次は2025年!ヒマラヤの聖者が集まるお祭「クンブメーラ Kumbh Mela」|ウッタルプラデーシュ州プラヤーグラージ

インドのお祭 クンブメーラ 裸のサドゥ naga sadhu

クンブメーラとは?

「ヒマラヤの聖者が、数年に一度、山から降りてくるクンブメーラというお祭がある」
10年ほど前、まだ北インドに行ったことがなかったAROUND INDIA。
ヒマラヤは、南インド・ケララ州から電車で3日かかる遠い遠い山でした。
ヒマラヤにヨガの聖者がいるという話は聞いたことがありましたが、山からワラワラと降りてくるという光景はよくわかりませんでした。

2019年のインド旅。ガンジス川のほとりの聖地バラナシ Varanasiに行くことにました。
するとインドの友人から「近くのアラハバードで、クンブメーラやってるね」と情報をもらいました。(発音は、クにアクセントをおいたクンメラという感じでした)

バラナシ空港から宿へ向かうタクシーで、ドライバーさんにクンブメーラについて尋ねると、
「今回のお祭り期間中、もう4回も外国人のお客様を案内しました」
とのこと。わたしも連れて行ってもらうことにしました。

クンブメーラは、インド国内4ヶ所で開催されます

クンブメーラは、4つの土地で持ち回りで行われているのだそう。

    1. ウッタラカンド州ハリドワールのガンジス川
    2. マディヤプラデーシュ州ウジャインのシプラ川
    3. マハラシュートラ州ナシクのゴーダワリ川
    4. ウッタルプラデーシュ州プラヤーグラージ(旧名:アラハバード/イラハバード/エラハバード)のガンジス川、ヤムナー川、幻のサラスワティ川の合流地点

4つのうち、今回伺うプラヤーグラージ(旧名:アラハバード)は、聖なる川が三つ合流する最も重要な土地とされているとのこと。

クンブメーラが行われるタイミング

1〜4で、それぞれ3年周期でクンブメーラが開かれていて、大きなクンブと小さなクンブがあります。
今回AROUND INDIAが訪れたのは、プラヤーグラージで行われたアルダクンブメーラという、小さなクンブ。

説明がむずかしいので、wikipediaからスケジュールを拝借しました。
上のCriteria for determining datesが、行われる時期。ヒンドゥーカレンダーに準じます。
下のPast datesが、1980年から2022年までの開催地です。

クンブメーラのスケジュール wikipedia
クリックするとwikipediaに飛びます

プラヤーグラージでは6年に一度行われていて、次回は2025年。大きいクンブです。
その次は、2031年小さいクンブという繰り返しです。

一番近い次のクンブメーラは、2022年ハリドワールで行われるもの。

クンブメーラの期間

1回のクンブメーラは、約50日間続きます。
期間中の重要な日に大勢集まります。それもヒンドゥーカレンダーに準じます。

ヒンドゥー教徒たちは、クンブメーラに来て、沐浴して罪を流したり、聖者や苦行僧のお話を聞いたり、祝福をいただいたりするのだそうです。

クンブメーラは、想像をはるかに超える規模でした!

朝、車でバラナシを出発。
途中チャイを飲んだりしながら3時間ほどでプラヤーグラージに到着。
お昼に沐浴タイムがあるので、その前に到着したほうがいいそうです。

橋に差しかかり「見て!あれがクンブメーラだよ!!」と指さす方向に目をやると、見渡す限り全ての景色がクンブメーラでした。
想像をはるかに超える大規模…。これが小さいクンブなんて!
インドすさまじいです。
インドのお祭 クンブメーラ 橋の上から望む

政府の無料バスも続々と到着し、わらわらと人が降りてきます。中にはイスラム教徒の姿も。
インドのお祭 クンブメーラ 政府の無料バス
会場内も人・人・人。
インドのお祭 クンブメーラ

インドのお祭 クンブメーラ

広大な敷地に、無数のテントが建てられていて宿泊もできます。
大きなアーユルヴェーダ病院、学校、食堂、消防署、マーケットも出ます。

インドのお祭 クンブメーラ アーユルヴェーダ病院
各所に警察がいて、オートリキシャが走っています。
これはもう、お祭というより「期間限定の街」!

