自然と一体化したその姿に、ひとめぼれ
今回滞在したヘリタンス・カンダラマは、ジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa)というスリランカの偉大な建築家の設計です。
世界中のリゾートで取り入れられている、あの!海とプールや、空とプールが一体化するインフィニティープールを生み出した方。
元々自然が組み合わさっているような建築は大好きなのですが、ヘリタンス・カンダラマは、取り入れているどころか、緑から巨大なホテルが顔を覗かせている状態。
はじめてみた時、ひとめ惚れしてました。
建物の中からは、一体どんな風に見えるのかなぁ?
ヘリタンス・カンダラマ の外観 Adheesha88 / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)
Adheesha88 / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)
宿泊チャンス到来?!
今回のスリランカ旅では、アーユルヴェーダと伝統医学で予定が埋まっていたので無理だと思っていました。
お世話になる予定だった、友人の親族が経営する宿があいにく満室。
ふと「ヘリタンス・カンダラマって、どこにあるのかな?」と、Google mapで検索してみました。
ぱっと見、近そうです。
いや、車で1時間10分。遠い?
インドの場合、日本と違って、Google map予想の倍くらいかかる感じなのです。往復3時間。
でも次いつ来られるかわからない!思い切って、ヘリタンス・カンダラマを拠点にすることにします!
ジャグジー付きのデラックスルーム
次に、部屋決めです。
横に長い構造で、ダンブッラ・ウィングとシーギリヤ・ウィングの二つに分かれています。
なんと全長430m。
ジャグジーに浸かりながら景色を楽しめるという、デラックスルーム Deluxe Roomにしました。
Kandalama Hotel | Luxury Accommodation at Heritance Kandalama
そうだ、自然の中だった
キャンディーから、UBERでヘリタンス・カンダラマへ向かいました。
予想到着時刻を2時間くらい過ぎた頃、ホテルに到着。
やっぱり予想通りには着きませんでした。
このホテルは自然の中に建てられていたのです。
未舗装の道路に入り、ここで合ってる?と不安が沸く頃、サファリルックの門番が立つゲートがあります。
さらに自然の道を走ると、ようやく到着するのでした。
こんなに敷地が広いとは思っていませんでした。
フロントも、半屋外。
そこからゴツゴツとした岩の洞窟のような通路を進むと、パーっと視界が広がります。
3種類のジュースから、選べるウェルカムドリンクをいただきながら、チェックイン。
続いて部屋へ。
緑でいっぱいの建物だと思っていましたが、実は岩もいっぱい。すごい立地です。
大きな木の扉が開かれ、木とテキスタイルが印象的な部屋が見えました。
テラスへ続く壁一面が天井までのガラス張り。緑のカーテンからカンダラマ湖が望めます。
バスルームも美しい。
窓際に大きなジャグジーが配されています。
オイルマッサージをして、ゆったりと湯に浸かることにしましょう。
大きな洗面台に、バスルームからも、部屋からも使えるクローゼット。
ジャグジーは、いざ入ろうとしたら、湯気で景色は見えませんでした。笑
テラスには、猿がやって来ます。
窓開けっぱなしと、物を外に置きっぱなしはダメです。
帰宅が楽しみになるタオルワーク。
ちょこちょこお出かけしたい方は、アクセス注意
部屋に荷物を置いたらすぐ、伝統医Horiwila Hela Weda Gedaraへ伺うために、UBERアプリをチェック。
困った!サービスエリア圏外!
Pickmeは?こちらも圏外。
フロントで相談すると「UBERなどは来られないので、ホテルの車を利用」するしかないとのこと・・・。
負担は大きくなりますが、他に選択肢はないので仕方がありません。
やってきたタクシーは、10人乗りくらいのミニバス!
