『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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アーユルヴェーダを習いに行ったのは、南国ケーララ(ケララ)州のモンスーン(雨季)の時期のことでした。
一日中雨が降っているわけではなく、ザーッと大量の雨が降っていました。
濡れて体が冷えたり、ジメジメ蒸し暑くなったり、変動の激しい気候。
夕方になると、わたしたち外国人の肌はベタついたり、皮脂が出たり、赤らんだり…。顔を洗いたくなるような状態でした。
しかし、ある若い女性ドクターのお肌は、きめ細かくさらっとしていて、まるで洗いたてのようでした。
??ナゼ??
でも、ドクターにとっては「どうしてそうなるの?」と反対にわたしたちの肌の方が不思議なようでした。
お肌のケアについて伺うと、「特別な地域で採集された泥のパックがとてもいい」とのことでした。
当時カンヌール(カヌール)では見つけられなかったのですが、ムンバイでレトロなパッケージで発見しました!
Mohammed Bashir Mehandiwala社のAFRINブランド、Ayurvedic Multani Face Pack “MULTANI MATTI”です。
Multani Matti もしくは Multani Mittiとは、パキスタンのMultanという場所で取れる泥のこと。
※実際には、Multan以外での湖底から採れた泥も、ムルタニミッティとして売られているようです。ただドクター曰く、オリジナルのものはやはり格別とのこと。
ムルタニミッティは、フェイスパックにおすすめで、特にオイリースキンやにきびでお悩みの方にいいのだそう。
使用頻度は、週2回を目安に。
シンプルに、ローズウォーターで溶いて使用してみましょう。
片手に塗布しました。乾くにつれ、白く変化します。
水で洗い流したら、お肌はやや白くなり、キメ細かく整う感じになりました。
乾燥が気になる方は、使用後にオイルを薄く塗ったり、ローズウォーターの代わりにハチミツと少量の水を混ぜてみましょう。
ヘアケアには、ココナッツオイルでヘッドマッサージをした後、ムルタニミッティとハイビスカスなどを使ったミーラを8:2くらいの割合で混ぜたもので洗ってみました。
乾かすと、すごくボリュームが出ました。わたしはショートヘアなので、爆発気味に。
ボリュームが欲しい方には良いかもしれませんが、適宜ムルタニミッティの量を調整すると良さそうです。
ハイビスカスの洗髪粉ミーラの方が柔らかく仕上がります。
以前タージマハールが「アーユルヴェーダ式パックできれいになった」というニュースがありました。
そのとき使われたのが、このムルタニミッティでした。
定期的に泥パックして黄ばみを取っているのだとか。
インドの世界遺産の美しさを保つのに利用されているとは壮大ですね!
The Tribune – Magazine section – Saturday Extraで紹介されていたドライシャンプーのやり方。ムルタニミッティが、余分な皮脂や汚れを吸着します。
防災グッズにしのばせておくと良いかもしれませんね。
ためしてみました!
予感はしていましたが、粉っぽい仕上がりになりました。
きちんと粉を落とすには、まだまだ練習がいりそうです。
AROUND INDIAオンラインストアでお取り扱いしています。
フラー土(Fullers earth、フラーズアース)
Starwest Botanicals フラーズ・アースパウダー 1 ポンド 921円(iherb 2017年3月の価格)
その他、AROUND INDIAがよく利用しているのは泥は、沖縄の深海泥「琉球くちゃ」です。
こちらは黒色系で水で溶いてもサラサラなタイプ。ムルタニミッテイィと同じように使用できます。
どんな自然のものでも、合う/合わないがあります。
体調や季節によって変わることもあるので、使用前にパッチテストをしましょう。