
『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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小学校の帰り道に集めたつくし。
競い合うようにつつじの蜜を吸った思い出。
台湾出身の友人のお母さんに頼まれて、友人と摘んだ“のびる”。それが和え物になって出てきた時の、あのおいしさ。
インドでのアーユルヴェーダをきっかけに、近所の植物たちとも、もっと親しみたくなりました。
でも「この付近はたしか薬を撒いてたな」とか
「園芸種だから食べれないかな?」とか
「似た植物で食中毒になった話を聞いたな」とか
「採ってはダメと注意書きがあったな」とか
注意すべきポイントをわかった上で使えるようになりたいと思いました。
本を参考にしてみたり、Picture Thisという植物判定アプリを使ってみても、確実に合っているという確信はもてず、見分け方のコツ、生えている場所やその姿、似ているけど危ない植物のことをちゃんと知っておきたい。
先生を探していたところ、鎌倉のなな艸の会という野草観察会を見つけました。
サイトに書かれていた”美味しい野草に出会う体験”という言葉がささりました。
率先して取り入れたくなる「おいしさ」は大切なポイント。
「自分はクラスで、おいしくないもの食べさせるくせに」という声が聞こえてきそうですが(笑)
なな艸の会の先生は、松原 尚世さん。
ご自身で体験された知恵を惜しみなくシェアしてくれる、すてきな先生です。
ちょっとドキドキしながら参加した1回目は、山に入って野草散策。
入浴剤用に花盛りのセイタカアワダチソウを収穫したり、以前のクラスで教わったというアオキの五十肩の痛みに対する実験結果をシェアしてもらったり、オオバコを収穫したり、日本のシナモンを嗅いだり、ミツバ、イヌコウジュ、ヤブツルアズキを見つけたり。間違いやすいものとの見分け方を教わったり。
途中で、松葉ジュースとfeliceto sweetsさんのヴィーガンおやつをいただきました。
季節の野草をたくさん収穫してお持ち帰り。楽しい!
松原せんせいの「取りすぎない」「根っこを残す」などの野草採集の心得も共感。
必要な時にまたもらえるように。必要なひとが来た時にもらえるように。
車では近くを通っていけれど、少し入るだけでこんなに自然がいっぱい。歩き回れる山があったなんて。
車道よりも内側の世界。自転車や歩きでもっと探ってみようと思ったのでした。
今回は観察会ではなく、事前に仕込まれた野草チンキを使っての化粧水づくりと野草茶でした。
化粧水に使うチンキを選ぶ前に、それらの有用性を確認。
毛穴のひきしめ、たるみ、しわ、しみ、抗酸化、はたまたできる前の予防か、既にできたものを鎮静するのかなどなど、野草パワーに目移り。
どれもこれも入れたくなっちゃいましたが、最終的に、どくだみ、よもぎ、すべりひゆ、おおばこに決定しました。
お肌にぐんぐん吸い込む、気持ちのいい化粧水ができました。
家に帰ってからも、お肌のキメが整っている感じが継続。
以前ビワの葉の焼酎漬けを常備していたのですが、引越しでさよならしてしまったので、これをきっかけにいろいろ仕込んで積極的に使おうと思います。
おやつは、先生のお宅で採集した桑の葉入りの、feliceto sweetsさんによるマフィンでした。アナンさんのミックススパイス Tも入っているんですって。
おいしく食べる野草。いいですね。
松原先生のブログでAROUND INDIAの本をご紹介くださいました
ぜひ覗いてみてくださいね。
野草の会参加者から、先生が3名にお声がけいただき叶ったイベントが「野草と薬のお話し会」
西洋医学・漢方・アーユルヴェーダと三方面からの薬のお話し。2025年1月に開催されました。
今回は、北鎌倉駅〜宝庵ルートでした。
先生が宝庵のお庭をメンテナンスされていた関係で、特別に入ることができました。
線路際には、食べられる野草が豊富に生えていました。
「つくし」もニョキニョキ。
今回出会った野草は、ノビル、アメリカフウロ、ゲンノショウコ、ハルノノゲシ、ギシギシ、スイバ、モクレン、ツクシ、スギナ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ヒメオドリコソウ、オオイヌフグリ、カンゾウ、フタバハギ(ナンテンハギ)、ニリンソウ、ミチタネツケバナ、ユキノシタ、タンポポ、クコ、フキ、ショカッサイ、ワレモコウ、ノビル、スイセン、バイモ、ヤブラン、ウラシマソウ、ニワトコなど。
食べられるものもあれば、毒草もあり。
今回の注目はトリカブト!
