
『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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AROUND INDIAのデリーのお楽しみの一つが、道端のタンドール窯を覗いたり、パリッと香ばしいできたてのナンを味わうこと。
ケララにいると、レストランでナンは頼めても、食堂には無いし、家庭にも無い。
帰りにデリーに寄って、用事を済ませる。その合間に、北インド料理を味わう。
そのとき欠かせないのが、あのナン。炭焼き窯から取り出された熱々のあいつ。
何枚でもいきたくなるほどのおいしさで、はじめて食べた時の衝撃は忘れられません。
その炭焼きナンが、デリーでは味わえなくなるというのです。
薪火のチャイも、ガスや電気に変わり、消えていくのです。
理由が、大気汚染。

すべてのレストランや飲食店は、電気、ガス、またはその他のクリーン燃料の器具に直ちに切り替える必要があります。
India Today
たしかにデリーの大気汚染は深刻です。
一番激しい時期ではなくても喉を痛めましたし、電車も何時間も遅延しました。
コロナでロックダウンになったときは、空気がきれいになって「窓が開けられるようになってうれしい」という話も聞きました。
でも果たしてタンドール窯が、その大きな要因なのでしょうか?
ゴミを燃やしたり、排気ガスや、激しい運転、工場の排気の方がよっぽどすごそうなのにと思ったら、野焼きも禁止されたのですね。
デリー汚染管理委員会(DPCC)は、ホテル、レストラン、ダバ、屋台などにおけるゴミを含むあらゆる形態の野焼きを禁止
Times Now
あぁ、あのおいしいナンが、デリーで味わえなくなるなんてさみしい。
汚染は止めたいけれど、排気システムを付けるとか、数を制限するとか、全面禁止以外の方法はないものでしょうか?