『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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インドは、映画公開に先立って音楽がリリースされます。
PVを見た人々は、上映開始前から「この映画最高!」「絶対観に行こう!」と盛り上がっています。
Tubelight チューブライトは、アーユルヴェーダ病院のスタッフ、町で会った人、友人たちからwhatsappで歌が送られてくるなど、とにかくいろんな人から「絶対観た方がいいよ!」とおすすめされた映画。
映画への期待度が高かったこと以外に、もう一つおすすめされていた理由は「日本人が出てるよ!」
実際は、日本人ではなく中国のMTV出身のZhu Zhuさんでした。
人気になったムービーソングです。
あまりにおすすめされたので、観るのをとても楽しみにしてたAROUND INDIA。
でも、上映開始直後に若干雲行きが怪しくなってきました。
「思ったほど良くなかった」という噂が広まり、一気にフェードアウトしていったのです。
でも良いのではないかという期待を込めて観に行きました!
すると、映画の中には、少し前に訪れたウッタル・プラデーシュ州で目にした美しい風景や建物が、とても魅力的に映し出されていたのです。
わたしはすぐに引き込まれていきました。
Tubelightの舞台は、インドと国境を接する中国との争い。
1962年に実際に起きた中印国境紛争のこと。
大人気俳優サルマン・カーン扮する少し知的障害をもつ無垢な男性ラクシュマンと、実弟演じるしっかり者の弟バーラット。
ラクシュマンは、小さなころからTubelightと呼ばれからかわれていました。
早くに両親を亡くし、祖父と暮らしていた兄弟。弟はいじめっ子から兄を守り、ふたりはとても仲良しで強い絆で結ばれていました。
大人になり、苦しい生活の日々。
戦争に行くために軍人になれば、お金が入ってくるようになります。
軍に入りたがるラクシュマン。でも、試験で失敗ばかりしてしまうラクシュマンは不合格になり、一緒に受けた弟だけが合格します。
ラクシュマンを傷つけたくない弟は、不合格ということは内緒にし、別の任務という形で役割を与えるのです。上司もなんとなくそれに協力してくれます。
戦争が悪化し、弟は町から自転車で行くことのできていたキャンプ地から、国境付近の前線へと出征します。
町の人々には、どんな状況なのか、生死もわかりません。
戦争が悪化し、町は殺伐とした雰囲気になってきます。
その頃、町はずれに中国風の外見の女性と歳の離れた少年が引っ越してきます。
町の人にとって、今は中国人は敵です。小さい頃からラクシュマンをからかってきたいじめっ子たちは、その姉弟を敵扱いし、町では買い物を断ったり、家に火を放とうとまでします。
でもその姉弟は、ヒンディー語を母国語とする、れっきとしたインド人。多民族国家ですからいろんな風貌の人がいるのです。
ラクシュマンは、いじめっ子から守ってくれた弟のように、二人を守ろうと奮闘し友情を育みます。
戦争の集結を一心に願い、あらゆる努力をするラクシュマン。そんなことしても無駄だ。あいつはバカだと言っていた周囲の人々も少しずつ変わっていきます。
詳しくは、映画をご覧くださいね。
Tubelight チューブライトには、さまざまな人間模様の中に、純粋に信じることの大切さが描かれていました。
強く強く願って、そのために行動する。それは何かしらの形になるのでした。
信じる強さと、美しい山々の景色と町並みが心に残りました。
AROUND INDIAにとっては、とてもいい映画でした!