『ケララ秘伝
暮らしのアーユルヴェーダ』
伊藤武・田村ゆみ共著
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『アーユルヴェーダと〇〇 vol.1 パンチャカルマ基本編』田村ゆみ著
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インドのダンスと言えば、映画に出てくるにっこにこな笑顔の踊りを思い出す方が多いでしょうか?
多民族国家のインドでは、各地にさまざまな舞踊が存在しています。
その歴史はとても古く、紀元前、数千年前から伝えられてきた神聖なもの。
今回ご紹介する丸橋広実さんは、アーユルヴェーダが根付く南インド・ケーララ(ケララ)州の伝統舞踊モヒニアッタム/ Mohiniyattamという踊りの先生。
AROUND INDIAがインド舞踊を初めて観たのは、インドではなく、代々木公園で開催されていたナマステ・インディアの舞台で踊る丸橋広実さんのお姿でした。
ケーララ(ケララ)で伝統武術カラリパヤットゥの師匠からマルマトリートメントを教わっていたとき、ヨーロッパで伝統舞踊を教えるケーララ(ケララ)人の先生が、2週間のカラリ治療を受けにきました。
わたしが日本人とわかると「ヒロミを知ってるかい?」と聞かれて、ビックリ。
丸橋広実さんは、日本人・インド人という枠を超え、インド舞踊界で有名な方だと知りました。
インドで厳しい修行をして、日本で伝え、定期的に師を訪ね、さらなる研鑽を積まれている。
モヒニアッタムを学びたい方にとっては、日本語ですばらしい先生に習えるのは、本当に幸運なことです。
だってインドの厳しい師匠だと、弟子として受け入れること自体を拒まれることもあり、さらに現地のローカル言語のみが通じることも多いからです。
修行時代のエピソードは、厳しいけれど波乱万丈で楽しく読めてしまいます。
舞踊の解説も貴重で、いくつも並んだ顔の表情(ナバラサ)は、同一人物とは思えないほどの表現力。
舞踊のことを知りたい方はもちろん、インド留学や現地で習い事をしたい方、ホームステイをしたい人にもおすすめ。
よくある疑問「毎日カレーを食べているの?」「インドではお酒が飲めるの?」や、
インド人の恋愛のことなど、インドらしさや人柄の「わかる、わかる」がいっぱい詰まっているのです。
アーユルヴェーダでは、いけないお医者さん(残念ながら、そういう人もいるんです‥)や、ごま油を使った目の鍛え方のお話も出てきます。
コロナの影響で、これまで毎年行ってきた新作公演ができなくなってしまったそうです。
そんな中、インドの歌手・演奏家たちと、約7000kmの距離を繋いで一つの舞台を作られました!
文化の灯を絶やさないための芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」のために制作なさったもの。
現地マラヤラム語通訳も務められる丸橋さんのわかりやすい日本語訳が付いています。
ぜひご覧ください♩
来年は、新作公演が開ける世界になっていることを願って。ナマステ。
https://www.youtube.com/watch?v=kW1f1BA2DCs&feature=emb_logo