『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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インド占星術は、伝統医学アーユルヴェーダと同じように、何千年も続いてきた学問。
占星術はアパラ・ヴィッディヤーです。
KNラオ談 – KNラオの対談集より
アパラとは、スピリチュアルではない科目という意味です。
ムンダカ・ウパニシャッドでは、学問はパラとアパラに分類されます。
パラに属する学問は、神に近づくためのスピリチュアルな学問です。
それに対してアパラに属する学問は、社会学、医学、などの学問です。
そして、占星術もアパラの一部です。
占星術を学ぶのには、たしか270年かかると読んだことがあります。
270年……寿命80歳としたら、3〜4人分の人生!!
それほどまでに広大なものなので、星占いという言葉はしっくりこないですね。
こんな風に書いていながらも、AROUND INDIAは占星術について学んだことはなく全然詳しくはないです。
みていただいただり、ちょこっとチベット医学暦法大学メンツィカンのコースで教わっただけです。
インドで聞いているところによると、誕生したときに一生を読んでもらったり、結婚のときなど人生のイベント時に相談したりするんですって。
日常の細かいことを相談するという方も、占星術は信じていないという方もいました。
2008年、町で評判の良い占星術師のところで、友人が「好きな人とのこれから」についてみてもらったことがありました。
残念ながら「うまくいかない」というお見立て。とても悲しそうでした。
その後、別の若手占星術師(勉強中)に出会い、その方にもみてもらいました。
すると、今度は「うまくいく」というお見立て!
友人は救われたような気分になりました。
残念ながら、帰国後その彼とはうまくいかなかったそうなのですが、帰国までの期間を不安ではなく幸せに過ごすことができたという点については、よかったのではないかと思いました。
ひとは、きっと、信じたいものを信じる。
気持ちの切り替えしだいで、幸せにも不幸せにもなれるのだと思いました。この切り替えがむずかしいんですけどね。
ここで疑問が湧きました。
インドでは、お見合い結婚が一般的なのですが、お互いの家庭が別の占星術師に相談しているはず。
一方が「良縁」といい、もう一方は「良縁ではない」ということはないのかなぁと。
意見が割れた時は、どうするんでしょう?!
早速、調査してみました。
やはり、双方の見立てが異なることはよくあるのだそう…。
なんと「20人くらい縁談があった」という強者もいました。ただ、占星術は関係なく、結婚したくないタイミングだったから断っていたというお話で、最終的に結婚したくなったタイミングで、相性が良かった相手との縁談を受けたとのこと。タイミングも縁ですね。
良くない縁談といっても、ちょっと良くないけど〇〇すれば回避できるというマイルドなものから、家庭不和、健康問題、金銭問題、子宝に恵まれないなどの問題が起こるからやめるべきというハードなものまであるそうです。
まぁ、そもそも恋愛だったら「良縁じゃないから、結婚ダメ」と言われてしまったらショックですが、本人同士ではなく親がすすめている場合、情も湧いていないので次にいきやすいですね。
お見合い相手の写真を見せてくれたひともいましたが、自分がどう思うかは関係なく「親・家族がよろこぶ結婚が一番」と言っていました。
南インドのアーンドラプラデーシュ州というところで、イスラム教徒の友人が調べてくれた占星術では、かなり細かいことまで出てきました。
現地のテルグ語で書かれていたので、友人とその親戚たちが、みんなで訳してくれました。
「足の形は…」と言われたときは、耳を疑いました。
子どもたちが、わたしの足もとにきて、「合ってるー!!」と大騒ぎ。
「〇〇番目の子ども」であるとか、そう言われてみれば…と自分のことなのに認識していなかった幼少期からの心のクセなど、想像をはるかに超えていました。
インド占星術は学問。信じる/信じないではなく、「決まっている」のだと思います。
ケーララ(ケララ)のアーユルヴェーダ病院で占星術師に読んでいただいたときは、最初に「あなたのナクシャトラは…」と告げられました。
ナクシャトラというのは星座のことで、27種類に分類されています。
※ 28に分類するものもあり
27種類の由来について、伊藤武著「インド神秘辞典」をみてみましょう。
月の神チャンドラ(またはソーマ)は天界の神々の祭官ダクシャの27人の娘を妻にしていたが、それだけでは飽き足らず木星神ブリハスパティの妻ターラーを奪って水星神ブダを生ませた。
伊藤武著「インド神秘辞典」
またチャンドラは、27人の妻たちを平等に愛さなければならないのに、第四夫人のローヒニーだけを可愛がり、他の婦人には目もくれなかった。
娘たちの嘆きにダクシャは怒った。そして「チャンドラよ。汝ショーシャに冒され、醜く痩せ衰えて死ぬべし」と月の神様に呪いをかけて、エイズに似た病にした…
呪いをかけたことに驚いた妻たちが、父親に呪いを解くよう頼んだけれど、完全には解いてもらえない。
周期的な呪いに変えられ、月の全身に斑(ぶち)ができ、1ヶ月の半分を痩せ衰える苦しみに身を悶えさせることになった…と。
月の斑点は、病気。満月の後は、痩せ衰えていく様子だったなんて!
AROUND INDIAにとって、インドの神話はたびたび理解不能。笑
「ここまでしなくてもいいのになぁ」というほどの仕打ちだったり、嫉妬、愛憎、怒り、勇気、あらゆる感情が激しく描かれていて、人間臭いお話がいっぱいです。
さて、話を戻しましょう。
この27人の妻が、ナクシャトラの27分類になります。
ナクシャトラを調べるには、誕生日、生まれた時間、生まれた場所の情報が必要です。
下のボタンをクリックして、ナクシャトラ検索ページを開いてください。
ナクシャトラ検索ページに入ったら、必要な情報を入力してください。
入力を終えたらFIND NAKSHATRAをクリックします。
ナクシャトラの詳細ページが開きました。
写真の例では、Uttara Bhadrapadaがナクシャトラになります。
特徴など詳細を知りたいときは、その文字をクリックしてみましょう。
結構当たってるはず。
ちなみに、prokeralaによるナクシャトラ名は、ケーララの占星術の先生に教わったナクシャトラ名とは少し違いました。
それは、地域による言語のちがいによるものです。
詳細ページには、別の言語での表記も記載されていました。
日本にも、インド占星術の先生はいっぱいいらっしゃいます。
直接みていただくこともできれば、オンラインでインドにいる先生にみてもらうこともできるし、本を読むこともできます。
「インド占星術がどんなものか気になる」という初心者さんにおすすめなのは、インド人の旦那様をもつ、流水りんこさんのマンガです。インド占星術の世界を覗いてみましょう。
上記のマンガに登場するラオ先生の本も、日本語で読めます▼
つづいては、マンガに登場する、ラオ先生の教え子である清水先生によるサイトです。Jyotish-oneというアプリで出したチャートを使い、日本語で無料鑑定を受けられるというから、すごいです。
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チベットの占星術は、AROUND INDIAも受けたチベット医学暦法大学Men Tsee Khangのものがオンラインでお申込み可能です(英語)。寿命のような年齢もわかるので、知りたくない方はご注意を。
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