『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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ケーララ州北部にあるカリカット(Calicut、別名 Kozhikode コリコード)という町で、ユナニ医学のおすすめアイテムを調査してみました。
ユナニ医学とはペルシャ発祥の医学で、インドで活用されている伝統医学のひとつです。
伝統医学省AYUSHのUが、ユナニを指しています。
万能だよ!!
「これ知ってる?万能薬だよ」と猛プッシュされたのが、Subzam Drop!
持ってる!
持ってる!
持ってる!
その場にいた6人ほどが「持ってる!」と同意。ここの所持率100%!
カリカットで評判というユナニ医とも連絡を取ってくれました。
すごくお尋ねしたかったのですが、この日はアーユルヴェーダで有名なKottakalという町に行く予定だったので、またの機会にお伺いすることにしました。いろいろお話を伺いたいものです。
Subzamは、後日入手しました。
ほうほう、製造会社はカリカット。だからあそこまで人気だったのかもしれません。
Hermas社は、創業1997年と意外と新しい会社。
でも、町の人にとっては「万能!」だと、もはや欠かせないアイテムとなっていてすごいです。
公式サイトによると、ミント、樟脳、アジョワンという3つの天然の抗酸化物質をたっぷり含む滴下剤とのこと。
ミントの駆風、鎮静、消化促進、善玉コレステロールのサポート、胆汁分泌促進作用。
アジョワンの消化を良くする、便秘・ガス・膨満感を防ぐ作用。
そのふたつの相乗効果で、消化器系全体によく効くと書かれていました。
樟脳は、鎮痛、細菌・真菌感染、炎症を軽減するために加えているそうです。
3つの強力な天然成分の組み合わせで、最高の解毒剤として作用し、あらゆる毒素を中和するため、内服では食中毒に、外用では虫さされに使用できるとも。
Subzamというのは「止めるもの to stop」という意味なんですって。英語のsubsideと同じルーツでしょうか?
他のところに書いてあった、効能まとめです▼
Hermas社によると、Subzamは副作用がなく、身体の自然な健康を回復させ、以下のような用途に使用できるそうです。
説明書より
「目や鼻や耳などには、決して直接塗布せず、必ずオイルと混ぜてください。皮膚に違和感を感じた時は、すぐに水でよく洗い、医師にご相談ください」
マスクに付けてみたら、すごくよかったです
生徒さとみさんオススメ「マスクへの塗布」
AROUND INDIAもためしてみたら、すごい清涼感!マスクの空間が広がったような、スーッと呼吸が通る感じでした。
説明書の注意書きにもあるように、直接Subzamが触れると唇などがチリチリ刺激を感じます。しばらくすると落ち着きますが、ティッシュにSubzamを垂らして、マスク側に向けて入れておくと防げます。
公式サイトがコロナ対策などにおすすめしている方法は、マスクにSubzamを2-3滴たらし、コップ1杯のぬるま湯にSubzamを4滴入れたものを飲み(年齢によって加減する)、沸騰した湯に5滴入れたもので蒸気浴をする。
ガスが溜まったり、胃が痛むときは、水をグラス1/2杯に、Subzam 5滴入れて飲む
水をグラス1/2杯に、Subzam 5滴入れて飲む。
1日3杯を3日間つづける。
ぬるま湯グラス1杯に、Subzam 2〜3滴入れて飲む。
あわせて、Subzam 数滴取り、下腹部をマッサージする。
額の両サイドに(こめかみでも良いと思います)、Subzam 1滴を塗り、やさしくマッサージする。
小さなコットンにSubzam 1滴をたらし、痛む歯に当てておく。
ぬるま湯グラス1杯に、Subzam 2〜3滴入れ、うがいをする、飲む。
マスタードオイルに、Subzam 数滴を混ぜ、患部をやさしくマッサージする
首、肩、背中、膝、腰、足の筋肉痛に。
お好みのマッサージオイルに、Subzamを数滴入れ、5~10分患部をマッサージする。
やさしくかさぶたを剥がし、コットンできれいにし、マスタードオイルもしくはココナッツオイルにSubzamを混ぜたものを塗布すると、治りが早い。
かさぶたは、無理にはがさないでくださいね
さそり、蜂などにさされたときは、患部にSubzamを塗布する
ココナッツオイルにSubzamを数滴混ぜたものを、全身にやさしく塗布する
強い殺菌力があるので、手の洗浄としてSubzam 2滴を使用する
手のひらに垂らすと、すぐ皮膚に吸収されました。
そのままだと塗り広げるのはむずかしいので、次回アルコールスプレーを作る時に入れてみます。
AROUND INDIAのアルコールスプレーは、無水エタノール8に対して、水2で割り、保湿のためのグリセリンを少々追加。そして、ティートゥリーオイルなど殺菌力があるものを入れていますが、その代わりに、Subzamを使ってみます。
消化促進効果があると書いてあったので、レシピはありませんでしたが、ごはんの30分前に水に入れて飲んでみました。
水25mlにSubzam 1滴と、控えめに。
くっと一気に飲んだからなのかもしれませんが、味はぜんぜん感じず、すぐに喉から胸元あたりに心地いい爽やかさが広がって、10分ほどするとお腹が鳴りました。
消化に重いものを食べたにも関わらず、食後1時間ほど経っても、胃部の爽やかさはキープされました。
Subzamは使える範囲がひろく、日本人にも香りの評判もいい。
持ち運びやすいサイズ感もよかったので、アーユルヴェーダ救急箱に加えました。
AROUND INDIAの覚書き:AP州の伝統医がつくるJKオイルと使い勝手が似ている