『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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ダラムサラでは、
宿のフロントで「ノルブリンカへの行き方を教えてください」と尋ねている観光客や、
出会った人から「ノルブリンカ行った?」と聞かれたり、ノルブリンカという言葉がよく出てきました。
言葉の響きがすてきですよね。
聞くところによると、チベットの伝統芸術を制作している現場を見られる場所で、建物も美しく訪れるだけで価値があるとのこと。
でも、ノルブリンカというのは、元々チベットの都ラサに実際にある離宮の名前なのだそう。
宿のあるマクロードガンジからは少し遠くて、帰りはタクシーを捕まえるのが難しいから、車をチャーターして行くのがおすすめとのこと。では、行ってみましょう!
ぐんぐん山を下ります。Google mapで見ると、シンプルな道なのですが、こんなに高低差があるとは。
門もかっこいいです。
入場料を支払い、おすすめの観覧方法などを伺うと、無料のガイドツアーがあるということ。
しばらく待っていると、若い男性がやってきました。
ゆるい感じで、プライベートツアーはじまり!
緑のトンネルを抜けると、ルンタ(五大元素を表す旗)や、点在する建物がお出迎え。
ガイドさんのおかげで、躊躇なく建物に入り、作業を間近で見ることができます。
無垢の木に、彫刻刀でざっざっと彫っていきます。
上の木彫り工房で作った家具などに、カラフルな模様を施します。
角度を変えてみると、立体的!
金属を叩いて、仏像の顔に仕上げていました。
強く叩いているのに、繊細に表現ができあがる、熟練の技ならではですね。
叩いて作るので、空洞になり、軽く仕上げることができます。
世の中の多くの仏像は、鋳物で作られていて、型に流し込むことで同じものをいくつも作ることができ、重いです。
タンカは、仏像やマントラ、チベット医学の教えなどが書かれた掛け軸。
こちらでは、小さなものから大きなものまで並んでいました。
自由に描く絵とは違い、仏像のバランスなどが細かく決められています。
先程の紙に絵の具で描くタンカと違い、こちらは布でアップリケすることで表現していきます。
小さなパーツを重ね合わせ、一枚の絵になるのです。
裏も美しく仕上げています。
パーツパーツで、色が決められており、その色できちんと同じものを仕上げていきます。
みなさんイヤフォンをして、自分の世界に没頭して作業をしています。
ダラムサラでは町中でも、お店番をしている人などが、イヤフォンをしてことも多かったのですが、多くがダライ・ラマのお話を聞いていました。
最後にお寺に参拝。
黄金に輝く仏像、その脇にダライ・ラマです。
高い天井から巨大なタンカが下がっていました。
先程まで、1ピース1ピースを精巧に縫い合わせていく作業を拝見していたので、この大きさを完成させた偉業が果てしないものに思えました。
どこを見ても、先程作っていた木彫り、そこに施された正確なペイント‥と、ノルブリンカの粋が詰まったお寺でした。
Doll Museum 人形博物館という響きに、実はあまり興味がわかず、一応入っておこうという気持ちだったのですが、暮らしを覗くのが大好きなAROUND INDIAにとって、とても楽しい場所でした!!
チベットの地域ごとの暮らしやお祭風景を精密に模していて、ここまで違う雰囲気の人々が暮らしていたの!?
このような人々の暮らしは、今はどうなってしまっているのだろう…と思いました。
人形自体も、なんだか迫力があり見入ってしまいました。
この人形たちは、Drepung Loseling Monasteryというお寺でお坊さんたちが作ったもの。
現在フルセットで残っているのは、こちらの博物館を含め世界で3か所しかないのだそう。
ステキな布に描かれたチベット地図があります。
この地域にはシカ、この地域にはウサギという感じで、動物も描かれています。
その中にイエティを発見!イエティは、カッパとかと同じように伝説の生き物ですよね?!
後日、メンツィカンでチベット医学の先生とお昼をご一緒していたときに、この地図の話をしました。
「イエティが描かれていて‥」という私に
「イエティ見たことあるよ。」「チベット医学の薬草を収集していたときに会ったよ。」という先生。
「熊と似ているんですか?」と驚いて尋ねると、
「熊とは全然ちがうから間違えることはないよ。」とのこと。
信頼する先生が仰るのですから疑う余地なし。イエティは、実在する生き物だったんですね。
先生が若い頃は、薬草を取りに行ったり、チベットに戻ることもできたのだそうです。
ノルブリンカでは、高度な芸術の制作風景を見ることができ、敷地内のショップで購入することもできます。
外国人でも、滞在しながら、芸術を学ぶこともできるそう。(短期〜長期)
別の場所に、宿もあります。
この時期はダライ・ラマの法話タイミングで、すべての宿が満室で泊まることはできませんでしたが、とてもステキでした。
この日は雨で、ほぼ独り占め状態。
そこかしこで、気持ちよさそうに居眠りしている姿がみられました。
晴れの日はカフェでお茶をすると、とても気持ちがいいそうです。ぜひ行ってみてくださいね。
名 称 | Norbulingka Institute ノルブリンカ インスティテュート Tripadvisor |
時 間 | 9:00〜17:30 |
定休日 | 日曜日、第2土曜日 |
電 話 | +91 98821 44210 |
入場料 | 外国人 110ルピー インド人 50ルピー |
住所・地図 | Palampur – Dharamshala Road, Sidhpur, Himachal Pradesh 176057 インド |