
『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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華岡青洲といえば、世界ではじめて全身麻酔で乳がん摘出手術をおこなったという名医。
全身麻酔がなかったころの手術なんて、想像するだけで恐ろしいですが、初めて成功させたのが日本の医師の努力によるものだったと思うと感慨深いものがあります。
Hanaoka Seishu – http://ceb.nlm.nih.gov/proj/ttp/hanaokagallery.html, パブリック・ドメイン, リンクによる
全身麻酔薬を独自に開発できるほどの名医が残した外用薬。それが「紫雲膏」です。
紫雲膏の基になっているのは、中国 明時代の外科医 陳実功による書物「外科正宗」(げかせいそう)に収載された潤肌膏とのこと。
潤肌膏は、くすりの博物館によると“頭部の皮膚疾患や脱髪に用いる軟膏 ”であり、
そこに“豚脂を加えて改良したもの”が紫雲膏とのこと。
そういえば外科治療が多い、カラリの師匠から教わったお薬の原料にはpig ghee(豚のギー)が入っていたなと思い出しました。
以前、日本薬科大学の山路教授の講義で、“横浜・馬車道にある「平安堂薬局」の紫雲膏は紫根を使った本物”だと教わっていたので、こちらにやってきました。
1870年創業とは、すごいですね。
小サイズで1000円。いい色してます。
1540g中に含まれる成分
シコン 120g、トウキ 60g、ごま油 1000g、ミツロウ 340g、豚脂 20g
「色がつく」「豚脂の香り」の2点で敬遠されることがあるようなのですが、AROUND INDIAにはまったく気になりませんでした。
メーカーによっても違うのかもしれませんが、平安堂の紫雲膏はアーユルヴェーダ経験者には気にならないはず。
軟膏の伸びも良くて、お肌が潤って滑らかになりました。
AROUND INDIAは紫雲膏をつけてお灸したりと、いろいろ使ってみています。自己責任です。
日本東洋医学雑誌「難治性下腿潰瘍に越婢加朮湯と紫雲膏が有効であった一例」や「頭皮放射線性皮膚炎に対する紫雲膏の治療成績」など論文も出ています。
平安堂薬局の添付説明書により
“ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎”
平安堂薬局では、葛根湯も煎じる用の生薬パックで購入することもでき、入りやすい店内には、食品や化粧品なども充実。さらに2階ではフェイシャルエステも行っているそうです。
「漢方薬」も「漢方薬以外」、処方箋なども取り扱っている平安堂薬局。
健康や栄養の相談もできるそうなので、ぜひ行ってみてくださいね。
店名 | 平安堂薬局(馬車道) |
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電話 | 045-681-3232 |
営業時間 | 平日 9:00-20:00 土曜 9:00-15:00 日曜・祝日 9:00-16:00 ※年末年始(12/30-1/3)9:30-16:00 |
定休日 | 年中無休 |
住所・アクセス | 神奈川県横浜市中区相生町5-77 |