インド5000年の伝統医学アーユルヴェーダには、古典と呼ばれているテキストがあります。
有名なものは次の三冊。
三大古典(別名:三大医学書、経典、Brhat Trayi)と呼ばれています。
名称 | 特徴 |
チャラカサンヒター Caraka Samhita | 内科について詳しい |
スシュルタサンヒター Sushruta Samhita | 外科について詳しい |
アシュターンガフリダヤ Ashtanga Hridayam (アシュターンガサングラハ Ashtanga Samgraha) | チャラカとスシュルタのエッセンスをまとめたもの |
AROUND INDIAが持っているサンスクリット語と英語が併記されたものは、チャラカが7冊組、スシュルタが3冊組、アシュターンガフリダヤムが3冊組と、ボリュームたっぷりです。
Laghu Treyi(小さなテキスト、捕捉的なテキスト)と呼ばれる、三小古典もあります。
名称 | 特徴 |
マーダヴァニダーナム Madhava Nidanam | 診断に詳しい |
シャーランガダーラサンヒター Sarangadhara Samhita | 解剖、内科、鉱物に詳しい |
バーバプラカーシャ Bhavaprakasha | 薬学、鉱物などに詳しい |
AROUND INDIAは、チャラカ、スシュルタ、アシュターンガフリダヤムが三大古典と教わりましたが、()内に記したアシュターンガ・サングラハについては、いろいろな意見が散見されます。
- アシュターンガ・サングラハもBrihatには含まれる
- Laghuに含まれているのはバーバプラカーシャではなくアシュターンガサングラハである
- どちらにも含まれない
いずれにしても、大切な古典であるということには変わりません
チャラカ、スシュルタ、アシュターンガフリダヤムは、一部和訳も入手可能。
専門書なので高価ではあるのですが、日本語訳だけでなく補足情報やイラストが追加されているなど、日本語版を買う価値は高いです。
気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。

アシュターンガフリダヤムの和訳(22,000円)は、大阪アーユルヴェーダ研究所に直接ご注文してください。