沐浴する人々

車を駐めて、沐浴場へ。
ガンジス川、ヤムナー川、幻のサラスワティ川という3つの川が合流する地点へと、たくさんの船が向かっていました。
インドのお祭 クンブメーラ サンガム合流地点に向かう船

親族一同で来ていたり、町などのコミュニティで来ていたりと、さまざまなグループが点在。インドのお祭 クンブメーラ 沐浴を終えた女性陣

インドのお祭 クンブメーラ  沐浴を終えたグループ
インドのお祭 クンブメーラ 沐浴する若い女性たち

年齢も、赤ちゃんからお年寄りまでと幅広く、こんなに大勢の暮らしの一部を覗かせてもらうのは楽しくて仕方がありませんでした。

濡れたサリーを広げて干し、まるでサリーの品評会。
それを「まったく!だから、広げちゃダメだってば」と言わんばかりに、棒で蹴散らす警察官。

人前で隠しながら着替える方法、サリーの着方、オイルマッサージ、体の洗い方、洗濯などなど。

インドのお祭 クンブメーラ オイルマッサージ ベビーマッサージ
沐浴前にオイルを使ってベビーマッサージ
インドのお祭 クンブメーラ 洗濯
洗濯するおばあさん
インドのお祭 クンブメーラ 頭を洗う子供
頭を洗うご家族

簡易更衣室も用意されています。

インドのお祭 クンブメーラ 更衣室

車に乗って対岸へ。
とにかく広いのです。歩きでじっくり見ていたら、いったい何時間かかるのかわかりません。

インドのお祭 クンブメーラ 浮き橋

サドゥー!!サドゥー!!サドゥー!!

アーユルヴェーダを学んだ南インド・ケララ州では見かけたことはありませんでした。
数年前インドの友人から、多分クンブメーラの後に都市に移動した裸のサドゥーが、大鍋から食べ物を配っている写真を見せてもらったことがありました。
食べ物を配るという光景と裸、違和感のある組み合わせにビックリ。

インドのお祭 クンブメーラ サングラスの裸のサドゥ naga sadhu

その裸のサドゥーたちが、今この目の前に!
一瞬どう接していいものかたじろぎましたが、ヒンドゥー教徒でありクンブメーラ経験豊富なドライバーさんが、その都度教えてくれたので助かりました。

インドのお祭 クンブメーラ 象に乗る裸のサドゥ naga sadhu elephant
像に乗ったナガババ

裸のサドゥーは、ナガサドゥ naga sadhu とかナガババ naga babaと呼ばれています。
目があうと「おいで、おいで」と手招きしてテントへ呼んでくださいます。

近寄ると、頭に手を置いて祝福してくれたり、食べ物をくれたり、写真を撮らせてくれたり、泊まっていったらと滞在を促してくれたりと、とてもフレンドリーでした。

インドのお祭 クンブメーラ 運転するサドゥ sadhu driving

裸じゃないサドゥーもいらっしゃいます。
インドのお祭 クンブメーラ お花のサドゥ flower sadhu

孔雀の羽を頭につけたサドゥーは、フルーツを食べるのだそう。

バイクや車に乗っていたり、スマホを持っていたりするのもビックリ!電車は無料らしいです。

インドのお祭 クンブメーラ サドゥ sadhu

不思議なモノが、カラダから出てきました

大通りを歩いていたら、ナガババの集団がこちらへ向かってきました。
集団の中から、ずんずんとわたしに方へ向かってくる一人のナガババ。
「え?なに?」と思っていると、わたしの頭を両手で抱えワワワワーっとなにかしました。
耳元では「オームなんちゃら…」のように何かを囁き、来た時と同じようにわーっと去って行きました。
まるで嵐のような、よくわからない一瞬のできごと。

