『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』
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今回滞在したヘリタンス・カンダラマは、ジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa)というスリランカの偉大な建築家の設計です。
世界中のリゾートで取り入れられている、あの!海とプールや、空とプールが一体化するインフィニティープールを生み出した方。
元々自然が組み合わさっているような建築は大好きなのですが、ヘリタンス・カンダラマは、取り入れているどころか、緑から巨大なホテルが顔を覗かせている状態。
ひとめ惚れでした。
建物の中からは、一体どんな風に見えるのでしょう?!
今回のスリランカ旅では、アーユルヴェーダと伝統医学で予定が埋まっていたので、ヘリタンスカンダラマに宿泊するのは無理だと思っていました。
でも、お世話になる予定だった、友人親族が経営する宿が、その時期は満室だと判明。
ふと「ヘリタンス・カンダラマって、どこにあるのかな?」と、Google mapで検索してみました。
伝統医学の診療所から、まぁまぁ近そうです。
ルートを検索してみると、車で1時間10分…。微妙。
これがインドの場合だと、Google mapの予想時間の倍くらい要する感じなのです。
スリランカの状況はわかりませんが、往復3時間くらいかな?
毎日通うには不便ですが、次いつ来られるかわからない。
思い切って、ヘリタンス・カンダラマを拠点にすることにしました。
つづいて、部屋選びで迷います。
ヘリタンスカンダラマは、横に長い構造。
ダンブッラ・ウィングとシーギリヤ・ウィングの二つに分かれていて、その全長はなんと430m!
ジャグジーに浸かりながら景色を楽しめる、デラックスルーム Deluxe Roomに決定。
Kandalama Hotel | Luxury Accommodation at Heritance Kandalama
古都キャンディーから、UBERでヘリタンス・カンダラマへ向かいました。
Google mapの予想到着時刻に、プラス2時間ほどかかりました。
やっぱり予想通りには着きません。
この風景を叶えられる立地は、自然の中に建てられているからでした。
考えてみれば当たり前のことなんですが、舗装された道路から、未舗装の細い道に入り「本当にこの道でまちがいない?」と不安が沸くころに、サファリルックを着た門番がいるゲートに着きました。
ゲートを通り、さらに自然の道を走ると、ようやくホテルに到着。
これほどまでに敷地が広いとは思っていませんでした。
フロントも、半屋外。
ゴツゴツとした岩の洞窟のような通路を抜けると、パーっと視界が広がります。
3種類のジュースから、選べるウェルカムドリンクをいただきながら、チェックイン。
続いてお部屋へ。
緑でいっぱいの建物だと思っていましたが、実は岩もいっぱい。おもしろい。
大きな木の扉を開けると、木とテキスタイルが印象的な部屋が見えました。
テラスへ続く、壁一面が天井までのガラス張り。緑のカーテンからカンダラマ湖が望めます。
バスルームも美しい。
窓際に大きなジャグジーが配されています。
オイルマッサージをして、ゆったり湯に浸かりました。
大きな洗面台、バスルームからも部屋からも使えるクローゼット。
ジャグジーは、いざ入ろうとしたら、湯気で景色は見えませんでした。笑
テラスには、猿がやって来ます。
窓開けっぱなしと、物を外に置きっぱなしはダメです。
帰宅が楽しみになるタオルワーク。
部屋に荷物を置いたらすぐ、伝統医Horiwila Hela Weda Gedaraへ伺うために、UBERアプリをチェック。
困りました!サービスエリアの圏外とのこと!