食べると毒なだけでなく、触るだけでも注意が必要な植物。
根っこだけでなく、葉に触れた手で顔とか触ったらかぶれてしまう可能性もあるという強力さなのですが、
こんなに身近なところに生えていたとは驚きでした。
間違えてしまいやすい草と比較すると、類似したニリンソウはモコモコと生えていて、トリカブトはすっくと立ち上がるように生えている。かと思いきや、短いトリカブトはモコモコ生えていたり、ニリンソウでもモコモコ生えていなかったり……。
では、ニリンソウは白い斑点が特徴かな?と思えば、トリカブトにも同じような斑点があるものがあったりして、相当むずかしい。
しかもトリカブトは触れられないから、裏など隠れた部分で比較することはできないんですよね。
見分けられないと危ない。だからハッキリしない場合は触れないのが安心だなと思いました。
さらに先生から「見分け困難な例」として出されたのが、下の写真。
黄色い矢印で指したのがトリカブトで、その他がニリンソウなんですって。
まっすぐ伸びているのがトリカブトかな?「ここにトリカブトが混ざっている」と聞いていなかったら、もはや気づくことはないでしょう。
たからの庭の通称“世界一の椿”を愛でながら、先生お手製のフキタルタルのクラッカー乗せと、花粉症の季節に合わせて“じゃばら”がブレンドされた野草茶で一服。
先月に引き続き、5月も野草の観察会へいってきました。
今回は、北大路魯山人が住んでいた北鎌倉の緑地での開催です。
まずはイヌビワ。先生は南インド料理のポリヤル(ココナッツ炒め)にしたらおいしかったそうです。
アカメガシワ、ミツバアケビ、クワ、ヒメコウゾ、カキドオシ、野生の藤、タンポポ、ハルジオン、ヤブガラシ、オニタビラコ、キランソウ、ケキツネノボタン、スギナ、クズ、ウメ、ヨメナ、セリ、チドメソウ、イヌガラシ、ゴギョウ、クサニワトコ、アオキ、クサギ、ヒカゲイノコヅチ、ヒナタイノコヅチ、オオバコ、イタドリ……おぉ、かなりの数を観察していますね。
この日の野草茶は、クズ、イノコヅチ、クコ、カワラケツメイなどとほうじ茶のブレンド。
木の芽乗せのたけのこ、お庭でとれたフキ、クコの葉入り卵焼き。
アルゼンチンご出身の方から「喘息に、ガスを抜いた7UPを使っていた」というお話が出ました。
すると、アメリカで30年暮らしていた方からも、ガス抜き7UPのお話が出たのです。アメリカではスプライトでもOKだったそうなのですが、世の中にたくさんのソーダ系飲料があるなか、なぜどちらの国でも7UPが選ばれたのが不思議に思いました。
少し調べてみるとredditに、アイルランド人が発した「7UPは、病気のときに本当に回復を助けてくれるのか?」という議論を見つけました。アイルランドでも病気に7UPという認識があるとは!謎は深まる一方です。
そこで7UPの由来を調べてみることにしました。すると、ついに理由らしきものが見えました!こちらの記事によると、7UPはなんと1929年発売で、当初は「ビブラベル・リチウム入りレモンライムソーダ」という商品名だったそう。そのリチウムというのがクエン酸リチウムで、双極性障害、うつ病、躁病などの精神疾患の治療に使われるものとのこと。
安定させる作用のあるものだったので、喘息も落ち着かせる効果があったのかもしれませんね。ちなみに、現代の7UPにはクエン酸リチウムは添加されていません。
風邪などの体調不良に対しては、水分と糖分が一緒に補給できるからということのようですが、このクエン酸リチウムで穏やかに眠れて早く治ったとか、そんな背景があったのかもしれないなぁと想像しました。
野草を通じて、世界の家庭療法を知る。今回も楽しい時間でした。
帰宅後、真っ赤なアオキの実、アーユルヴェーダハーブ「ツボクサ」との比較に「カキドオシ」と「チドメクサ」、そしてヒナタイノコヅチとヒカゲイノコヅチを植えました。
その後、神奈川県唯一の清川村の道の駅で、わらびなどの野草と、ニワトコとクコの苗を購入しました。
そうそう、観察中に赤い虫にプチッとやられました。どうも袖口から入ってしまったようで、水膨れを伴う真っ赤なブツブツができました。強いかゆみもあり、腫れて熱をもっていました。
毒虫などにも使われるインドの師匠特製オイルを塗って、野草の会で採集したアカメガシワの葉を貼っておきました。オイルの代わりにインドバジルの汁とターメリックを混ぜたものもおすすめ。
就寝前にターメリックミルクを飲んで、体内からも治癒促進をお願いして、数日後かゆみは少し残っていますがだいぶ良くなりました。よかったよかった。
次回は虫除けを忘れないようにしなくちゃ。
アメリカの天然系虫除けから。All Terrain社の製品は蚊やダニに効果があるそうです。
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刺されたとき用の、痒み止め石鹸も発見。
日本の虫除け。ディート配合。
蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、ノミ、イエダニ、マダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ヤマビルと、忌避範囲が広い。近年日本でも増えているトコジラミ予防にも。
濃度は効果の持続時間に関係しており効果は変わりません。
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