しばらくしてトイレに行きたくなりました。
不思議な感触で出てきたのは、見たことのないもの。
例えるなら、便器洗浄用に貼り付けるスタンプみたいな、お花。
「ナニこれ?!でもスッキリしたから、まぁいいか」と思いました。
後から考えてみると、あの時の頭ワワワサドゥーさんが、何かが得意な方だったのかもしれませんね。

インドは、多種多様な人が暮らしていて、日本で暮らしているとすごく不思議なことでも、案外身近に起こり得る場所なのです。
インドのお祭 クンブメーラ 裸のサドゥ naga sadhu

聖者のアシュラム通り

ナガババの通りは、テントが立ち並ぶ小規模のものでしたが、聖者のアシュラム通りは景色が一変!

クンブメーラ の48日間 のためだけに建てられた、巨大な張りぼてが見事でした。
立派さの象徴。信者数の象徴なのかもしれません。

インドのお祭 クンブメーラ 聖者のアシュラム

外に大きな聖者の写真を見て、ドライバーさんと「ここはこの方のアシュラムなんだね」と話していると、周囲が騒々しくなりご本人登場。
テロを警戒してか、政治家などもセキュリティがかなり厳重です。

自然素材でできた、巨大アシュラムもありました。

自然素材でできたアシュラム

聖者の写真を発見したら、またまたご本人登場。アシュラム内では、セキュリティは緩やかでした。

日本人のヨグマタという聖者のアシュラムをおすすめされたので行ってみました。

インドのお祭 クンブメーラ 聖者のアシュラム

ご本人はいらっしゃいませんでしたが、他の聖者がいらっしゃいました。パイロットババさんという方かな?

はじめてのクンブメーラ、とっても楽しかったです!

クンブメーラの持ち物

何度も来ている方たちに、おすすめされた持ち物です。

防寒具

宿泊する人は、朝晩はかなり冷え込むとのことなので、厚手のブランケット、ダウンジャケットなどを用意しましょう。
ブランケットは、クンブメーラでも売っていました。

クンブメーラのブランケット屋さん

長靴

雨が降ると、道がドロドロになるので、長靴があるといいそう。
昼間は裸足で大丈夫でも、夜は冷え込むそうなので、裸足でドロドロだとキツイですからね。

AROUND INDIAが訪れた日は、カラカラの乾燥した暑い日。
砂埃が激しく、水を撒くと、そこはやはりドロドロになっていました。
コンパクトに畳めるものがいいですね。

サングラス・帽子・日焼け止め

かなり強烈な日差しでした。
1日中外を歩き回ると、かなり体力を奪われると思います。

注意事項

わたしは慣れた方とご一緒で危険なく楽しく過ごすことができましたが、何度も来ている外国人から注意されたことをシェアしておきますね。

警察が多く見張っているので、昔ほどではないと思いますが、いい人ばかりではありません。
日本の常識とも違います。

ナガババの中には大麻などを使っている人もいますが、インドでは宗教上認められています。
わからないものを試して、そのまま意識を失いパスポートや衣服など全ての金品を失い、精神がおかしくなってしまった外国人女性もいたそうです。

注意すべきは、盗み、痴漢、クスリとのこと。
安全に楽しんでください✨

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Published by

田村 ゆみ/YUMI TAMURA

アラウンドインディア主宰|インド政府認定BSSアーユルヴェーダパンチャカルマセラピスト資格取得|Sudeep師 ハタヨガ ティーチャーズトレーニングコース修了|MGS Kalari カラリパヤットゥ・カイウルチリセラピスト資格取得|チベット医学 Men Tsee Khang 20 sessions Introductory Course修了