「ケララ秘伝 暮らしのアーユルヴェーダ」
伊藤武・田村ゆみ共著
アーユルヴェーダと発酵製品。松葉サイダーと金柑ジャガリーを作ってみよう
そもそも、酵素ドリンクってなんだろう?
以前サロンのお客さまから「酵素ドリンクを摂った方がいいですか?」という質問をいただきました。
酵素ドリンクを長年愛飲している、自然療法に造詣が深い友人がたどり着いたという大高酵素を飲ませてもらいました。
玉ねぎのような、ラッキョウのような味の濃厚な飲み物で、一回だけだったので効果はわかりませんでしたが、友人曰く「健康維持に欠かせないドリンク」。
いろんなものを発酵させて作る液体のことならば、アーユルヴェーダにも「アリシュタム Arishtam 」や「アサヴァム Asavam 」という薬酒があります。
薬草や根っこなどの煎じ薬、スパイス、ハチミツなどに、発酵作用のあるお花を入れて、土の容れ物に入れて半月から1ヶ月程度かけて作るもの。
材料によりますが、体に良さそうな味のするワインみたいなものです。
暮らしの酵素
スーパー酵素というものを飲んでみました。
いつも利用している生活クラブ生協のお米の糠から作られたものなので、原料から安心。
大きめ顆粒で粉薬を飲むのが苦手でもケホケホしません。
味は、雑穀みたい。自然な甘さに香ばしさが加わっていて飲みやすかったです。
一箱飲んでの感想は、わたしには不要なのかな?特に変化はわかりませんでした。
でも、よくリピート買いしている方をお店で見かけます。
発酵したものを摂るということなら、お味噌、ぬか漬け、キムチ、水キムチ、ヨーグルト、ザワークラウト、納豆、甘酒、塩麹などいろいろありますよね。
AROUND INDIAの場合、適当に摂りたいものを摂っています。
何が良いのかわからないけれど、そんな感じで調子がいいので、あえて意識して酵素を生活に組み込んではいません😊
おいしくて体にいいもの
松葉サイダーを作ってみよう
自然の力で発酵させたものであるならば、松葉サイダー(松葉ジュース)も酵素ドリンクなのかな?
以前母が「昔飲んだ松葉サイダーがおいしかった!」と言っていたので作ってみました。
発酵が進むと、お酒のようになりました。
松葉もお薬。
昔、シベリアで強制労働を強いられた人々が、生の松葉を食べることで血の病気から解放されたんだそうです。
血をキレイにするだけでなく、歯に良かったり、長寿にいいとも言われています。
松葉は、見た目では苦そうな気がしたのですが、生葉をかじってみると爽やかな味でした!
松葉サイダーは、材料もシンプルで作り方もとても簡単。
飲みやすくておいしいので、7月ごろ作ってみてくださいね。
材料
- 一升瓶(出口が細くなっている形が適しています。蓋はポンとはめるタイプ。よく洗う。)
- 松の新芽たくさん(色が薄い柔らかい松葉。ビンにぎゅーぎゅーに詰められる量。私は8月でしたが、7月の方が柔らかくて採取しやすいようです。はかまを取り除く。)
- 水 1100ml
- 砂糖 300g
作り方
- 葉を洗い、水気をとる。
- 水を沸騰させ、砂糖を入れてよく溶かす。人肌程度に冷めるまで放置。
- 一升瓶に松葉をいっぱい詰める。
- 砂糖水を一升瓶に注ぎ、軽く蓋をする
※発酵するのでギュッとしめると危ないです。発酵で抜ける可能性があるので、ビニールなどを被せておくのもいいです。 - 日が当たる窓辺などに置く。しばらくするとシュワシュワ発酵が始まる。
夏場で2日お日さまに当てた後、飲めるようになります。(一ヶ月ほどおいたものを母にプレゼントしたら好評でした。) - 味が変化して、松葉酒になっていきます。お気に入りの味のところで、松葉を取り除き冷暗所で保存。
※蓋が外れて溢れないよう注意
参考にした記事
金柑ジャガリーを作ってみよう
手元にあるもので、別の酵素ジュースも作ってみました。
材料
- 皮がおいしい金柑たまたま
- インドの黒糖ジャガリーパウダー
- アクセントにケララの黒胡椒
だいたい果実+砂糖1.1倍 量でOKと教わったので、それでいってみました。
作りかた
- 金柑を洗い、水気を拭き取り、4つ割に切る。種もそのまま。サイズは適当です。
- 金柑の重量を量る
- 清潔な瓶に金柑を入れる
- 金柑の重量の1.1倍のジャガリーと黒胡椒数粒を入れて、よく混ぜる
ジャガリーは粘度があるので手に付きやすいです - 毎日混ぜる
- シュワシュワしたら完成
3月で11日ほど
酵素は高温では生きられないと聞きますね。ぬるま湯割にしました。
注ぐとシュワーッといい音がします。おいしいです♩
飲んでしばらくしたら、すっごくお腹が空きました。
とろみがあるので、ジュース以外にもシロップとして使い勝手よし。
AROUND INDIAの選びかた
面倒くさいことや、難しいことが苦手です。
暮らしのなかで無理なく続けるために、こんな風に選んでいます。
- なるべく手に入りやすいもの
- 金額的に負担にならないもの
- 自分で作れるもの
- ワクワクするもの
世の中には、だれかがイイと言ったものが、たくさん溢れています。
でも、どれもが誰もに合うはずはないのです。
自分に合わないと感じたら、かけたお金や時間や情報と天秤にかけないで止めます。
「自分の元気にはこれがイイ」と、信じられるものの方がチカラになってくれるからです。