『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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インドの木版プリントと言えば、ラジャスタンやグジャラートが有名ですが、大都市ムンバイの中心地にも工房があります。
ムンバイ旧市街、ゴチャゴチャした町並みの一角。
古い建物の上に、その工房Pracheen(プラチーン)はあります。
インドの優れた職人に送られるナショナルアワード(2005年)を受賞したお父様 Ahmed Khatriさんは引退され、現在は息子のSarfarazさんがご活躍中。
天然素材や方法はもちろん、三世代に渡りPracheenで働いている職人さんなど人材や技も、確実にも引き継がれている工房です。
集中力を切らさぬようチャイ休憩を挟みながら、真剣な眼差しでもくもくとそれぞれの工程をこなしていく職人さんたち。
ここがムンバイのど真ん中ということを忘れてしまいます。
こちらは、後の工程のために、台に布をまっすぐピンと張る職人さん。
ブロックを押していく職人さん。
大きな固いマメは、長年版を押し続けた証。
1.ブラス版で枠を押し 2.木版で内側を埋めます
Pracheenでは、藍(インディゴ)、マンジシュタ、ウコン、ザクロ、ヘナ、マンゴーの茎、カスミなどを染織に用いています。
天然素材にこだわりながらも、発色の良さがさすが!
まっすぐ版を押せるよう、二人一組でガイドラインを引いていきます。
ドライヤーで乾燥させる職人さん。
両側の壁一面に詰まった、無数のブロック。
一つ一つ固有の記号が書かれていて、欲しいブロックは5分以内に見つけることができるそう。
天日干し工程は、屋上で行われています。
グジャラート州カッチ地方をルーツに持ち、何世代もに渡りブロックプリント布を作りづつけてきたKhatriご一家。
自然素材の高騰や、インドの高額なサービス税 GST、良い素材の入手が困難になってきていること、体を使った仕事をしたい人が減ってきていることなどで、昔ながらを続けることは厳しくなってきているそう。
それでも、環境に優しい自然素材での染めや伝統技法を守りながら、新しいデザインや現代の良い部分を取り入れ、多数のインド人デザイナーとコラボレーションするなどご活躍されています。
シルク素材を多く用い、肌触りも最高です。
ムンバイでのご購入は、バンドラ地区のVaya Weaving Heritageでどうぞ!