『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
近日発売予定
体感したかったトリートメントの一つが、このヒル治療でした。
パンチャカルマの一つに瀉血という、汚れた血液を体内から排出する方法があります。
ヒルは、あの山や沼にいるヒルのこと。
血液を吸う性質がありますよね。
その性質を使わせてもらうのです。
汚れたヒルではなく、きれいな水に住んでいたヒルを医療用に浄化したきれいなヒルです。
授業で説明を受けていても、実際にどう感じるのか、気持ち悪い感じがしないのか?痛くないのか?それを感じてみたかったのです。
ちょうど瀉血にぴったりの血管があったので、そちらにしていただきました。
ヒル治療が行われたのは、もう帰国まで時間がなかったので大嵐の夜。
外では雷の轟音で大気が激しく揺れ、停電になったり稲光がまぶしい、すごい天気の夜でした。
ほんの少し血管を傷つけ、血を出します。そこにヒルを近づけます。
しかし、天気のせいもあるのか、ヒルはなかなかわたしの血液に吸い付いてくれません。一旦吸い始めても、しばらくすると離れてしまい、落ち着くまで少し時間がかかりました。
吸いはじめも、ヒルに吸われている間も、受けている身としては何も感じません。
汚れた血を吸い終わると、ヒルが勝手に離れたり、患者さんが痒みを感じます。
わたしは痒みを感じました。
終わった後も何も感じません。
最初に血を出すために、ほんの少し切っただけ。ヒルも傷口を広げないので、傷口が本当にわずかで済みます。
ヒルに協力してもらうことで完成する、負担の少ないトリートメントだと思いました。
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