
『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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シンガポールは多民族国家です。
AROUND INDIAが滞在していたリトルインディアと呼ばれるインド人街ほど巨大ではありませんが、アラブストリート、フィリピン人街、チャイナタウンなど、民族色が濃いエリアが点在しています。
アラブストリートもそれほど広いエリアではありませんが、サルタンモスク(Masjid Sultan)周辺にトルコ・エジプトなどのアラブ料理レストランや、ランプや絨毯を売る店が集まっていました。



サルタンモスクの向かいには、ひときわ目立つ数軒のお店があります。
そこで人気なのが「ムルタバ」です!
アーユルヴェーダ病院のあるケララ州名物ポロタ(層状のパン)と見た目そっくり。
ムルタバはデリー・スルターン朝(1206年 – 1526年)時代のインドが発祥である。貿易商を通して、ムルタバはデリー・スルターン朝時代に東南アジアへ伝わり、これらの国々で人気であり続けた。
AROUND INDIAがやってきたお店は、1904年創業のインド・ムスリム料理レストランシンガポール ザムザム Singapore Zam Zam。
カヌールの友人の友人が働いていると、紹介してもらったからです。
シンガポールで、カヌールの人に会えるなんて楽しみ。
お店に入って、聞いていた名前を伝えると、大きな声で叫んで、呼び出してくれました。
すると笑顔で登場「〇〇から聞いていたよ!!!」と、大歓迎で2階席へ案内してくれました。



更にお二人、カヌール出身のスタッフさんが挨拶に来てくれました。
シンガポールでこんなに会えるなんて!
ムルタバは5種類ありました。
一番人気はビーフで、二番目はチキン。マサラに漬け込まれています。
珍しい鹿肉もありました。シンガポールでよく食べられているのかなと思ったのですが、そういうわけではないとのこと。
さらに、魚(イワシ)とマトンというラインナップ。AROUND INDIAは、おすすめされたビーフにしました。
そしてもう一つシンガポール ザムザムで人気というのがビリヤニ。
「カヌールのビリヤニ(マラバールビリヤニ、タラシェリビリヤニ)好きなんです」と伝えると、
「カヌールのビリヤニとは違うけど、フィッシュビリヤニがいいと思うよ」とおすすめしてくれました。
運ばれてきたムルタバを見てビックリ!大きい!!
(後ほどメニューを見て知ったのですが、サイズは選べるようです。)
写真ではポロタに似ていると思ったのですが、卵がきいていて、どちらかというとオムレツの方が近い気がします。
意外に軽く食べられちゃいます。
ビーフ・ムルタバは辛みはありませんでしたが、付け合せのグレービー(カレーソース)はスパイシー!
「お味見に」とフィッシュグレービーとマトングレービーも持ってきてくれました。どれも好き!
付け合わせのきゅうりには、ちょっと不思議な甘みのあるソースがかかっていましたよ。



フィッシュビリヤニには、フィッシュフライ、グレービー、サラダが付いてきました。
おいしい!
さすがモスクの前という立地で、ビリヤニ好きのイスラム教徒を満足させているだけあります。




食事の最後は、シンガポール版チャイ「Teh’C’(テーシー。エバミルク入り)」でしめました。
口の中がマイルドになり、幸せいっぱい。
満腹になったら、1階のキッチンへ誘ってくれました。ワーイ!キッチン探訪大好き。
そしてムルタバ各種の作りかたを見せてもらいました。



初対面だったにも関わらず「お金払う気?!まさかー!!要らないよー」とご馳走してくださいました。
インド人の太っ腹なおもてなしには、いつも驚かされます。
100年以上もシンガポール人に愛されてきたZam Zam。
ぜひ行ってみてくださいね。
| 名 称 | シンガポール ザムザム Singapore Zam Zam |
| 電 話 | +65 6298 7011 |
| 時 間 | 7:00 – 23:00 |
| 定休日 | なし |
| 住所・地図 | Singapore Zam Zam, 697-699 N Bridge Rd, Singapore 198675 |
AROUND INDIAに掲載しているインド料理屋さんマップです!地名からお店情報を探してみてくださいね。