い泣く、感動の物語!
花嫁が入れ替わってしまうことなんてあるの?!花婿がかん違いって、そんなことある?と想像を膨らせていましたが、映画を観たら「それはしかたがないね……」と思わざるを得ませんでした。
だってすっぽり被ったベールの柄も同じ、そしてベールの中から花嫁は、夫の足元しか見えていないのですから。
取り残された花嫁。
深夜、知らない駅のホームに降り立つ。たった一人、頼りの綱である旦那様の姿がありません。
彼女は、きっとこれまで村をほとんど出たこともなかったでしょう。
それどころか、一人で近くの町に出かけることもなかったのではないかと思います。
会ったばかりの結婚相手、もちろん家にも行ったこともありません。
探す手掛かりは、彼の下の名前と、花の名前だったというウロ覚えすぎる村の名前……。
身分を証明するものも、金銭も、スマホも、写真もない。
その状況で、ひとりきり。人気のないホームに、少しいるのは悪そうなひとたち。
でもどこにでも救いはあるもので、こわく感じた人たちのなかから、勇気を持って信じる人を選び受け入れることで、生き延びていくのです。
警察のおじさんが、噛んでいるのはパーンという噛みタバコです。
いつもくちゃくちゃと噛んでいて、いやらしい感じがよく出ています。
現代では中毒性の高いものを入れたりしますが、もともとはアーユルヴェーダの古典にも載っている、お口のケア。香りの良いものなどを入れて噛みます。
新大久保に、生葉が売られていました。
パーンの学名は、Piper betle、和名はキンマ。
Glossary of Medicinal Plantsによると、効能は、葉が刺激、駆風, 収斂, 防腐。葉から抽出したオイルは、鎮痙、防腐。呼吸器カタルに用いる。
果実は、鎮咳。
傷、出血性疾患、目の乾燥、充血、中毒、度重なる意識障害、中毒、結核に罹患している人は、檳榔の葉を噛むことを避けるべきである。
Astanga Hridayam
果たして、見知らぬ駅に取り残された彼女は、旦那様と会うことができるのか?
そして間違って村に連れて行かれたもうひとりの花嫁は、詐欺師なのか?
ぜひ劇場でご覧ください。