『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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多民族国家のインド。アーユルヴェーダが根付くケララ州にも、少数部族が暮らしています。
パッラッカード(Pallakad、パラッカド)近くの森に暮らすAttappadi部族には、数百年か数千年か‥、とにかく古えから伝わる治療法があると聞いて行ってきました。
その診療所があるのは、森の奥深く‥ではなく村にあります。
長年インドの部族の調査をなさっていた人類学博士が、森の奥深くで伝えられてきた素晴らしい伝統療法に出会い、外部に紹介したのが始まりで、部族以外の人もその治療を継続して受けられるようにと診療所を作ったのです。ありがたい!
パッラッカードの診療所は、駅(Palakkad Railway Station)から車で行くことができます。
先生と仲良しのSivanandaさんに連れて行っていただきました。
先生は、65歳のすてきなChilling moo paths Vaidya。
デリーやケララの学校などに呼ばれることもある先生です。
はじめに、椅子に座って診察を受けました。
頭・首・背中・胸。脈に触れながらの腹部など、ささっと触診。
「どこが良くないから(弱いから)、どうなっている」ということを教えてくださるのですが、とにかく早い!!
Sivanandaさん、通訳ありがとうございます。
自然の流れで、手相に入りました!
診療に手相が含まれるなんて、はじめて。
わたしの先祖たちの仕事、人柄、どんなことをしてきて、人々からどう思われてきたかまで。
わたしの知る限り完全に合っていました!
そして私自身の生活のこと、仕事のこと、多岐に渡って伝えてくださいました。
続いて、施術室へ。
シンプルな木の台に、新聞紙が敷かれています。
自前のパンツだけ身につけた状態で横になります。
オイルを塗布して、力強くマッサージ。
オイルは草の香りが強く、これまでアーユルヴェーダでもカラリにもなかった香りでした。
外には薬草類がたくさんありました。ここで先生が自らお薬を作っています。
マッサージはとても力強く、先生も汗だくでした。
途中で木の棒を使うのですが、部位によってゴリゴリ痛んだり、くすぐったかったりしました。
マッサージが終わったら、「ここがこうだから、こうした方が良い」と更にアドバイスをくださいます。
続いてSivanandaさんの番です。
足の古傷に対する施術なので、服はそのまま。
木の棒を使ったマッサージは、「痛い!!」と言っていました。
Sivanandaさんは、その場で粉薬を飲みました。
わたしはセルフマッサージ用にオイルを2本処方されました。
この日から、セルフマッサージにこのオイルを使いました。
赤みが強く、塗布直後は絞りたての草のような香りがします。
Chilling moo paths Vaidyaは、とてもパワフルな先生でした。
7日など、連続でトリートメント受けたいな。
先生が話すのは、マラヤラム語または部族の言葉ですが、診療所のチラシとカードを載せておきますね。