『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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インドの言葉と聞いて、どんな言葉をイメージしますか?
アジア系のお店で見かける文字?ナマステ?
実はインドで使われている言葉は、私たち日本人からするとびっくりするほど多いのです。
インドの憲法で認められている公用語はヒンディー語だけ。
インドにおける連邦政府レベルでの唯一の公用語は
デーヴァナーガリー表記のヒンディー語である。
でも実際は、2番目の公用語として英語があります。
さらに!29州それぞれ公用語があり、公式に認められた言葉だけで22!!(重複あり)
言葉が変われば文化も人種も変わる。
インドは、すさまじい多言語国家・多民族国家なのです。
わかりやすい言語マップがありました。
ヒンディーが圧倒的に多いのがわかりますね。
1万人以上の人が使っている言語だけで、150以上あります
By Jure Snoj, Call of Travel – Own work, CC BY-SA 3.0, Link
わたしたち外国人がインド旅行に行く場合、何語を使ったらいいのでしょう?
ガイドブックには「英語が話せればOK」と書いてあっても…実際はかなり厳しいです。
第一公用語のヒンディー語を話せればOK?
いえいえ、そんなことはありません。
南インド・ケララ州に住む50代男性に聞いてみると、
「ヒンディーは北インドの言葉。使わないよ。」
という答えが返ってきました。
ケララにいる北インドの人は
「何言ってるんだか、まるでわからない。メニューもわからないし、ヒンディーも通じない。」
と四苦八苦。
タミルに異動になった北インドの人は
「タミル語が話せないから、生活には結構苦労してる」
とのこと。
下の写真は、チェンナイからカンヌール(カヌール)への南インド横断列車の3等車の様子です。
わたしの周りは、南インドの人々。
テルグ語、英語、タミル語、マラヤラム語と、ここだけでも多言語。
言葉が違っても、家族のような空気が流れるのが、インドの不思議。
インドに行く前は、挨拶はナマステー(नमस्ते)と合掌するものかと思っていました。
ケララに行ってみたら、マラヤラム語ではナマスカーラム。
タミルではワナッカム、西ベンガルではノモシュカール、カルナータカではナマスカーラだったかな?
語学の本では、ケララはナマスカーラム。でも実際は、ナマスカールが一般的でナマスカーラムは、外国人が使う印象と言われました。
北のヒンディー語圏ではナマステーが万能なのかと言えば、ナマスカールという人も多く、ムスリムの人はアッサラーム・アライクム。
小さな子どもにナマステと挨拶したら
「この子はムスリムで、まだその挨拶を習っていないから、わからないよ」
と言われたこともありました。
広い広いインド。
方言、少数民族の言葉、現存する最古の言語サンスクリット語まであって、マルチリンガル(多言語を操る人々)がいっぱい住んでいます。
2013年時点で、インド全土で870ほどの言語があるという調査結果もある。
しかし、一方で過去50年間で230の言語が消滅したともされる。
~wikipediaより~
写真は、大阪のみんぱく(国立民族学博物館)で展示されている言語マップ。
現在使われているものと、使われていないものがありますが、地球全体を見て、インドで使われている言葉だけが異様に多くて不思議でした。
文字の見た目も、よくご覧ください。
全然違いますよね!
インド全国で伝わる可能性が高いのは、英語とヒンディー語。
一番は、上記の二言語にプラスして、州の公用語が話せること。
それでも隣の州に行くと、また別の言語。
残念ながら、インド全土で万能の言葉はありません …。
でもインド人は、言葉が違う人と接することに慣れています。
こちらも臆せず、言葉だけじゃないコミュニケーションを取ってみましょう♩
ヒンディー語教材として、おすすめされることの多い本。
途中からふりがな表記が無くなるのが、少々ハードル高いところですが、CD付きで発音がわかるのがうれしい。
インドに持っていくと楽しい本。
イラスト付きで、言語だけでなく文化を知るのにも役立ちます。インド人に見せても喜ばれます。
デーヴァナガリー文字を学ぶときに。
例えが、現地の看板なのが楽しい。文化の話や、手書き文字もあって、現地のリアルな文字に触れることができます。
ヨガとアーユルヴェーダをテーマにしていますが、インド旅行の会話本としてもおすすめ。
写真もきれいでデザインもかわいい!
アーユルヴェーダツーリズムが盛んな南インド・ケララ州では、ヒンディー語ではなくマラヤラム語または英語なので気をつけて!