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岩立フォークテキスタイルミュージアムで12月から開催しているフルカリ展。
インド北西部のパンジャブ州およびパキスタンで作られてきた刺繍布のコレクションを、間近でみることができます。
フルカリ展に赴く前に、パンジャブの友人と話して、ちょっと準備をしました。
フル(花)カリ(ワーク、刺繍など)という意味で、豊穣なパンジャブ州の景色そのものだと言っていました。
結婚のときに、親が娘に渡す嫁入り道具という役割を担っていたフルカリですが、それは親の世代まで。現代は、機械で刺繍を施したlehngaを着るのが一般的とのことでした。
岩立フォークテキスタイルミュージアムの館長 岩立広子さんは、インドで工房・職人さん・老舗の布屋さんを訪れると、「Hiroko!」と度々お名前が出てくるインドでもとても有名な方。
わたしの愛読書「インド 大地の布」の著者です。
自由が丘駅から徒歩約2分。
美容室TAYAが一階にあるビルの3階部分がミュージアムになっています。
エレベーターもありますが、ぜひ階段で上がってください。
インドフォーク・アート気分が盛り上がります。
ブロックプリントのスリッパに履き替えて、館内へ入ります。
館内に展示されたフルカリは、とても見事でした!!写真撮影は不可のため、想像してくださいね 🙂
幾何学模様、吉祥や日常を描いたもの、まったく違うけれど同じフルカリという名前の刺繍たち。
昔パンジャブ地方がインドとパキスタンに国境で2分されたとき、偶像崇拝を良しとしないイスラム教徒たちは幾何学文様を、ヒンドゥー教徒たちは身近なモチーフや湧き上がるイメージを絵にしたのだそう。
展示品の中には、幾何学模様とモチーフが1枚の布に描かれるという融合を遂げているものもありました。
他地域の手仕事bandhej(バンデジ)という絞りを刺繍で表現したものもありました。
絞りという技法を取り入れるのではなく、自分たちの技法で表現してみるなんておもしろいですね。
近づかない限り、本当に絞りに見えるのです。
金色の絹糸が布一面に施された見事な被衣には、ほんの少し紺色の刺繍が入っていました。
あえてシミのように色を入れることで、神さまへ冒涜とならないよう不完全さを演出しているのだそう。刺繍の先に、作った人の想いや人間模様が見えてきます。
自分で刺繍をするときは、これまでマットな綿糸を好んでいましたが、絹糸刺繍ならではの光の反射によって浮かび上がる柄にうっとりしてしまいました。
フルカリ展は、来月18日までの開催です!
そして次回の展示は、インド北東部に位置するベンガルのカンタ(Kantha)です。岩立さんのコレクションの中で一番なのだそう。
開催期間は2017年4月6日〜7月15日。こちらも楽しみですね♩
名 称 | 煌めく刺繍布 フルカリ – 針で綴る華やかな世界 Phulkari, Gleaming Head Covers Embroidered |
電 話 | 03-3718-2461 |
開催期間 | 2016年12月1日〜2017年3月18日 |
入館料 | 一般 500円 小中学生 無料、高大生 300円、障害者と同伴者 300円 |
時 間 | 10:00am 〜5:00pm(最終入館 4:30pm) |
定休日 | 日〜水 |
住所・地図 | 岩立フォークテキスタイルミュージアム 東京都目黒区自由が丘1-25-13 岩立ビル3F |