『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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ナチュロパシー Naturopthyとは、自然療法を意味します。
ナチュロパシーには、いわゆるお薬というものはなく、断食や食事療法を重視しています。
病気の原因は、”わるいもの”がカラダに溜まることによるものと考えます。
その”わるいもの”をがんばって出そうとするときに、熱・腫れ・痛みなどの症状が出るので、病気というよりはむしろ治るためのプロセスだと考えられています。
ナチュロパシーは、カラダに溜まった余分なものを抜き、自然のチカラを借りて、自分の治癒力で治っていく方法。
アーユルヴェーダと同じ五大元素(空風火水地)という理論に基づいているので、インドではアーユルヴェーダとの組み合わせをする病院も少なくありません。
トリートメントには、薬ではなく、水・摩擦・泥・日光・風・野菜などの5大元素を用います。
5大元素についてもっと知りたい方は、アーユルヴェーダの基本②:アーユルヴェーダの分類 5大元素・ドーシャとは?をチェックしてくださいね。
インドでは正式に認められた医学のひとつで、医師資格を持つナチュロパシードクターがたくさんいます。
学位はBNYS(Bachelor of Naturopathy & Yogic Sciences)で、5年半かけて取得するそうです。
インドのナチュロパシー学位には、ヨガが含まれています。
そのため、伝統医学や補完医療を管轄するAYUSH省のYは、Yoga & Naturopathyを表しています。
もともとナチュロパシーは欧州発祥ですが、インドでは独自に発展しているようです。
一方、ナチュロパス naturopathと呼ばれる人もいます。
AROUND INDIAは最初、ナチュロパシードクターのことをナチュロパスと呼んでいるのかと思っていました。
でも、あるインド人ナチュロパスになるためのスクール情報を尋ねたら、1時間ほどで資格が得られるというオンラインコースだったことがありました…。
1時間後には、ナチュロパスと名乗れてしまうということ?!
そうなると、インドの授業や、6時間のオンラインコースを受けた、AROUND INDIA 田村はナチュロパスということになってしまいます いやいや。
一方、きちんとナチュロパスを定義しているところもあります。
日加トゥディによると、”カナダのブリティッシュコロンビア州では、Naturopathic Doctor(ND)の免許を持つ場合のみ、Naturopath(ナチュロパス)、Naturopathic Doctor、もしくはNaturopathic Physicianのタイトルで診療でき、Dr.として認識されている。”とのこと。
地域によって、ナチュロパス=医師の場合もあれば、ナチュロパス=医師ではないということがあるのですね。
ドクターと付いている場合は、確実に医師でしょう。