『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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先日いただいたご相談から、ピックアップしてご紹介するコーナーです。
まずお伝えしたいのは、インドでは基本的にどこでも男性も受けられるということです。
アーユルヴェーダの古典のテキストには、もともと男性を想定して書かれていると感じる記述が豊富なんですよ。
この質問をくださった方が「男性はアーユルヴェーダを受けられない」と感じてらした理由は、日本のイメージからでした。
この答えは、基本的には「いいえ」です。
女性患者さんは女性セラピストが、男性は男性が担当するのが一般的です。
例外は、施術者が性別を超える場合です。
例えばカラリパヤットゥの師匠は性別は男性ですが、女性の患者さんを診ます。
少数民族の先生は性別は女性ですが、こちらもまた男性の患者さんを診ます。
インドの本格施設では、トリートメントの内容や使用するオイルなどのお薬も医師が処方するのが一般的で、アーユルヴェーダ薬局には医師が常駐しています。
こちらも例外があって、リゾート施設や一回だけのマッサージをメインにしたスパ、市販のお薬を販売している薬局では、医師がいない(または常駐はしておらず提携)ところもあります。
アーユルヴェーダが何千年も生き続けてきたのは、このように守るべきことを守ってきたからだと思います。
男性も女性も、同じように生まれ、不調になったり元気になったりしながら、死んでいく。
アーユルヴェーダは、不調を抱えている人も、まだ不調ではない人が予防目的でも受けることができます。
これまで、インドで男性NGの施設に巡り合ったことはありません。
医師もセラピストも男性が充実しているので、裸になるのも、不調のご相談も恥ずかしがる必要はまったくありません。
インドでアーユルヴェーダを受けたいと思ったら、躊躇せずに試してみてくださいね。