Pickmeもチェックすると、こちらも圏外。
フロントで相談すると「UBERなどは来られないので、ホテルの車を利用するしかない」とのこと…。
負担が大きいですが、他に選択肢がないので仕方がありません。
なんとタクシーは、10人乗りくらいのミニバスでした。
毎日ひとりで貸し切るという、なんとも贅沢な通学になりました。
ホテルからHoriwilaに向かう道中、「この辺で象は見られますか?」と聞くと、
「この時期は出てこないね。森の中に水があるから」と、言われた直後
「いた!!」
野生の象を発見。
「運が良かったね!毎日通ってるけど、この時期は見ないんだよ。」と話していると、
「またいた!牙があるよ!!」と運転手さんも車を停めて写真を撮り始めました。
牙がある象は、かなり珍しいんだそうです。ラッキーでした。
孔雀もいました。
サファリパークみたいです。
この数日後、偶然にもバワと近しかった方とお知り合いになりました。
ヘリタンス・カンダラマ建設時のオフショット写真を見せていただいたり、お仲間との昔話を伺って、当時の空気を感じることができました。
ホテルに点在しているアートは、生前バワが仲良くしていた、すばらしいアーティスト仲間たちの作品。
お部屋のテキスタイルもそうです。
「ここからの景色いいな」とか、「この作品いいな」と思う場所には、椅子が配置されています。
心ゆくまで楽しめます。
とにかく広いので、いろんな場所で、静かに本を読むこともできます。通り抜ける風が気持ちいい。
強烈な日差しで熱くなった体は、プールで冷やしましょう。
ヘリタンスカンダラマには、全部で3つ、プールがあります。
部屋から一番近かったインフィニティープールに、毎日行きました。
プールに覆いかぶさるように迫り出した枝が、日差しを和らげてくれます。
プカプカと、空を眺めて浮かんでいられました。
プールはいつも、ほぼ貸し切りでした。
背後は、岩。
レストランは、ヘリタンス・カンダラマのアイコン的存在のふくろうが目印。
計4泊しましたが、朝も夜もホテルで食べました。
一回だけ食べたランチもブッフェ。それでも全然飽きさせません。
スリランカの伝統料理、お粥、コンチネンタル、屋外では実演コーナー、材料選んで作ってくれるスムージー、バラエティ豊かなパン、デザート、フルーツなどなど。
西洋食を中心に、とにかく種類が豊富です。
AROUND INDIAは、スリランカ料理のベジを中心に食べました。
スリランカの薬草粥コラキャンダや、ハーブティー、果物のアムラなども用意されていて幸せ。
ブッフェのラインナップとしては、だいたい西洋食が8〜9割ほどを占めています。
ディナー時にはライトが落とされ、ワインなどお酒を飲みながら、のんびりと楽しんでいる方が多かったです。
カップルも多かったです。
質問するとシェフが席まで教えに来てくれたり、お気に入りの席を確保しておいてくれたり。
いつもここで書き物をしていたのですが、スタッフさんたちの細やかな気遣いと愛嬌が心地よかったです。
伝統医学の診療所に朝7時半に伺うことになった日は、前夜のうちにフロントに相談すると、出かける時にフロントでお弁当を渡してくれました。
水・ジュース、りんご、バナナ、マフィン2種、パウンドケーキ、サンドイッチ、チョコレートバー、ケチャップ、瓶詰めのジャムまで入っていました。
水・バナナ・サンドイッチ・ジャムだけいただいて、あとはドライバーさんにお裾分け。
ホテル内のスパに、アーユルヴェーダマッサージがあると聞いたので行ってみました。
インド人の男性セラピスト曰く「いわゆるアーユルヴェーダマッサージではなく、インドのアーユルヴェーダオイルを使っている」とのことでした。
使用するオイルは一種類のみ。
アーユルヴェーダを受けたい人用に、メニューに入れているという感じのようです。
AROUND INDIAが会った女性セラピストは、全員バリ人で、このスパではバリニーズマッサージが人気とのことでした。
バリの伝統医学が盛んな村の出身のセラピストさんが担当で、たくさんお話を聞くことができ楽しかったです。
はじめと最後にいただいた、ドリンクと生ココナッツもとてもおいしかった。
4泊5日のヘリタンス・カンダラマ。予想外のタクシー代が嵩みましたが、とても快適でした。
日中は観光に出ている人が多ので、ホテルを満喫するなら日中がおすすめです。
名 称 | ヘリタンス・カンダラマ Heritance Kandalama 公式サイト| Booking.com |
電 話 | +94 665 555 000 |
住所・地図 | Heritance Kandalama 11, Dambulla 21106 スリランカ |