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岩立フォークテキスタイルミュージアムで4月6日より開催のカンタ展。
インド北東部およびバングラデシュ一帯のベンガル地方で作られてきた刺し子の刺繍布カンタ(Kantha)。
無印良品のFound MUJIやPeople Treeなどで、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
昨年9月、カンタの故郷ベンガル地方へ行きました。
難しいとは知りつつも昔から大切にされてきたカンタが暮らしの中にある光景を見たいという願いがありました。
でも布屋さんで尋ねると「カンタ?何だそれ?刺繍ならこれだろう」と出してくる布、出してくる布、すべて全然違う始末。手仕事を大切にしているお店やギャラリーで販売されていたのは、とてもすてきだけれど作品や商品として製作されたカンタたち。
現地の知人たちに自宅にあるか尋ねても、そのカンタ自体がよくわからない感じ。
刺し子を施した古びたカンタが干されている風景は見れましたが、作り手の世界観を描いたカンタには終ぞ出会うことができませんでした。
もはや知っている人は一部という状況のようです 😥
その一部の方の一人をご紹介します。インド布業界に身を置くベンガルの友人がはじめたお店ittadi Home Decor。彼女のオリジナルデザインを熟練した職人さんがカンタしています。
それだけ出会えないカンタ。だからこそ、質の良い本物のカンタをご覧になりたい方は、岩立フォークテキスタイルミュージアムでご覧いただくのが最善の早道です♩
自由が丘駅から徒歩約2分。
美容室TAYAの看板を見つけたら、そのビルの3階がミュージアムです。
ぜひ階段で上がってみてください。気分が盛り上がります!
好きなブロックプリントのスリッパを選んで履き替えたら、受付で入場料を払いましょう。
ミュージアムの外に展示されている作品は撮影可。館内の撮影は不可です。
昔の上質なカンタは、想像を超えていました。現代売っているカンタとは別物でした。
かつての使い古された柔らかなモスリンのカンタ
風通しのよい薄いモスリン布の質感、針の細かさ(ときには大らか)、デザインの独自性、丁寧な仕事…。
まっさらな白の布に見えても、近づいて目を凝らしてみると、同じ白い糸でぎっしり布を埋め尽くすように刺し子が施されていいるのです。布が寄ってしまわないように、針を運ぶ向きを変えながら。
こんな仕事ができる人たちに尊敬の念を抱かずにいられません。。
フルカリ展のときと同じく、イスラム教徒のカンタは抽象的なイメージが、ヒンドゥー教徒の手によるものは縁起のよいものや日常、神話に基づくイメージが描かれていました。
ぜひ直接ご覧ください。岩立さんのコレクションの中で一番がカンタだそうです。
カンタ展は、7月15日まで開催しています!
4月25日(火)13:00−15:30
「カンタの技法」望月真理さん
5月31日(水)13:30−15:30
「ベンガルの暮らしのなかのカンタ」 西岡直樹さん
4月15日(土)・6月10日(土)岩立 広子さん
5月13日(土)・6月24日(土)廣田 繭子さん(学芸員)
いずれも10:30-11:30 予約不要
名 称 | 白の刺子 カンタ – ベンガルでの出会い Bengali White Quilted Kantha |
電 話 | 03-3718-2461 |
開催期間 | 2017年4月6日〜7月15日 |
入館料 | 一般 500円 小中学生 無料、高大生 300円、障害者と同伴者 300円 |
時 間 | 10:00am 〜5:00pm(最終入館 4:30pm) |
定休日 | 日〜水 |
住所・地図 | 岩立フォークテキスタイルミュージアム 東京都目黒区自由が丘1-25-13 岩立ビル3F |
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