『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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今回ご紹介する本は、その名の通り世界中の 民族衣装 が詰まっている本です。
読み終えたら、博物館に行ったような気持ちになりました!
それもそのはず、1979年に新宿で開館した文化学園服飾博物館による編著で、学芸員さんが執筆されたものなのです。
選書が好みなポルベニールブックストアで購入しました。
世界の民族衣装図鑑は、最初に写真を見て想像してみました。
この服を来ている人は、どんなところで暮らしているかな?
暑い?寒い?海辺?山奥?朝晩の寒暖の差が大きいところ?
つづいて、じっくり読みました。
地位や職業を表している衣装、急所を守る役目を負っているもの、魔除けなどの願いがこめられているもの。深いですね。
暖かく過ごす知恵としては、ギャザーを増やしたり、二重に折り返したり、素材を変えたり、空気の抜け道を塞いだり。
涼しく過ごすためには、開口部を設けるなどの工夫がこらしてあります。
サリーという長い布を巻きつける衣装でも、暑い地域のインドでは、首回りが広く開き、肩から垂らすことが多く、寒いネパールでは、ネパールでは立ち襟で長袖、肩から布を垂らさず腰に巻き付けるとのこと。
旅に出かけて、お相手が 民族衣装 だとうれしくなります。
反対に、衣装狙いで出かけて行って、すでにTシャツにパンツといった装いが普通になってしまっていると、少しさみしい気持ちになってしまいます。
こちらも洋服で訪れておきながら勝手なものですが、大好きな民族衣装の文化がこれからも途切れることなく残りつづけてほしいです。
世界の民族衣装図鑑は、衣装の意味や、国ごとの服装の違いの両方が楽しく学べる本。おすすめです。