毎日ひとりで貸し切りという、なんとも贅沢な通学になりました。
ホテルからHoriwilaに向かう道中、「この辺で象見られますか?」と聞くと、
「この時期は出てこないね。森の中に水があるから」と言われた直後
「いた!」
外を見たら、野生の象を発見。
「運が良かったね。毎日通ってるけど、この時期は見ないんだよ。」と話していると、
「またいた!牙があるよ!!」と運転手さんも停めて写真を撮り始めました。
牙がある象は、かなり珍しいんだそうです。ラッキーでした。
孔雀もいました。
普通の道がサファリパークみたいです。
ホテルを歩き回ろう!美術館
この数日後、偶然にもバワと近しかった方とお知り合いになりました。
ヘリタンス・カンダラマ建設時のオフショット写真を見せていただいたり、お仲間との昔話などを伺って、当時の空気を感じることができました。
ホテルに点在しているアートは、生前バワが仲良くしていた、すばらしいアーティスト仲間たちの作品。
お部屋のテキスタイルもそうです。
「ここからの景色いいな」とか、「この作品いいな」と思う場所には、うまく椅子が配置されています。心ゆくまで楽しめます。
とにかく広いので、公共の場所でも誰にも邪魔されず、一人で風を感じながら本を読むこともできます。
毎日インフィニティープール
強烈な日差しで熱くなった体は、プールで冷やしましょう。
ホテルには、全部で3つのプールがあります。
部屋から一番近いインフィニティープールに毎日行きました。
プールに覆いかぶさるように迫り出した枝が、キラキラとした日差しを和らげてくれるので、空を見上げていくらでもプカプカ浮かんでいられるのでした。
プールはいつも空いていて、ほぼ貸し切りでした。
背後は、岩。
スリランカ伝統料理も、コンチネンタル料理も!毎回変わるから飽きません
ヘリタンス・カンダラマのアイコン的存在のふくろうが出迎えるレストランへ。
4泊全て、朝も夜もホテルでいただきました。
一回だけ食べたランチもブッフェ。それでも全然飽きません。
スリランカの伝統料理、お粥、コンチネンタル、屋外では実演コーナー、材料選んで作ってもらえるスムージー、バラエティ豊かなパン、デザート、フルーツなどなど、西洋食を中心にとにかく種類が豊富です。
ずっとスリランカ料理のベジを中心に食べていました。
スリランカの薬草粥コラキャンダや、ハーブティー、果物のアムラなども用意されていて幸せ。
AROUND INDIAは、スリランカ料理ばかり食べていましたが、全体の割合としては西洋食が8〜9割占めています。
ディナーでは、ライトが落とされ、ワインなどお酒を楽しみながら、のんびり楽しんでらっしゃる方が多かったです。
質問するとシェフが席まで教えに来てくれたり、お気に入りの席を確保しておいてくれたり。
いつもここで書き物をしていたのですが、細やかな気遣いと愛嬌が心地よかったです。
伝統医学Horiwilaの先生のところに、朝7時半に伺うことになった日は、前夜フロントに相談したら、翌朝フロントにお弁当を用意しておいてくれました。
水・ジュース、りんご、バナナ、マフィン2種、パウンドケーキ、サンドイッチ、チョコレートバー、ケチャップ、瓶詰めのジャムまで入っていました。
水・バナナ・サンドイッチ・ジャムだけいただいて、あとはドライバーさんにお裾分け。
アーユルヴェーダマッサージとヨガ
ホテル内のスパにアーユルヴェーダマッサージがあるとのことで、受けに行きました。
インド人男性セラピストに特徴を伺うと「いわゆるアーユルヴェーダマッサージではなく、インドのアーユルヴェーダオイルを使っている」とのことでした。
オイルは一種類。
アーユルヴェーダを受けたい人もいるから、メニューに入っているという感じかな?
私が会った女性セラピストは、全員バリ人。バリニーズマッサージが人気とのことでした。
バリの伝統医学が盛んな村の出身のセラピストさんが担当で、たくさんお話聞けて楽しかったです。
はじめと最後にいただいた、ドリンクと生ココナッツもとてもおいしかったです。
4泊5日のヘリタンス・カンダラマ。予想外のタクシー代が嵩みましたが、とても快適でした。
ホテルにいる時間も楽しいので、外出予定があるなら2泊はして欲しいなと思います。
店舗詳細
名 称 | ヘリタンス・カンダラマ Heritance Kandalama 公式サイト| Booking.com |
電 話 | +94 665 555 000 |
住所・地図 | Heritance Kandalama 11, Dambulla 21106 スリランカ |